4 / 143
1章 冒険の始まり
3話 チュートリアル ~開始~
しおりを挟む
「何処から声が?」
俺が無意識に呟くと、再び声が聞こえてきた。
《リョウさん、初めまして。私は最初の町までの間御案内をさせて頂く、ナビゲーターです。話しかけて貰うか、念じて貰えれば質問にお答えしますよ》
話しかけるのはともかく、念じろと言われても……考えるようなやり方でいいんだろうか?
《ナビゲーターさん? 念じるっていうのは、こんな感じでいいのかな?》
《はい、大丈夫です。それと、私の事は呼びやすいように呼んで下さって構いません。あと、念話がやりにくいようでしたら普通に話して頂いて大丈夫ですよ》
この頭の中で直接やり取りするのは、念話と言うんだな。
「分かりました。うーん、呼び方……それじゃあナビさんと呼ばせてもらいますね」
安直なネーミングではあるが、長い付き合いになるわけでもなさそうだしな。
「それと一つ確認したいんですが、プレイできる時間は午後三時からでは無かったんですか? こちらの時計では、まだ午後二時二十分なんですが」
《時間……ですか? ……私共はプレイヤーの方がここに来たらご案内をするようにと伺っているだけなので、時間に関しては指定されていないんですよ》
「そうなんですか?」
《はい。それでも、まだこちらの世界の時間は早朝の四時四十分ですから……確かに早いですね》
うーん……来れたんだし、早めに公開されただけなのかも知れないな。
「まあ、あまり気にしても仕方ないかな。ではナビさん、町までよろしくお願いします」
つい癖で頭を下げてしまった。
《ふふっ。短い間ですが、よろしくお願いしますね》
なんか笑われてしまったようだが、挨拶も済ませたし気を取り直して町を目指そうかな。
「ここから近い町って、どのくらい距離があるんですか?」
《目の前にある道をまっすぐ進めば、五キロほどで少し大きな町があります。色々なお店がありますから人が沢山居て賑わっており、欲しい物は大抵揃うと思いますよ》
前方を見れば拓かれた道があり、道幅もそれなりに広く見通しがしやすい感じだ。しかし五キロ……少し遠いな。
「もっと近い町はないんですか?」
《後ろにある細い道を一キロほど進めば小さな村がありますが、施設も少ないですし……あまりお勧めは致しませんよ?》
言われて後ろを見てみると、確かに細いが道はある。
しかしなんと言うか……薄暗い上にただの獣道のように見える。
町じゃなくて、森の中にある小さい村だもんな。
……だけど──
「あまり人混みは好きではないので、人が少なそうなそちらに向かうことにします」
《……変わった方ですね。 あまり発展してない村の方に向かいたいと言う方は、今の所貴方だけだと思いますよ?》
呆れた様な声が聞こえたが、聞こえなかったことにしておこう。
《ではご案内しますが、その前に武器の出し方をお伝えしておきますね。メニューと発声して、一覧が出たら装備変更をタップして下さい》
言われた通りにメニューと言うと、ステータス、マップ、アイテムストレージ、 装備変更の項目が目の前に出てきた。昔とはえらい違いだな……
装備変更を押してみると右手 左手 頭 首 上半身 下半身 足 の欄が出てきた。
《次に装備を変えたい箇所をタップすれば、ストレージに入っている物から装備出来る物だけ表示されますので、使いたい武器を選んでタップしてみて下さい》
右手を押すと今度はビギナースピアという槍のみが表示された。
詳細を表示してみると……
『ビギナースピア』
〖攻撃力4(+1) 攻撃速度-30%(+10%)耐久値50
初心者のために作られた槍。
両手で持つことで、攻撃力+1.5倍 攻撃速度+15%〗
うん、分かりやすいほどに初心者用の装備だな。()内の数値は槍術の効果かな?
早速ビギナースピアをタップすると、右手に一・五メートルほどの槍が現れた。
《無事装備できたようなので、軽く振ってみて下さい。
慣らしておかないと、モンスターが出た時に対処できないですからね》
ふむ、とりあえず振ってみるかな。まずは両手で持って突き、払い、斬る、などの動作を何パターンか組み合わせて振ってみる。
「うーん、これは槍にしては軽いな。勢いをつけて重心を掛けないとあまり威力出ないかも。って当たり前か……基本片手持ちの槍だし初期装備だもんな」
とりあえずメニューと呟き、ステータスを見てみる。
『リョウ』
〖LV1
HP 16/16 MP 10/10
STR 1 VIT 1 INT 1 AGI 1 DEX 1 LUK 1
ボーナスポイント 0
装備
両手 ビギナースピア
頭
首
(セット防具 冒険者装備一式により防御力+4)
上半身 冒険者の服(上)
下半身 冒険者の服(下)
足 冒険者の靴
攻撃力 10
防御力 12
攻撃速度 -4%
スキル
槍術 LV1〗
うん、正に初心者って感じだな。HPやMP以外のステータスは全部一だし。えっと、ステータスの詳細は……。
STR(筋力)
〖物理攻撃力、攻撃速度に影響。
重いものを装備するためには必要〗
VIT(体力)
〖物理防御力、 HP最大値に影響
攻撃によるノックバックの影響を受けにくくなる〗
INT(知力)
〖魔法攻撃力、魔法防御力に影響。
精神に作用する状態異常が効きにくくなる〗
AGI(敏捷)
〖攻撃速度、移動速度に影響。
自身の反応速度を高め、回避力が上昇〗
DEX(器用)
〖命中率、クリティカル率に影響。
生産時の成功率が上昇〗
LUK(運)
〖効果は僅かだが、様々な事柄に影響。
アイテムドロップ率上昇、クリティカル率上昇、生産時の大成功率上昇、生産時の失敗率減少、防御時ランダムでダメージ減少〗
と言った感じかな? 隠しパラメータもあるらしいけど、今はまだ公開されてないんだよな。
とりあえずステータス画面を閉じてまた槍を振り回す。まずはこれに慣れないと!
俺が無意識に呟くと、再び声が聞こえてきた。
《リョウさん、初めまして。私は最初の町までの間御案内をさせて頂く、ナビゲーターです。話しかけて貰うか、念じて貰えれば質問にお答えしますよ》
話しかけるのはともかく、念じろと言われても……考えるようなやり方でいいんだろうか?
《ナビゲーターさん? 念じるっていうのは、こんな感じでいいのかな?》
《はい、大丈夫です。それと、私の事は呼びやすいように呼んで下さって構いません。あと、念話がやりにくいようでしたら普通に話して頂いて大丈夫ですよ》
この頭の中で直接やり取りするのは、念話と言うんだな。
「分かりました。うーん、呼び方……それじゃあナビさんと呼ばせてもらいますね」
安直なネーミングではあるが、長い付き合いになるわけでもなさそうだしな。
「それと一つ確認したいんですが、プレイできる時間は午後三時からでは無かったんですか? こちらの時計では、まだ午後二時二十分なんですが」
《時間……ですか? ……私共はプレイヤーの方がここに来たらご案内をするようにと伺っているだけなので、時間に関しては指定されていないんですよ》
「そうなんですか?」
《はい。それでも、まだこちらの世界の時間は早朝の四時四十分ですから……確かに早いですね》
うーん……来れたんだし、早めに公開されただけなのかも知れないな。
「まあ、あまり気にしても仕方ないかな。ではナビさん、町までよろしくお願いします」
つい癖で頭を下げてしまった。
《ふふっ。短い間ですが、よろしくお願いしますね》
なんか笑われてしまったようだが、挨拶も済ませたし気を取り直して町を目指そうかな。
「ここから近い町って、どのくらい距離があるんですか?」
《目の前にある道をまっすぐ進めば、五キロほどで少し大きな町があります。色々なお店がありますから人が沢山居て賑わっており、欲しい物は大抵揃うと思いますよ》
前方を見れば拓かれた道があり、道幅もそれなりに広く見通しがしやすい感じだ。しかし五キロ……少し遠いな。
「もっと近い町はないんですか?」
《後ろにある細い道を一キロほど進めば小さな村がありますが、施設も少ないですし……あまりお勧めは致しませんよ?》
言われて後ろを見てみると、確かに細いが道はある。
しかしなんと言うか……薄暗い上にただの獣道のように見える。
町じゃなくて、森の中にある小さい村だもんな。
……だけど──
「あまり人混みは好きではないので、人が少なそうなそちらに向かうことにします」
《……変わった方ですね。 あまり発展してない村の方に向かいたいと言う方は、今の所貴方だけだと思いますよ?》
呆れた様な声が聞こえたが、聞こえなかったことにしておこう。
《ではご案内しますが、その前に武器の出し方をお伝えしておきますね。メニューと発声して、一覧が出たら装備変更をタップして下さい》
言われた通りにメニューと言うと、ステータス、マップ、アイテムストレージ、 装備変更の項目が目の前に出てきた。昔とはえらい違いだな……
装備変更を押してみると右手 左手 頭 首 上半身 下半身 足 の欄が出てきた。
《次に装備を変えたい箇所をタップすれば、ストレージに入っている物から装備出来る物だけ表示されますので、使いたい武器を選んでタップしてみて下さい》
右手を押すと今度はビギナースピアという槍のみが表示された。
詳細を表示してみると……
『ビギナースピア』
〖攻撃力4(+1) 攻撃速度-30%(+10%)耐久値50
初心者のために作られた槍。
両手で持つことで、攻撃力+1.5倍 攻撃速度+15%〗
うん、分かりやすいほどに初心者用の装備だな。()内の数値は槍術の効果かな?
