52 / 258
転生〜統治(仮題)
特待生
しおりを挟む
入学式は、大人バージョンの学園長によるまともな挨拶と、学園に関する大まかな説明で終了した。これから教室へと移動するらしい。
移動の際に数多くの視線を感じたが、これは事務長と一緒に歩いているせいだろう。そもそも、事務長が同行する意味が不明である。
「あのぅ・・・どうして事務長が付いて来るのですか?」
「単純に、特待生クラスへは誰かが案内する事になっているからです。権力を使って担当を代わってもらった、なんて事はありません。」
そうですか。無理矢理代わって貰ったんですね。もうツッコむ気力もありませんよ。暫く歩くと、教室棟へと辿り着いた。しかし、事務長の歩みは止まらない。
「すみません、教室はこの棟ではありませんか?」
「いいえ、特待生クラスは別棟になります。有事の際に一般生徒と一緒に避難して、二次災害に巻き込まれると問題ですので。」
振り返りながら事務長が答えた。まぁ、王族ですし、どさくさに紛れて何か起こると困るんだろうな。何かって何だろうね?
さらに進んだ場所に、立派な建物が2つ並んで見えて来た。事務長の説明では、右が生徒会、左が特待生の建物らしい。生徒会の建物、豪華過ぎじゃね?と思っていると、事務長が説明してくれた。貴女もエスパーですか!?
「この学園は生徒の数が多いですから、生徒会で扱う資料も膨大になります。その為、生徒会の人員も相応の数となりますから、これ位の大きさとなってしまうんですよ。」
「生徒会って、会長、副会長、書記の3人位だと思ってました。」
「それでは少な過ぎますね。生徒会は、会長1名、副会長1名、書記長1名、書記2名、庶務5名が基本的な構成人数となっています。それ以外にも会長が必要だと判断した場合、理事会の承認を得られれば増員が可能となっております。これまでは10名でしたが、今年は学生が増えましたからね・・・増員するはずです。」
ユーナさん、オレのせいみたいな目で見ないで貰えますか?別にオレが声を掛けた訳でもないし、定員オーバーで不合格にすれば良かったんだから。これは学園のせいです!
オレが責任転嫁しながら付いて行くと、ようやく特待生クラスの前へと辿り着いた。いよいよ学生生活が始まる。少しだけ緊張していると、事務長がノックし中に居た教師らしき人物を呼び出した。
「フレイヤ先生、ルーク様をお連れしました。ではルーク様、後の事はこちらのフレイヤ先生に従って下さい。一応紹介しておきますが、こちらのフレイヤ先生はライム魔導大国でも数名しかいない『賢者』の称号を持つ素晴らしい方です。それではフレイヤ先生、よろしくお願いします。」
「あらあら事務長。わざわざありがとうございますぅ。それではルーク君、私と一緒に行きましょうね~?」
フレイヤ先生は、こちらの世界では珍しいストレートの黒髪ロングヘアーに碧眼のおっとりしたお姉さんだ。おばさんではない。足を突っ込んでいるが、片足だけだ。ふと先生を見ると、半目でこちらを睨んでいた。
「ルーク君?今失礼な事を考えなかった?」
「いえいえ、賢者という称号を知りませんでしたので、少し考えていただけですよ!?」
「・・・そうですかぁ?それならいいんですけどぉ・・・。」
この先生、キレると豹変するタイプだ。心に深く刻もう!先生は怒らせるな!!
フレイヤ先生が教室内に入って行ったので、遅れないようオレも後を付いて行く。チラリと見回してみたが、オレ以外の生徒は全員揃っているようだった。事務長がのんびり歩くものだから、オレが最後となったのだろう。
「それじゃあ、ルーク君は・・・一番後ろの窓際の席に座ってくれるぅ?」
「わかりました。」
全員の視線を集めながら、言われた通りに席へと座る。教室内をぐるりと見回すと、全員と目が合った。女性達は真っ赤な顔でこちらを見ている。何か、怒らせるような事をしただろうか?・・・あぁ、来るのが遅かったから怒っているんだな。後で謝ろう。
そんな事を考えながら視線をフレイヤ先生に向けると、フレイヤ先生が全員に指示を出した。
「それでは全員揃ったところでぇ、1人ずつ自己紹介してもらいましょぉ!じゃあ、廊下側の前から順番にお願いねぇ?」
自己紹介・・・何も考えて無かった!!
移動の際に数多くの視線を感じたが、これは事務長と一緒に歩いているせいだろう。そもそも、事務長が同行する意味が不明である。
「あのぅ・・・どうして事務長が付いて来るのですか?」
「単純に、特待生クラスへは誰かが案内する事になっているからです。権力を使って担当を代わってもらった、なんて事はありません。」
そうですか。無理矢理代わって貰ったんですね。もうツッコむ気力もありませんよ。暫く歩くと、教室棟へと辿り着いた。しかし、事務長の歩みは止まらない。
「すみません、教室はこの棟ではありませんか?」
「いいえ、特待生クラスは別棟になります。有事の際に一般生徒と一緒に避難して、二次災害に巻き込まれると問題ですので。」
振り返りながら事務長が答えた。まぁ、王族ですし、どさくさに紛れて何か起こると困るんだろうな。何かって何だろうね?
さらに進んだ場所に、立派な建物が2つ並んで見えて来た。事務長の説明では、右が生徒会、左が特待生の建物らしい。生徒会の建物、豪華過ぎじゃね?と思っていると、事務長が説明してくれた。貴女もエスパーですか!?
「この学園は生徒の数が多いですから、生徒会で扱う資料も膨大になります。その為、生徒会の人員も相応の数となりますから、これ位の大きさとなってしまうんですよ。」
「生徒会って、会長、副会長、書記の3人位だと思ってました。」
「それでは少な過ぎますね。生徒会は、会長1名、副会長1名、書記長1名、書記2名、庶務5名が基本的な構成人数となっています。それ以外にも会長が必要だと判断した場合、理事会の承認を得られれば増員が可能となっております。これまでは10名でしたが、今年は学生が増えましたからね・・・増員するはずです。」
ユーナさん、オレのせいみたいな目で見ないで貰えますか?別にオレが声を掛けた訳でもないし、定員オーバーで不合格にすれば良かったんだから。これは学園のせいです!
オレが責任転嫁しながら付いて行くと、ようやく特待生クラスの前へと辿り着いた。いよいよ学生生活が始まる。少しだけ緊張していると、事務長がノックし中に居た教師らしき人物を呼び出した。
「フレイヤ先生、ルーク様をお連れしました。ではルーク様、後の事はこちらのフレイヤ先生に従って下さい。一応紹介しておきますが、こちらのフレイヤ先生はライム魔導大国でも数名しかいない『賢者』の称号を持つ素晴らしい方です。それではフレイヤ先生、よろしくお願いします。」
「あらあら事務長。わざわざありがとうございますぅ。それではルーク君、私と一緒に行きましょうね~?」
フレイヤ先生は、こちらの世界では珍しいストレートの黒髪ロングヘアーに碧眼のおっとりしたお姉さんだ。おばさんではない。足を突っ込んでいるが、片足だけだ。ふと先生を見ると、半目でこちらを睨んでいた。
「ルーク君?今失礼な事を考えなかった?」
「いえいえ、賢者という称号を知りませんでしたので、少し考えていただけですよ!?」
「・・・そうですかぁ?それならいいんですけどぉ・・・。」
この先生、キレると豹変するタイプだ。心に深く刻もう!先生は怒らせるな!!
フレイヤ先生が教室内に入って行ったので、遅れないようオレも後を付いて行く。チラリと見回してみたが、オレ以外の生徒は全員揃っているようだった。事務長がのんびり歩くものだから、オレが最後となったのだろう。
「それじゃあ、ルーク君は・・・一番後ろの窓際の席に座ってくれるぅ?」
「わかりました。」
全員の視線を集めながら、言われた通りに席へと座る。教室内をぐるりと見回すと、全員と目が合った。女性達は真っ赤な顔でこちらを見ている。何か、怒らせるような事をしただろうか?・・・あぁ、来るのが遅かったから怒っているんだな。後で謝ろう。
そんな事を考えながら視線をフレイヤ先生に向けると、フレイヤ先生が全員に指示を出した。
「それでは全員揃ったところでぇ、1人ずつ自己紹介してもらいましょぉ!じゃあ、廊下側の前から順番にお願いねぇ?」
自己紹介・・・何も考えて無かった!!
13
あなたにおすすめの小説
ハーレムキング
チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
っ転生特典——ハーレムキング。
効果:対女の子特攻強制発動。誰もが目を奪われる肉体美と容姿を獲得。それなりに優れた話術を獲得。※ただし、女性を堕とすには努力が必要。
日本で事故死した大学2年生の青年(彼女いない歴=年齢)は、未練を抱えすぎたあまり神様からの転生特典として【ハーレムキング】を手に入れた。
青年は今日も女の子を口説き回る。
「ふははははっ! 君は美しい! 名前を教えてくれ!」
「変な人!」
※2025/6/6 完結。
リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~
灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」
魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。
彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。
遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。
歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか?
己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。
そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。
そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。
例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。
過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る!
異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕!
――なろう・カクヨムでも連載中――
世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~
きよらかなこころ
ファンタジー
シンゴはある日、事故で死んだ。
どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。
転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。
弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。
あの子を甘やかして幸せにスローライフする為の、はずれスキル7回の使い方
tea
ファンタジー
はずれスキル持ちなので、十八になったら田舎でスローライフしようと都落ちの日を心待ちにしていた。
しかし、何故かギルマスのゴリ押しで問答無用とばかりに女勇者のパーティーに組み込まれてしまった。
追放(解放)してもらうため、はずれスキルの無駄遣いをしながら過去に心の傷を負っていた女勇者を無責任に甘やかしていたら、女勇者から慕われ懐かれ、かえって放してもらえなくなってしまったのだが?
どうなる俺の田舎でのスローライフ???
【完結】奪われたものを取り戻せ!〜転生王子の奪還〜
伽羅
ファンタジー
事故で死んだはずの僕は、気がついたら異世界に転生していた。
しかも王子だって!?
けれど5歳になる頃、宰相の謀反にあい、両親は殺され、僕自身も傷を負い、命からがら逃げ出した。
助けてくれた騎士団長達と共に生き延びて奪還の機会をうかがうが…。
以前、投稿していた作品を加筆修正しています。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる