Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜

橘 霞月

文字の大きさ
35 / 258
転生〜統治(仮題)

転移魔法

しおりを挟む
「この国の民である以上、立場は私が上になります。そして私は、まだ女王を続けなければなりません。勿論、セラとシェリーにも力を貸して貰いたい。ですが、王女が愛人では周囲が許さないでしょうから、側室として迎え入れて頂きます。そして、セラとシェリーが私と同じ立場であるのは問題です。故に、2人には愛人で我慢して頂くしかないのです。」

な、なるほど・・・ってなるかぁ!アホかぁ!!でも、2人はオレとは違う考えのようだ。

「私達は構いません。」
「ですが・・・お願いがあります。」
「お願い?オレに出来る事ですか?」
「はい。もしも子供が産まれたら、ルーク様の子供であると認知して頂きたいのです。」
「私達はどういう扱いでも構いません。ですが、子供には幸せになって欲しいんです。」

この世界の女性って、本当に素敵な人が多いと思う。手を出した以上は責任持ちます。

「オレは、セラさんもシェリーさんも大切にします。子供が産まれたら、ちゃんとオレとの子供だと認知もします。責任もとれないのに、手を出したりしませんよ?」
「「ありがとうございます!!」」

2人共本当に嬉しそうだ。頑張る理由が増えました。・・・あれ?スフィアが側室になるって認めた事になるんじゃね、これ?

「良かったわ!これで一安心ね!!それで・・・肝心の、毒見の結果はどうだったのかしら?」
「はぁ!?ちょっと、何聞いてんの!?」
「それはもう・・・最高でした。きゃっ!」
「陛下にも是非味わって頂きたいです!」
「ちょっと!2人共、何言ってんの!?」
「それは楽しみね・・・。今日明日は私に譲って頂戴!?その後は、順番にしましょう?」
「「ははっ!!」」

何なの、この主従は?オレを無視して進め過ぎでしょ!?
その夜はヤケクソだったのと、スフィアが2人以上の素晴らしさだった事もあり、ハッスルしたとかしないとか。翌日も王城の豪華な部屋にテンションが上がり、さらにハッスルしたとかしないとか。ダメだこりゃ!
その後は、約束通り日替わりでお相手させて頂きましたが、詳しい話は割愛します。



王城到着の翌日。オレは何と、転移魔方陣の前にいる。幼い頃、母に『存在しない』と教わった転移魔法である。実は、失われた古代魔法の中に存在したのだ。母も知らなかったのか、ワケあって嘘をついたのか。今度会ったら聞いてみようと思う。

とにかく今は転移魔法だ。王城の地下に、その転移魔方陣があった。国家機密らしいが、聞いてもいないのに教えてくれた。何でも、一度行った場所であれば、転移可能との事だ。ただし、転移先に魔方陣が無い為、一方通行との事。便利なのか不便なのか判断に困るが、調べていて判明した事がある。何と、古代魔法が読めるのだ。勉強した覚えはないが、何故か読めた。理解も出来た。理解出来るという事は・・・魔法として発動出来たのである。

これには、オレよりもスフィアが喜んでいた。学園を卒業するまでは、ほとんど会えないと思っていたのだ。頻繁に会う事が出来るとわかると、踊りだしそうな程だった。27歳との事だが、無邪気な笑顔を見ていると同年代ではないかと錯覚を起こす。

国家機密の転移魔方陣を見せてくれたのは、スフィアが本気でオレと人生を共にする覚悟なんだと受け取った。ならば、こちらも相応の何かを返さなくてはならない。ならばと思い、スフィア、セラ、シェリーの3人と向かい合う。

「オレから大事な話があります。オレに関する事です。」

3人は緊張した面持ちで頷く。

「実は、オレには姉がいるそうです。姉の名はカレン。オレが産まれた時に会った事があるそうですが、オレは当然覚えていません。今何処にいるのかわかりませんし、探している訳でもないです。いや、むしろ接触を避けています。」
「カレン様、ですか?お姉様なのにどうして・・・」

シェリーさんには理解出来ずにいるようだ。まぁ、普通はそうだよね。

「正確には、オレの名前はルーク=フォレスタニア。姉の名はカレン=フォレスタニア。」
「「フォレスタニア!?」」
「女神の・・・弟!?」
セラさんとシェリーさんは『フォレスタニアを名乗った事』に、スフィアは『姉の名』に驚いたようだ。

「姉は少々苛烈な性格をしているようで、婚約者達に危険が及ばぬよう、目立つ行動を避けていたのです。」
「苛烈、ですか?陛下は『女神』とおっしゃいましたが・・・?」
「カレン=フォレスタニア、通称『戦女神』。過去に単独で幾つもの国を滅ぼした、世界最強の名よ。」
「初めて聞きましたけど・・・。」

セラさんとシェリーさんは、『女神』の二つ名を知らないようだ。スフィアは世界会議に出席してるから知ってるみたいだな。ともかくオレは、過去の伝聞から現在に至るまでの経緯の全てを3人に話した。

「そう・・・婚約を発表してはならないのね・・・。」
「ごめん。姉の問題が片付くまでは我慢してくれるかな?」
「それは構わないんだけど、ルークは学園に通うでしょう?『女神』の件で、思うように動けないんじゃない?」
「う~ん・・・そもそも、もっと強くならないと勝てない気がするんだよね。」
「「「あれ以上!?」」」

3人共驚いているが、相手は数百年間世界最強の座に君臨している。遠目でも構わないから、自分の目で確かめてみたい。

「しかし、ルークもおそらく長命種。そうなると、私達も不老長寿の方法を探すべきですね。」
「ごめん、オレも探してみるよ。話は変わるけど、セラさんとシェリーさんはどうするの?今まで通り、近衛騎士団を続けるの?」
「あぁ、2人には女王直属の護衛に回ってもらうわ。ルークが来た時に、任務で会えないと可哀想でしょ?」

やはりスフィアは優しいな。出来る限り力になってあげよう。

「あの・・・出来れば我々に対する言葉使いも・・・」
「・・・女王陛下と同じにして頂けませんか?」

セラさんとシェリーさんからの提案だが、これはオレも賛成だ。今更他人行儀な応対を続ける意味は無い。

「わかった。じゃあ、セラとシェリーもね?」
「はい!」
「は、はい!」

側室とか愛人じゃなく、全員正妻で構わないと思うんだけどな・・・。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

ハーレムキング

チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
っ転生特典——ハーレムキング。  効果:対女の子特攻強制発動。誰もが目を奪われる肉体美と容姿を獲得。それなりに優れた話術を獲得。※ただし、女性を堕とすには努力が必要。  日本で事故死した大学2年生の青年(彼女いない歴=年齢)は、未練を抱えすぎたあまり神様からの転生特典として【ハーレムキング】を手に入れた。    青年は今日も女の子を口説き回る。 「ふははははっ! 君は美しい! 名前を教えてくれ!」 「変な人!」 ※2025/6/6 完結。

リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~

灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」 魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。 彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。 遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。 歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか? 己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。 そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。 そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。 例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。 過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る! 異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕! ――なろう・カクヨムでも連載中――

世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~

きよらかなこころ
ファンタジー
 シンゴはある日、事故で死んだ。  どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。  転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。  弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。

あの子を甘やかして幸せにスローライフする為の、はずれスキル7回の使い方

tea
ファンタジー
はずれスキル持ちなので、十八になったら田舎でスローライフしようと都落ちの日を心待ちにしていた。 しかし、何故かギルマスのゴリ押しで問答無用とばかりに女勇者のパーティーに組み込まれてしまった。 追放(解放)してもらうため、はずれスキルの無駄遣いをしながら過去に心の傷を負っていた女勇者を無責任に甘やかしていたら、女勇者から慕われ懐かれ、かえって放してもらえなくなってしまったのだが? どうなる俺の田舎でのスローライフ???

【完結】奪われたものを取り戻せ!〜転生王子の奪還〜

伽羅
ファンタジー
 事故で死んだはずの僕は、気がついたら異世界に転生していた。  しかも王子だって!?  けれど5歳になる頃、宰相の謀反にあい、両親は殺され、僕自身も傷を負い、命からがら逃げ出した。  助けてくれた騎士団長達と共に生き延びて奪還の機会をうかがうが…。  以前、投稿していた作品を加筆修正しています。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

処理中です...