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一章 全てを忘れた怨霊
21話 新しい命と二度目の夢
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分娩室の扉を通り抜け、苦し気な女性の悲鳴はさらに大きな物へとなっていった。部屋の中にはベッドで横になりながら絶叫している女性の他に男性が一人、そして三人の女性がいた。
「お母さんもうちょっと頑張って! 頭出るから! 」
「ひぅ――、うがああああああっ! ちょっと待った! トイレ! 違うのでるううう」
「お父さん! 奥さんの手握ってて! 」
部屋は何やら慌ただしい。吉田君が言うには、新生児というのはどうやら新しく生まれてくる人間のことらしい。そして、ベッドで絶叫しながら何やら頑張っている女性はその母親であり、女性の手を両手で強く握る男性は父親であるらしいが、大きく取り乱している。
「ミヨコ、大丈夫だぞ! 俺はここにいるぞ! 」
「大丈夫じゃねえええええ! いってええええええ! 」
叫びながら頑張っている女性と取り乱している男性を見つめている老人の霊は、何やら懐かしい物を見るような表情でその姿を見守っていた。
「わしもこんなだったなぁ、無力を思い知ったよ。でも後でありがとう何て言われた時には泣いちまったな」
しみじみと語る老人の霊をしり目に、女性の叫び声は激しさを増した。その瞬間、女性の股下で何やら取り出している女性も叫んだ。
「きた! 頭出ましたよ! 」
私もその声に反応して覗き込むと、なんと女性の股から人間の頭のような物が出てきた。私もつい夢中になってその姿を見ていると、ついにはズルズルと身体が全て出てきた。
「おぎゃぁ、オギャ――! 」
「生んだぁあああああああああ――!! 」
生まれた小さな人間は、女性から取り出されるとしばらくして激しく鳴き始めた。その声を聞いた瞬間に、今まで凄絶な表情で絶叫していた女性の顔が柔らかく微笑み、手を握っていた男性も泣き出した。
「おめでとうございます。男の子ですよ! がんばりましたね! 」
生まれたての人間を取り出した女性はそう言うと、母である女性と父であろう男性に抱きかかえた小さな人間を見せていた。
女性はそれを見るとほっとしたような安らかな顔になって気絶し、男性は元気に喜んだ。なるほど、人間はこうやって生まれてくるものなのだと私は初めて知ることができた。
「さて、もうわしもいかねば」
老人の霊はそう言うと、女性に抱きかかえられた新生児の顔を見て微笑み、その小さな体の中に溶け込むようにして消えていった。
……ルーフの時とはずいぶん違う守護霊の誕生を目の当たりにしたからか、私は少し呆然としてしまう。老人の霊は、白く淡い光に包まれていたのだ。対してルーフは黒い靄に包まれている。なんでこんな違いが出るのだろう。
「終わったっすね。守護霊は基本的に外部から攻撃されたり、警戒しなければいけないほどの霊がいない限りは出てこないっす。あのじいさんは俺やなにか先輩を知ってるから、俺らが近づいても出てこないっすよ」
あの老人の霊と会えなくなるのは少し寂しいけど、守護霊になれたんだ。私も『おめでとう』という気持ちで老人の守護霊が宿った新生児を見守った。
新生児は別の部屋に移動させるのか、女性二人が新生児を部屋から出して行ってしまう。ベッドで気絶している女性に男性が寄り添う姿が何とも微笑ましく思えてくる。そして何故か、羨ましくも思えるんだ。
「ここにはもう用がないっすね。俺達も出るっすか」
吉田君はそう言って、入ってきた扉を透き通って出て行く。私もそれに続こうとするのだが、やはりベッドで気絶する女性と寄り添う男性が羨ましくて仕方がなかった。コレも生前の記憶が原因なのかは分からないが、私はそれを振り切って吉田君の後を追った。
病院の通路を歩いていると、霊の気配がいくつか感じられる。だけれど、私に近寄ってくる気配はなさそうで、むしろ離れていっているのがわかる。
特に何も起きぬまま、私達は床を透き通って一階の出口にまで戻ってきた。木口の情報を沢山教えてくれたあの老人の霊とも、これでお別れなのだ。でも今日は木口の情報だけではなく、人間が新しい命を生むのも見られてとても興味がそそられる体験ができた。私は有意義に満ちた気持ちで病院を後にした。
「もう夜も遅いっすね。意外と時間が経ったようで、外にいる人間も少ないっす。次の情報収集できそうな場所まで移動するっすか」
吉田君がそう言うので、私は長距離移動のためにルーフを呼び出した。私はルーフの背中の上にいつもの様に同化し、吉田君はルーフをよじ登って背中にまで這いあがる。
街といえどこの場所が丘だからか、夜空は澄んで星が綺麗に見ることができる。とても美しい景色だ。そんなものを見ていたら、私はどうやら眠くなってきてしまった。ウトウトとルーフの背中で眠気と闘っていると、吉田君が声をかけてきた。
「なにか先輩! 今度はあの下に見える街に行ってみるっすか! 大きな街っすから、情報も沢山あるっすよ! ……あれ? 眠たいっすか? 」
コクリコクリと首を落とす私は、吉田君の話を半分ほど聞いていなかった。眠気が限界だ。いつもの様にルーフのフカフカな背中に突っ伏して眠りに落ちた。
「おやすみなさい。なにか先輩」
ここはどこだろう。コレは、夢か。この森の景色、そして荒れ放題な獣道。そして見える右腕の袖をヒラヒラと漂わせる老人。
どこかで見た事がある。そうだ、いつしか見た夢と同じ情景だ。だけど、あの時とは違う。何が違うのだろう、そうだ。あの時はお日様が天に昇っており、今はお月様が天に昇っているんだ。そんな違いだった。
長い白髪を結び、右腕の無いこの老人は『木口』だ。あの廃墟の神札を貼り、右腕の無い九十二歳の老人。この情報を知る今でこそ、今この夢で見ている目の前の老人が『木口』なんだ。私が大切に想っている日記帳とボールペンそしてラブレターを、およそ一番よく知る人間なんだ。
老人。いや木口は私の夢の中で夜遅くの獣道を渡り、一人廃墟へ向かって行く。一体何をする気なのだろうと思ったが、よくよく思い返してみると、近くの村の住民が木口を呼ぼうとしていたのを思い出した。
どうやら木口は誰かに頼まれて、再びあの廃墟を調べに行ったのだろう。そしてとうとう身に覚えのある廃墟が姿を現した。夜遅くさらには森の中ということもあって全くの暗闇かと思えば、月明りが廃墟を照らして意外とよく見えている。
木口は廃墟をしばらく見つめると、前に見た夢と同じように廃墟の裏へと回って行った。草木で荒れ放題な細い道を渡って、石の塊のある場所で足を止めた。今ならわかる。あの石の塊は、形は違うけどたぶんあの老人の霊がいた『墓石』と同じモノなんだ。
木口はしばらく丸い墓石を見つめるが、特に何もないらしく元来た道を戻ろうとした。しかしその瞬間、足元で何かを見つけたようだ。
月明りがわずかに反射する物を木口は足元で見つけ、それをしばらく見つめると拾い上げた。木口が足元から拾い上げて今左手に持っている物は、私が落とした『木製のボールペン』だった。
そのことを確認した私は少し驚いたが、不思議と『これでいい』と感じている。そんなことを思いながら木口を見てみると、前に見た夢では見ることができなかった木口の顔全体がわかった。木口は口を開けて凄絶な表情で固まっているのだ。
しばらく固まった後に、およそその年齢ではできないと思われる俊敏な動きであたりを見回して警戒し始めた。前に夢で見た狐を今度は九匹呼び出して辺りを警戒させると、木口は何故か涙を流しながら謝った。
『ごめんね。――イさん。守ってあげられなかった。せめて、これ以上苦しませない』
九匹の狐達は木口を囲んで九つの方向に向かって警戒をしているが、前に夢見た木口の様に私と目が合う様子はない。今回はどこで目が覚めるのだろうと考えていた私は、夢の中で木口と同じ地面に降り立った。そして近づいて木口を観察しようとした時、狐の一匹が私に唸った。
跳びつく狐は次第に白い炎に包まれ、私に噛みつこうとしている。びっくりした私は、いつしか感じた気分に変わってしまう。この感じはなんだろう、確か、そう。琴音たちの時の様だ。
『動くな――イ――ナ』
何かを呟く木口だが、特に何も起きない。それよりこの狐が邪魔だったから私はルーフを呼び出して狐を喰らわせた。白い炎を帯びた狐はルーフに喰いちぎられ、完全に消滅した。その瞬間ガラスが割れるような音があたりに響き渡り、木口は驚いたような表情でつぶやいた。
『名の呪が利かない、自分の名前を憶えていないのか。――それに、狐火で焼かれないとは、相当に高級な守護霊ということか……』
木口はルーフを無視して私をじっと見つめ始めた。そして私の二本ある右腕が持つ日記帳を見て、再度私の瞳に目を戻す。瞬き一つせず、私に呟いた。
『僕は、二度と逃げないよ。君を解放するまでは』
「お母さんもうちょっと頑張って! 頭出るから! 」
「ひぅ――、うがああああああっ! ちょっと待った! トイレ! 違うのでるううう」
「お父さん! 奥さんの手握ってて! 」
部屋は何やら慌ただしい。吉田君が言うには、新生児というのはどうやら新しく生まれてくる人間のことらしい。そして、ベッドで絶叫しながら何やら頑張っている女性はその母親であり、女性の手を両手で強く握る男性は父親であるらしいが、大きく取り乱している。
「ミヨコ、大丈夫だぞ! 俺はここにいるぞ! 」
「大丈夫じゃねえええええ! いってええええええ! 」
叫びながら頑張っている女性と取り乱している男性を見つめている老人の霊は、何やら懐かしい物を見るような表情でその姿を見守っていた。
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「きた! 頭出ましたよ! 」
私もその声に反応して覗き込むと、なんと女性の股から人間の頭のような物が出てきた。私もつい夢中になってその姿を見ていると、ついにはズルズルと身体が全て出てきた。
「おぎゃぁ、オギャ――! 」
「生んだぁあああああああああ――!! 」
生まれた小さな人間は、女性から取り出されるとしばらくして激しく鳴き始めた。その声を聞いた瞬間に、今まで凄絶な表情で絶叫していた女性の顔が柔らかく微笑み、手を握っていた男性も泣き出した。
「おめでとうございます。男の子ですよ! がんばりましたね! 」
生まれたての人間を取り出した女性はそう言うと、母である女性と父であろう男性に抱きかかえた小さな人間を見せていた。
女性はそれを見るとほっとしたような安らかな顔になって気絶し、男性は元気に喜んだ。なるほど、人間はこうやって生まれてくるものなのだと私は初めて知ることができた。
「さて、もうわしもいかねば」
老人の霊はそう言うと、女性に抱きかかえられた新生児の顔を見て微笑み、その小さな体の中に溶け込むようにして消えていった。
……ルーフの時とはずいぶん違う守護霊の誕生を目の当たりにしたからか、私は少し呆然としてしまう。老人の霊は、白く淡い光に包まれていたのだ。対してルーフは黒い靄に包まれている。なんでこんな違いが出るのだろう。
「終わったっすね。守護霊は基本的に外部から攻撃されたり、警戒しなければいけないほどの霊がいない限りは出てこないっす。あのじいさんは俺やなにか先輩を知ってるから、俺らが近づいても出てこないっすよ」
あの老人の霊と会えなくなるのは少し寂しいけど、守護霊になれたんだ。私も『おめでとう』という気持ちで老人の守護霊が宿った新生児を見守った。
新生児は別の部屋に移動させるのか、女性二人が新生児を部屋から出して行ってしまう。ベッドで気絶している女性に男性が寄り添う姿が何とも微笑ましく思えてくる。そして何故か、羨ましくも思えるんだ。
「ここにはもう用がないっすね。俺達も出るっすか」
吉田君はそう言って、入ってきた扉を透き通って出て行く。私もそれに続こうとするのだが、やはりベッドで気絶する女性と寄り添う男性が羨ましくて仕方がなかった。コレも生前の記憶が原因なのかは分からないが、私はそれを振り切って吉田君の後を追った。
病院の通路を歩いていると、霊の気配がいくつか感じられる。だけれど、私に近寄ってくる気配はなさそうで、むしろ離れていっているのがわかる。
特に何も起きぬまま、私達は床を透き通って一階の出口にまで戻ってきた。木口の情報を沢山教えてくれたあの老人の霊とも、これでお別れなのだ。でも今日は木口の情報だけではなく、人間が新しい命を生むのも見られてとても興味がそそられる体験ができた。私は有意義に満ちた気持ちで病院を後にした。
「もう夜も遅いっすね。意外と時間が経ったようで、外にいる人間も少ないっす。次の情報収集できそうな場所まで移動するっすか」
吉田君がそう言うので、私は長距離移動のためにルーフを呼び出した。私はルーフの背中の上にいつもの様に同化し、吉田君はルーフをよじ登って背中にまで這いあがる。
街といえどこの場所が丘だからか、夜空は澄んで星が綺麗に見ることができる。とても美しい景色だ。そんなものを見ていたら、私はどうやら眠くなってきてしまった。ウトウトとルーフの背中で眠気と闘っていると、吉田君が声をかけてきた。
「なにか先輩! 今度はあの下に見える街に行ってみるっすか! 大きな街っすから、情報も沢山あるっすよ! ……あれ? 眠たいっすか? 」
コクリコクリと首を落とす私は、吉田君の話を半分ほど聞いていなかった。眠気が限界だ。いつもの様にルーフのフカフカな背中に突っ伏して眠りに落ちた。
「おやすみなさい。なにか先輩」
ここはどこだろう。コレは、夢か。この森の景色、そして荒れ放題な獣道。そして見える右腕の袖をヒラヒラと漂わせる老人。
どこかで見た事がある。そうだ、いつしか見た夢と同じ情景だ。だけど、あの時とは違う。何が違うのだろう、そうだ。あの時はお日様が天に昇っており、今はお月様が天に昇っているんだ。そんな違いだった。
長い白髪を結び、右腕の無いこの老人は『木口』だ。あの廃墟の神札を貼り、右腕の無い九十二歳の老人。この情報を知る今でこそ、今この夢で見ている目の前の老人が『木口』なんだ。私が大切に想っている日記帳とボールペンそしてラブレターを、およそ一番よく知る人間なんだ。
老人。いや木口は私の夢の中で夜遅くの獣道を渡り、一人廃墟へ向かって行く。一体何をする気なのだろうと思ったが、よくよく思い返してみると、近くの村の住民が木口を呼ぼうとしていたのを思い出した。
どうやら木口は誰かに頼まれて、再びあの廃墟を調べに行ったのだろう。そしてとうとう身に覚えのある廃墟が姿を現した。夜遅くさらには森の中ということもあって全くの暗闇かと思えば、月明りが廃墟を照らして意外とよく見えている。
木口は廃墟をしばらく見つめると、前に見た夢と同じように廃墟の裏へと回って行った。草木で荒れ放題な細い道を渡って、石の塊のある場所で足を止めた。今ならわかる。あの石の塊は、形は違うけどたぶんあの老人の霊がいた『墓石』と同じモノなんだ。
木口はしばらく丸い墓石を見つめるが、特に何もないらしく元来た道を戻ろうとした。しかしその瞬間、足元で何かを見つけたようだ。
月明りがわずかに反射する物を木口は足元で見つけ、それをしばらく見つめると拾い上げた。木口が足元から拾い上げて今左手に持っている物は、私が落とした『木製のボールペン』だった。
そのことを確認した私は少し驚いたが、不思議と『これでいい』と感じている。そんなことを思いながら木口を見てみると、前に見た夢では見ることができなかった木口の顔全体がわかった。木口は口を開けて凄絶な表情で固まっているのだ。
しばらく固まった後に、およそその年齢ではできないと思われる俊敏な動きであたりを見回して警戒し始めた。前に夢で見た狐を今度は九匹呼び出して辺りを警戒させると、木口は何故か涙を流しながら謝った。
『ごめんね。――イさん。守ってあげられなかった。せめて、これ以上苦しませない』
九匹の狐達は木口を囲んで九つの方向に向かって警戒をしているが、前に夢見た木口の様に私と目が合う様子はない。今回はどこで目が覚めるのだろうと考えていた私は、夢の中で木口と同じ地面に降り立った。そして近づいて木口を観察しようとした時、狐の一匹が私に唸った。
跳びつく狐は次第に白い炎に包まれ、私に噛みつこうとしている。びっくりした私は、いつしか感じた気分に変わってしまう。この感じはなんだろう、確か、そう。琴音たちの時の様だ。
『動くな――イ――ナ』
何かを呟く木口だが、特に何も起きない。それよりこの狐が邪魔だったから私はルーフを呼び出して狐を喰らわせた。白い炎を帯びた狐はルーフに喰いちぎられ、完全に消滅した。その瞬間ガラスが割れるような音があたりに響き渡り、木口は驚いたような表情でつぶやいた。
『名の呪が利かない、自分の名前を憶えていないのか。――それに、狐火で焼かれないとは、相当に高級な守護霊ということか……』
木口はルーフを無視して私をじっと見つめ始めた。そして私の二本ある右腕が持つ日記帳を見て、再度私の瞳に目を戻す。瞬き一つせず、私に呟いた。
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