園芸店店長、ゲーム世界で生産にハマる!

緑牙

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2章 村での生活

85話 美味しいものはどんな不調も吹き飛ばす!

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 連続で一括作成をしていたら、くらくらして座り込んでしまったようだ。

 やはりMPを一気に使うのはリスクが大きいのか……

 しかし……こんなにくらくらするのって、ゲームとしては危ないのではないのか……?


「お兄さん! これたべて!」

「え……でもこれは──」
「いいからっ!」
「むぐっ!?」


 タンジーが先程作った森狼フォレストウルフの干し肉を差し出されたが、こんな上等なものを流石に申し訳なく思って断ろうとしたが……

 口に突っ込まれてしまった……


 ……あ~……これ、噛まなくても味が滲み出てくるなぁ……

 野性味ってのは臭みじゃないんだな……

 ただ純粋に、肉の旨味と共にそうっと香るハーブ……

 これは──


「美味い! 美味過ぎる!!」

「わあっ!?」
《り、リョウさん!?》


 あまりの美味さにじっとしていられなくなり、思わず立ち上がって叫んでしまった。


《急に起き上がったら駄目ですよ! ちゃんと回復してから…………》

「……? どうしたのブレンちゃん?」

「ブレン?」


 説教が始まるかと思ったのだが、急にフリーズしてしまったな。

 俺の方を見てるということは、もしかして俺が原因か?


《リョウさんのMP、もう半分以上回復してます……ステータス異常の精神疲労もなくなってる……》

「おおっ! 凄いな。流石はタンジーのくれた干し肉! ……しかも、まだまだ味が出てくる!」

「やったね! ……お兄さん、こんどまた作りたいから、そざいおねがいしてもいいかな……?」

「勿論だよ! 今度は料理とかにも使ってみたいしな!」


 俺達が盛り上がっている横で、ブレンはぶつぶつと文句のようなものを言っていた……


《……リョウさんにしろ、タンジーさんにしろ……なんでこんなに規格外なんでしょうか……? 見てるだけでも色々大変なのですが──》


 うーん……ちょっと病んで来てるな……

 しかし、確かにタンジーまで規格外なのは疑問だよな。

 俺の場合は『???』があるからともかく、タンジーは何故なんだろうか?


「お兄さん、ブレンちゃんが……」

「分かってる。こういう時はやはりおいしい食べ物をあげるのが一番だと思うぞ」

「わかった!」


 タンジーはすぐさま干し肉を取り出して千切り、ブレンの口元へ。


《もぐもぐ……美味しいけど、私は食べ物でどうにかなると思われてるの……もぐもぐ……でも美味しい……この、香草とお肉の組み合わせがなんとも言えない美味しさを作り出しているのですね!》


 最初は噛みながら念話で愚痴を言っていたが、次第に味の感想になり、元の元気なブレンに戻った。



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