Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜

橘 霞月

文字の大きさ
117 / 258
転生〜統治(仮題)

ドワーフ農法

しおりを挟む
結局ルドルフ陛下には、ランドルフさんが作製した武器から4つを渡す事にした。刀については公表したくなかった為、手元に残す事にしたのである。万人が使いこなせる物でも無いという理由と、鍛冶業界に急激な革命が起こる可能性を危惧したのだ。

この世界の誰かの手によって、試行錯誤の上に開発されたのであれば問題は無い。だが、武器という命を奪う道具に関しては、いかにルークであっても慎重にならざるを得なかった。

料理革命が起こる事に関しては、皆が幸せになれるので問題は無い。さらにお菓子に関して言うなら、この世界では商売敵が皆無である為、誰かの職を奪う心配も無いのだった。

「一応、私からお譲り出来る物はこれだけです。少なくて申し訳ありません。」
「いやいや、これだけの品ならば多すぎるよりもいいじゃろう。国の宝として、大切にさせて貰おう。」

ルドルフ陛下が嬉しそうにしていた為、それ以上考えるのはやめる事にした。オレが持っていても使い道は無いのだから、ランドルフさんも納得してくれるはず。

そんな事を考えていると、王妃様が訪ねてきた。

「皇帝陛下には、何かお礼をしなければなりませんね。そう言えばお2人は、どのような要件でこの国にいらしたのです?」
「その事なんですが、実は・・・」

王妃様の問い掛けに、ルビアが詳細を説明した。話を聞いた王妃様は暫く考え込んでしまったので、室内には静寂が訪れる。全員が静かに見守っていると、考えが纏まった王妃様が口を開く。

「面白そうな話ではありますが、簡単には引き受けかねますね。国宝4つの対価としてならば、地下農園を作る事は問題ありません。むしろこちらが差額をお支払しなければならない程です。ですが、長期的に帝国へ滞在するのは国民です。我々が勝手に決める訳にもいかないでしょう。」

「おっしゃる通りです。ですから帝国での仕事に興味のある者達を募って、その農園で作られる果物、そしてそこから作られるお菓子を味わって貰うのは如何でしょう?」
「「お菓子!?」」

ルビアの提案に、王妃様と王女が食らいついた。流石はルビア。狙い通りである。こうなってしまえば、あとはオレの腕次第だろう。

「はい、お菓子です。えぇと、厨房をお借りしても宜しいでしょうか?」
「え?それは構いませんが・・・まさか皇帝陛下がお作りになられるのですか?」
「そうですよ?これでも料理には少し自信があるんです。」
「・・・わかりました。それではその間に、めぼしい者達へ説明しておきましょう。ルーシャ、お2人を厨房までご案内して差し上げなさい。」
「わかりました。それでは皇帝陛下、王妃殿下、早速参りましょう!」

ルーシャ王女が立ち上がり、オレ達を案内してくれる事となったので、オレとルビアも後を付いて行く。そして、後ろに人の気配がしたので声を掛ける。

「国王陛下も来られるんですか?」
「・・・だって、暇なんじゃもん。」

てっきり陛下も職人達へ説明しに行くと思っていたのだが、この人もオレと同じだ。政治に関しては王妃様に任せっきりなんだろう。

案内された厨房は、凄く立派な場所であった。部屋の装飾もそうなのだが、何より調理用に用意された魔道具が素晴らしい。これならば、調理器具だけ準備すれば大丈夫そうだ。

オレが厨房内の設備等を確認している間に、王女が居合わせた料理人達に事情を説明する。料理人達から許可を貰い、早速調理に取り掛かる事にした。

アイテムボックスから必要な調理器具と食材を取り出し、テーブルの上に並べて行く。当然、その全てが初めて目にする物だったのだろう。料理人達が集まって来る。当然、国王と王女、それにルビアも。だがこの人達には、手伝うという発想は無い様子である。

だが、昼食までは3時間程だろうか?これならば余裕で間に合う。オレのアイテムボックスには常に、準備された食材達が眠っている。急な嫁さん達のリクエストに答えられるように、暇を見つけては用意しているのだ。

所謂『キ○ーピ○3分クッキング』のようなものだ。あの番組、確か5、6人が横で料理を手伝っていたはず。オレの場合は、料理を途中で止めた物を用意してある。何故かって?それは勿論、時短の為だ。何故ならウチには、最強のフードファイターが控えているのだ。真っ向勝負をしたのでは、どんな料理人であろうと勝ち目が無い。

そして、お代わりが無いと知った時の切なそうな瞳を見せられたら、どんな料理人でも胸を抉られる想いを味わう事だろう。少なくともオレには放置出来なかった。

話を戻そう。時間は充分に有るので、ついでに昼食も作る事にした。その為、複数の工程を1人で担当しているのだが、見ている者達には余裕が無さそうに写ったらしい。誰もオレに話し掛けて来ないのだ。その影響は、思わぬ所に発生する。

「姫様、不思議な形状のこの道具は、一体何をする為の物ですか?」
「料理の出来ない私に聞かれても、答える事は出来ませんよ?」
「・・・私も無理だから。」

料理人の1人が、あろうことかルーシャ王女に質問したようだ。しかし、王族が料理に関する知識を持っている訳がない。ルーシャ王女が当然の答えを返すと、すかさずルビアも先手を打つ。

仕方なくオレは、料理人達の疑問を解消してやる事にした。

「それは泡立て器と言って、まぁかき混ぜる道具だと思って下さい。」
「この様々な形の鍋は、何処で売っているのですか?」
「それは自分で作りました。」
「「「「「「「皇帝陛下がご自分で!?」」」」」」」
「はい。私は一応、ランドルフさんの弟子という事になってますので。」
「「「「「「「ランドルフ様の弟子!?」」」」」」」

失敗した。話し掛けるべきではなかった。一々驚かれてしまい、会話が進まないのだ。その後は予備の調理器具を貸して、注意を逸した。どうやら自国の鍛冶師に作って貰う事にしたらしい。秘密にする事でもないので、好きにして構わないと伝えてある。

その後は何事もなく調理が終わり、地下農園に興味のある者達へと昼食を振る舞う事が出来た。勿論王族の皆も含めて。王宮料理人達が終始見学に回った為、国王陛下達の昼食が無かったのだから仕方ない。

美味しそうに食べて貰えたので、オレは満足である。料理人達は大騒ぎしていたようだが、そんな事は知らない。関わるべきではないだろう。

ともかく、賑やかな食事の後、オレは地下農園に興味があると言う5組の若い夫婦の話を聞く事となった。興味がある者はもっと沢山いたそうなのだが、技術や年齢を考慮しての人選らしい。オレとしては、変態さんでなければ問題は無い。とりあえず話を聞いてみる事にした。

「先程食べて貰った果物を栽培する為の地下農園を作って頂きたいのですが、どうでしょうか?」
「あのような素晴らしい果物の栽培に携われるのであれば、是非ともこちらからお願いしたいくらいです。」
「栽培?いえ、携わった頂きたいのは栽培ではなく、地下農園作りと維持管理の方なのですが?」
「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」

オレとルビア以外の全員が、驚きとも悲しみとも言えない表情となる。何か余計な事を言ったのかと思いルビアを見るが、ルビアも首を傾げている。わからない事は聞くしかあるまい。

「あの・・・何か気に障る事を言ったでしょうか?それとも、栽培に興味がありました?」
「あぁ・・・陛下はご存知無いのですね。我々ドワーフ族が得意なのは、鍛冶だけでは無いのですよ?まぁ最近は、鍛冶職人以外で国外へ出る者が減りましたからね・・・。過去にはドワーフ農法と呼ばれていた事もあるくらい、農業も得意なのです。」
「「ドワーフ農法?」」

オレの問い掛けに、王妃様が答えてくれた。しかし、オレもルビアも初めて聞いた言葉に、揃って首を傾げる。その後の説明を要約すると次の通りだ。

ドワーフ族に鍛冶師が多いのは、どうやら土の精霊から加護を受けている為らしい。そして土の精霊の加護は植物の栽培にも恩恵をもたらす事から、農業も得意であるとの事だった。

カレンがドワーフ族に対し、ルークの加護を与える事に積極的でない理由はこの為である。当然、神の加護の方が上ではあるが、精霊の加護でも充分なのだ。その理由は、土の精霊の加護が目に見える程の力を持っている為である。それは、ドワーフ農法が最もわかりやすい物であるのは、その説明を聞くとわかる。・・・かもしれない。

「前置きが長くなりましたが、ドワーフ農法とは土の精霊・・・ドライアドの協力を得た農法なのです。作物の生育が早いおかげで、我々はこのような環境でも生きて行けるのですよ?」
「それはドワーフ族の秘密ではないのですか?」
「加護を持たない他種族が知っても意味などありません。隠す必要も無いのです。」

ここまでの話から、ルークは当初の計画を変更せざるを得ない事になる。実は、各街や村で1つずつ栽培しようと考えていたのだ。それにより、特産品が増える事で各街や村が豊かになるとの目論見であった。難しい表情をしていた為、全員がまたしても悲しそうな表情となる。その内の女性が、申し訳無さそうに問い掛けて来る。

「やはり我々では、果物の栽培には携われないのでしょうか?」
「あ、いえ。そうではありません。実は、国内の街や村で1種類ずつ栽培しようと考えていたのです。そうする事によって、国民が少しでも豊かになればと思ったのですが・・・。」

