Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜

橘 霞月

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転生〜統治(仮題)

特待生

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入学式は、大人バージョンの学園長によるまともな挨拶と、学園に関する大まかな説明で終了した。これから教室へと移動するらしい。

移動の際に数多くの視線を感じたが、これは事務長と一緒に歩いているせいだろう。そもそも、事務長が同行する意味が不明である。

「あのぅ・・・どうして事務長が付いて来るのですか?」
「単純に、特待生クラスへは誰かが案内する事になっているからです。権力を使って担当を代わってもらった、なんて事はありません。」

そうですか。無理矢理代わって貰ったんですね。もうツッコむ気力もありませんよ。暫く歩くと、教室棟へと辿り着いた。しかし、事務長の歩みは止まらない。

「すみません、教室はこの棟ではありませんか?」
「いいえ、特待生クラスは別棟になります。有事の際に一般生徒と一緒に避難して、二次災害に巻き込まれると問題ですので。」

振り返りながら事務長が答えた。まぁ、王族ですし、どさくさに紛れて何か起こると困るんだろうな。何かって何だろうね?

さらに進んだ場所に、立派な建物が2つ並んで見えて来た。事務長の説明では、右が生徒会、左が特待生の建物らしい。生徒会の建物、豪華過ぎじゃね?と思っていると、事務長が説明してくれた。貴女もエスパーですか!?

「この学園は生徒の数が多いですから、生徒会で扱う資料も膨大になります。その為、生徒会の人員も相応の数となりますから、これ位の大きさとなってしまうんですよ。」
「生徒会って、会長、副会長、書記の3人位だと思ってました。」
「それでは少な過ぎますね。生徒会は、会長1名、副会長1名、書記長1名、書記2名、庶務5名が基本的な構成人数となっています。それ以外にも会長が必要だと判断した場合、理事会の承認を得られれば増員が可能となっております。これまでは10名でしたが、今年は学生が増えましたからね・・・増員するはずです。」

ユーナさん、オレのせいみたいな目で見ないで貰えますか?別にオレが声を掛けた訳でもないし、定員オーバーで不合格にすれば良かったんだから。これは学園のせいです!

オレが責任転嫁しながら付いて行くと、ようやく特待生クラスの前へと辿り着いた。いよいよ学生生活が始まる。少しだけ緊張していると、事務長がノックし中に居た教師らしき人物を呼び出した。

「フレイヤ先生、ルーク様をお連れしました。ではルーク様、後の事はこちらのフレイヤ先生に従って下さい。一応紹介しておきますが、こちらのフレイヤ先生はライム魔導大国でも数名しかいない『賢者』の称号を持つ素晴らしい方です。それではフレイヤ先生、よろしくお願いします。」
「あらあら事務長。わざわざありがとうございますぅ。それではルーク君、私と一緒に行きましょうね~?」

フレイヤ先生は、こちらの世界では珍しいストレートの黒髪ロングヘアーに碧眼のおっとりしたお姉さんだ。おばさんではない。足を突っ込んでいるが、片足だけだ。ふと先生を見ると、半目でこちらを睨んでいた。

「ルーク君?今失礼な事を考えなかった?」
「いえいえ、賢者という称号を知りませんでしたので、少し考えていただけですよ!?」
「・・・そうですかぁ?それならいいんですけどぉ・・・。」

この先生、キレると豹変するタイプだ。心に深く刻もう!先生は怒らせるな!!
フレイヤ先生が教室内に入って行ったので、遅れないようオレも後を付いて行く。チラリと見回してみたが、オレ以外の生徒は全員揃っているようだった。事務長がのんびり歩くものだから、オレが最後となったのだろう。

「それじゃあ、ルーク君は・・・一番後ろの窓際の席に座ってくれるぅ?」
「わかりました。」

全員の視線を集めながら、言われた通りに席へと座る。教室内をぐるりと見回すと、全員と目が合った。女性達は真っ赤な顔でこちらを見ている。何か、怒らせるような事をしただろうか?・・・あぁ、来るのが遅かったから怒っているんだな。後で謝ろう。

そんな事を考えながら視線をフレイヤ先生に向けると、フレイヤ先生が全員に指示を出した。

「それでは全員揃ったところでぇ、1人ずつ自己紹介してもらいましょぉ!じゃあ、廊下側の前から順番にお願いねぇ?」

自己紹介・・・何も考えて無かった!!
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