早速ビギナースピアをタップすると、右手に一・五メートルほどの槍が現れた。
《無事装備できたようなので、軽く振ってみて下さい。
慣らしておかないと、モンスターが出た時に対処できないですからね》
ふむ、とりあえず振ってみるかな。まずは両手で持って突き、払い、斬る、などの動作を何パターンか組み合わせて振ってみる。
「うーん、これは槍にしては軽いな。勢いをつけて重心を掛けないとあまり威力出ないかも。って当たり前か……基本片手持ちの槍だし初期装備だもんな」
とりあえずメニューと呟き、ステータスを見てみる。
『リョウ』
〖LV1
HP 16/16 MP 10/10
STR 1 VIT 1 INT 1 AGI 1 DEX 1 LUK 1
ボーナスポイント 0
装備
両手 ビギナースピア
頭
首
(セット防具 冒険者装備一式により防御力+4)
上半身 冒険者の服(上)
下半身 冒険者の服(下)
足 冒険者の靴
攻撃力 10
防御力 12
攻撃速度 -4%
スキル
槍術 LV1〗
うん、正に初心者って感じだな。HPやMP以外のステータスは全部一だし。えっと、ステータスの詳細は……。
STR(筋力)
〖物理攻撃力、攻撃速度に影響。
重いものを装備するためには必要〗
VIT(体力)
〖物理防御力、 HP最大値に影響
攻撃によるノックバックの影響を受けにくくなる〗
INT(知力)
〖魔法攻撃力、魔法防御力に影響。
精神に作用する状態異常が効きにくくなる〗
AGI(敏捷)
〖攻撃速度、移動速度に影響。
自身の反応速度を高め、回避力が上昇〗
DEX(器用)
〖命中率、クリティカル率に影響。
生産時の成功率が上昇〗
LUK(運)
〖効果は僅かだが、様々な事柄に影響。
アイテムドロップ率上昇、クリティカル率上昇、生産時の大成功率上昇、生産時の失敗率減少、防御時ランダムでダメージ減少〗
と言った感じかな? 隠しパラメータもあるらしいけど、今はまだ公開されてないんだよな。
とりあえずステータス画面を閉じてまた槍を振り回す。まずはこれに慣れないと!
0
あなたにおすすめの小説
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思うので、第二の人生を始めたい! P.S.逆ハーがついてきました。
三月べに
恋愛
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思う。だって、高校時代まで若返っているのだもの。
帰れないだって? じゃあ、このまま第二の人生スタートしよう!
衣食住を確保してもらっている城で、魔法の勉強をしていたら、あらら?
何故、逆ハーが出来上がったの?
【完結】私なりのヒロイン頑張ってみます。ヒロインが儚げって大きな勘違いですわね
との
恋愛
レトビア公爵家に養子に出されることになった貧乏伯爵家のセアラ。
「セアラを人身御供にするって事? おじ様、とうとう頭がおかしくなったの?」
「超現実主義者のお父様には関係ないのよ」
悲壮感いっぱいで辿り着いた公爵家の酷さに手も足も出なくて悩んでいたセアラに声をかけてきた人はもっと壮大な悩みを抱えていました。
(それって、一個人の問題どころか⋯⋯)
「これからは淑女らしく」ってお兄様と約束してたセアラは無事役割を全うできるの!?
「お兄様、わたくし計画変更しますわ。兎に角長生きできるよう経験を活かして闘いあるのみです!」
呪いなんて言いつつ全然怖くない貧乏セアラの健闘?成り上がり?
頑張ります。
「問題は⋯⋯お兄様は意外なところでポンコツになるからそこが一番の心配ですの」
ーーーーーー
タイトルちょっぴり変更しました(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
さらに⋯⋯長編に変更しました。ストックが溜まりすぎたので、少しスピードアップして公開する予定です。
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
体調不良で公開ストップしておりましたが、完結まで予約致しました。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
ご一読いただければ嬉しいです。
R15は念の為・・
この子、貴方の子供です。私とは寝てない? いいえ、貴方と妹の子です。
サイコちゃん
恋愛
貧乏暮らしをしていたエルティアナは赤ん坊を連れて、オーガスト伯爵の屋敷を訪ねた。その赤ん坊をオーガストの子供だと言い張るが、彼は身に覚えがない。するとエルティアナはこの赤ん坊は妹メルティアナとオーガストの子供だと告げる。当時、妹は第一王子の婚約者であり、現在はこの国の王妃である。ようやく事態を理解したオーガストは動揺し、彼女を追い返そうとするが――
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
孤児による孤児のための孤児院経営!!! 異世界に転生したけど能力がわかりませんでした
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はフィル
異世界に転生できたんだけど何も能力がないと思っていて7歳まで路上で暮らしてた
なぜか両親の記憶がなくて何とか生きてきたけど、とうとう能力についてわかることになった
孤児として暮らしていたため孤児の苦しみがわかったので孤児院を作ることから始めます
さあ、チートの時間だ
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる