97 / 143
2章 村での生活
50話 自業自得
しおりを挟む
宿に戻った俺達は、すぐ女将さんに錬金術の話をしたのだが……
あっさりと断られてしまった。
理由は──ある意味当然とも言えるかもしれないが……
「あたしも、あんなに旨い物を貰ったからにはお返しとして貸してあげたいんだがねぇ……以前みたいに強い匂いが出ないとも限らないんだろう?」
「……はい。勿論気を付けるつもりではありますが、錬金術も調合も途中経過がどのようになるのか、全く予想がつかないので……」
そう──以前セージ君の強壮剤を作った次の日の調合の時に、俺は先日使わせて貰ったからと許可も取らずに調合をやってしまい……
挙げ句には部屋をとても青臭くしてしまい、このままでは不味いと思ってすぐに窓を開け放ったが、換気だけするとすぐに外出してしまった。
しかしその匂いは一階にまで及んでいたらしく……
すぐ異変に気付いた女将さんは、ラベンダーに頼んで魔法で換気をしてもらったらしい……
つくづく、申し訳ない……!
「その節は、誠に申し訳有りませんでした……!」
「あの日は、あたしが勘違いであんたをぶっ飛ばしちまったこともあるし……それに、直接見てはいないがまたタンジーを守ったんだって? そりゃなんも言わない事に腹は立ったが、あんたがやったことを考えたら文句言う気にもならないよ」
女将さんに言われて吹っ飛ばされたことを思い出したけど、そういえばあの暴れたプレイヤーの処罰はどうなったのだろうか……?
「あんた、人の話を聞いてんのかい?」
しまった、つい癖で考え込んでた……!
「すみません! その時のことを思い出してました……」
「はぁ……まあいいけど、とにかく! 今後は緊急時以外の調合とかは遠慮して貰えるかい?」
「はい、分かりました……」
落ち込みながら宿を出た俺は、村を見て回りながら錬金術をどこでやるか考え込んでいた。
とりあえず作業台があれば出来るわけだし、どこか村の外れでやるかな?
いやでも、万が一変な臭いとかが発生したらヤバいよなぁ……
「お兄さんうなってるけど、どうかしたの?」
「えっ!? タンジー!?」
声をかけられるまで後ろにいることに気付かなかった……
「いつの間に俺の後ろに?」
「ちょっと前だよ? 少しとおくからも声をかけたんだけど、きこえてなかったみたいだから」
「全然聞こえてなかった……」
《私は聞こえてましたよ》
「ブレンちゃん! さっきぶり!」
《タンジーさん、こんにちは》
ブレンはタンジーの肩に止まると、毛繕いをしながら挨拶をした。
あっさりと断られてしまった。
理由は──ある意味当然とも言えるかもしれないが……
「あたしも、あんなに旨い物を貰ったからにはお返しとして貸してあげたいんだがねぇ……以前みたいに強い匂いが出ないとも限らないんだろう?」
「……はい。勿論気を付けるつもりではありますが、錬金術も調合も途中経過がどのようになるのか、全く予想がつかないので……」
そう──以前セージ君の強壮剤を作った次の日の調合の時に、俺は先日使わせて貰ったからと許可も取らずに調合をやってしまい……
挙げ句には部屋をとても青臭くしてしまい、このままでは不味いと思ってすぐに窓を開け放ったが、換気だけするとすぐに外出してしまった。
しかしその匂いは一階にまで及んでいたらしく……
すぐ異変に気付いた女将さんは、ラベンダーに頼んで魔法で換気をしてもらったらしい……
つくづく、申し訳ない……!
「その節は、誠に申し訳有りませんでした……!」
「あの日は、あたしが勘違いであんたをぶっ飛ばしちまったこともあるし……それに、直接見てはいないがまたタンジーを守ったんだって? そりゃなんも言わない事に腹は立ったが、あんたがやったことを考えたら文句言う気にもならないよ」
女将さんに言われて吹っ飛ばされたことを思い出したけど、そういえばあの暴れたプレイヤーの処罰はどうなったのだろうか……?
「あんた、人の話を聞いてんのかい?」
しまった、つい癖で考え込んでた……!
「すみません! その時のことを思い出してました……」
「はぁ……まあいいけど、とにかく! 今後は緊急時以外の調合とかは遠慮して貰えるかい?」
「はい、分かりました……」
落ち込みながら宿を出た俺は、村を見て回りながら錬金術をどこでやるか考え込んでいた。
とりあえず作業台があれば出来るわけだし、どこか村の外れでやるかな?
いやでも、万が一変な臭いとかが発生したらヤバいよなぁ……
「お兄さんうなってるけど、どうかしたの?」
「えっ!? タンジー!?」
声をかけられるまで後ろにいることに気付かなかった……
「いつの間に俺の後ろに?」
「ちょっと前だよ? 少しとおくからも声をかけたんだけど、きこえてなかったみたいだから」
「全然聞こえてなかった……」
《私は聞こえてましたよ》
「ブレンちゃん! さっきぶり!」
《タンジーさん、こんにちは》
ブレンはタンジーの肩に止まると、毛繕いをしながら挨拶をした。
0
あなたにおすすめの小説
この子、貴方の子供です。私とは寝てない? いいえ、貴方と妹の子です。
サイコちゃん
恋愛
貧乏暮らしをしていたエルティアナは赤ん坊を連れて、オーガスト伯爵の屋敷を訪ねた。その赤ん坊をオーガストの子供だと言い張るが、彼は身に覚えがない。するとエルティアナはこの赤ん坊は妹メルティアナとオーガストの子供だと告げる。当時、妹は第一王子の婚約者であり、現在はこの国の王妃である。ようやく事態を理解したオーガストは動揺し、彼女を追い返そうとするが――
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思うので、第二の人生を始めたい! P.S.逆ハーがついてきました。
三月べに
恋愛
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思う。だって、高校時代まで若返っているのだもの。
帰れないだって? じゃあ、このまま第二の人生スタートしよう!
衣食住を確保してもらっている城で、魔法の勉強をしていたら、あらら?
何故、逆ハーが出来上がったの?
WIN5で六億円馬券当てちゃった俺がいろいろ巻き込まれた結果現代社会で無双する!
TB
ファンタジー
小栗東〈おぐりあずま〉 二十九歳 趣味競馬 派遣社員。
その日、負け組な感じの人生を歩んできた俺に神が舞い降りた。
競馬のWIN5を的中させその配当は的中者一名だけの六億円だったのだ。
俺は仕事を辞め、豪華客船での世界一周旅行に旅立った。
その航海中に太平洋上で嵐に巻き込まれ豪華客船は沈没してしまう。
意識を失った俺がつぎに気付いたのは穏やかな海上。
相変わらずの豪華客船の中だった。
しかし、そこは地球では無かった。
魔法の存在する世界、そしてギャンブルが支配をする世界だった。
船の乗客二千名、クルー二百名とともにこの異世界の大陸国家カージノで様々な出来事はあったが、無事に地球に戻る事が出来た。
ただし……人口一億人を超えるカージノ大陸と地球には生存しない魔獣たちも一緒に太平洋のど真ん中へ……
果たして、地球と東の運命はどうなるの?
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
無属性魔法しか使えない少年冒険者!!
藤城満定
ファンタジー
「祝福の儀式」で授かった属性魔法は無属性魔法だった。無属性と書いてハズレや役立たずと読まれている属性魔法を極めて馬鹿にしてきた奴らの常識を覆して見返す「ざまあ」系ストーリー。
不定期投稿作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる