僕達の過ち

真田晃

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『…ご飯を一緒に食べるだけで、お金くれるんだよ』


クラスで一番可愛いと噂される女子が、小遣い稼ぎに中年のサラリーマンと食事をし、報酬金を貰った話を自慢気にしていたのを思い出した


「……もし僕が女の子だったら……優斗の為に稼げたのに……」
「バカッ、そんな事させるかよ!」
「……でも」
「何とかなるって!」


余りにも思い描いたものとは違う現実に
優斗の苛立ちを隠せない

二人で暮らせたらいい……

ただそれだけだったのに
まだ中学生の僕達には
それすらも叶わない夢だった事に
ショックを隠せなかった


「……優斗、」

僕の手を強く握ったまま優斗は引っ張った

宛もなく人混みを歩く

夜だというのに
妖しく輝くネオン街の澱んだ空気が
僕達をより焦らせた


「……仕方ねーから、どっかで野宿するしかねーだろ」
「………う、うん」


握った掌が熱く湿り気を帯びる
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