予想外な事に、オレの言葉に王妃様が食らいついた。

「それは何種類でしょう?」
「全部で9種類ですね。」

オレがそう答えると、何やら考え込んでしまった。そのまま待っていると、嬉しい誤算を口にしてくれたのだ。

「実は、現段階でも希望者が50人近くおりまして、この話をするとさらに増えるはずです。地下農園の規模に合わせて、段階的に増やして行くというのは如何でしょうか?」
「そうなると国外へも充分供給出来そうね・・・。ありがたい話ですけど、よろしいのですか?」

詳細を詰めるのはルビアの役目なので、オレは交渉役をルビアにバトンタッチする。

「ルビア様のお考えは良くわかります。ですが残念な事に、希望する者達のほとんどがこの国での仕事が少ないのです。国民の数に対して、作物の供給量が多すぎるのですよ。国外への輸出も、時間的な問題があって難しい。ですが、果物であれば問題は無くなります。」
「熟す前に収穫すれば、輸送に多少時間が掛かっても問題は無いでしょうね。」
「えぇ。ですから我々としても、今回のお話は大変ありがたいのです。ですが、当然見返りは頂きたいと思っていますよ?」

本格的な交渉が始まってしまった。オレの場合、自分の店で使用する食材の量ならば自力で交渉も可能だ。しかし、国単位だと流石についていけない。嫁さん達が優秀だとホント助かるよ。

「具体的には?」
「先程食べた、香りの強い黄色い果物・・・アレを優先的に我が国へ回して頂きたいのです。」
「黄色・・・ルーク、アレって何?」

ルビアに言われて考え込む。香りの強い黄色い果物?多くね?・・・あ!さてはルビアもそう思ったからオレに丸投げしやがったな?考えてもわかる訳がない。実物を見て貰おうか。

「これがバナナ、次がパパイア、最後がマンゴーです。」
「これです!マンゴーと言うのですか?これがいいです。ですが、その前のパパイアも捨て難い・・・。」

流石は王族と言うべきだろうか。アイテムボックスから取り出した中から、高級な果物を的確に選び出している。

「あ~、どちらも収穫量が多くないんですよ。おそらく高級品になるでしょうね。」
「そうなのですか・・・。」

オレの言葉に、王妃様のテンションが目に見えて低下した。やはりこの先はルビアに任せるべきだろう。ルビアに視線を向けると、無言で頷いた。

「でも、だからこそ今回の取引材料としてはうってつけでしょうね。この国へ優先的に回すとして、それとは別に最高品質の物を王妃様に無償で提供という事で如何です?」
「いいの!?」
「ええ。それ位なら問題無いと思います。」
「それなら明日には人選を終わらせて、数日中には帝国へ出発するよう手配しましょう。」
「では、細かい内容を詰めてしまいましょう。」


ルビアも結局は餌で釣る作戦にしたようだ。しかも、しっかりと食いつかせてしまった。釣られた方も、それを狙っていた節がある。なんだかルビアの気が変わる前に、話を進めてしまおうとしている気がする。まぁ、オレ達が困る訳でもないから構わないけど。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

ハーレムキング

チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
っ転生特典——ハーレムキング。  効果:対女の子特攻強制発動。誰もが目を奪われる肉体美と容姿を獲得。それなりに優れた話術を獲得。※ただし、女性を堕とすには努力が必要。  日本で事故死した大学2年生の青年(彼女いない歴=年齢)は、未練を抱えすぎたあまり神様からの転生特典として【ハーレムキング】を手に入れた。    青年は今日も女の子を口説き回る。 「ふははははっ! 君は美しい! 名前を教えてくれ!」 「変な人!」 ※2025/6/6 完結。

リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~

灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」 魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。 彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。 遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。 歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか? 己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。 そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。 そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。 例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。 過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る! 異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕! ――なろう・カクヨムでも連載中――

世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~

きよらかなこころ
ファンタジー
 シンゴはある日、事故で死んだ。  どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。  転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。  弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。

あの子を甘やかして幸せにスローライフする為の、はずれスキル7回の使い方

tea
ファンタジー
はずれスキル持ちなので、十八になったら田舎でスローライフしようと都落ちの日を心待ちにしていた。 しかし、何故かギルマスのゴリ押しで問答無用とばかりに女勇者のパーティーに組み込まれてしまった。 追放(解放)してもらうため、はずれスキルの無駄遣いをしながら過去に心の傷を負っていた女勇者を無責任に甘やかしていたら、女勇者から慕われ懐かれ、かえって放してもらえなくなってしまったのだが? どうなる俺の田舎でのスローライフ???

【完結】奪われたものを取り戻せ!〜転生王子の奪還〜

伽羅
ファンタジー
 事故で死んだはずの僕は、気がついたら異世界に転生していた。  しかも王子だって!?  けれど5歳になる頃、宰相の謀反にあい、両親は殺され、僕自身も傷を負い、命からがら逃げ出した。  助けてくれた騎士団長達と共に生き延びて奪還の機会をうかがうが…。  以前、投稿していた作品を加筆修正しています。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

処理中です...