Dark Angel

真田晃

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美しい裸体。

雲の切れ間から静かに照らす月光により、その柔肌が青白く光る。
そっと触れ、背骨に沿って指を滑らせれば──


「……あぁっ、!」


先程とは明らかに違う、細い声。
瞬間、俺のモノがビクンと反応し、イきそうになる。

……まじ、かよ……

奴の声だけで反応してしまった事に驚き、もう一度試してみる。


「………ぁ、ぁあ……っん、」


それに答えるかの如く背を仰け反らせ、鼻から抜ける甘ったるい声を漏らす。

溜まらずその背中に身体を寄せ、浮き出た肩甲骨の間に唇をそっと当てる。


「……ぅ″んっ!……
ダ、メぇ、……もっと、ひ……酷く………して……」


浅く、荒い息を吐きながら……言葉だけは拒否を示す。
快感に打ちひしがれ震える身体は、素直に欲しがってる癖に……


「ぉ……ねが、ぃ……ぁあ″……っん、」
「………嫌だね」


瞬間沸き上がる、加虐心。
藤井のモノを握り込んで上下に強く扱き、熱い息を吐きながら、今度は背骨に沿って尖らせた舌先を這い上げた。


「……っ、あぁ……! …ぅん、あ、ぁ、っ……」


藤井の腰が、揺れる。
ナカが僅かに蠢き、俺のモノを咥え込もうとする。

それに煽られ、俺も激しく腰を動かせば……



「ゃ、………イッ……ちゃ……、

………あぁ、っ──!」



ぱたたっ……と雑草の上に吐き出される、藤井の精液。

その瞬間、びくびくと震えながら大きく仰け反った藤井の背中から、白い翼が生える。


──バサッ

大きく広げたそれは、絵に描いたような天使の羽根で。
その一部が、降り注ぐ月光に照らされながら、ひらひらと舞い落ちる、


「………!」


──瞬間。

むあっと立ち込める……甘ったるい匂い。






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