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第14話 薔薇の檻、涙の鍵
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――シャーロットに売られてから、一体どれほどの時間が経っただろうか。
今、王宮からほど近いシャーロットの私邸にて、私は『クロード』として彼女の傍に立っている。
「クロード、そこに跪きなさい」
命じられるまま、彼女の前に跪く。
シャーロットは満足げに目を細め、一糸纏わぬ足先で、私の喉元をなぞった。
「ふふ……やっぱりクロードの姿の方が、美しいわ……。ときどき覗くソフィアもまた、格別だけれど」
足先が喉を彷徨うたび、胸の奥のどこかがひび割れ、ひと筋ずつ、崩れ落ちていく。
政庁への出仕を命じられ、適当な肩書を与えられた『ソフィア』はシャーロット侍女として王宮に仕えることになった。
公の場では『ソフィア』として、私的な場では『クロード』として、昼夜問わず彼女の傍に侍り、言われるがまま振る舞う。基本的に、私には一切の自由がなかった。
彼女の気性を考えれば、こうなることは必然だった。父が私を売ったとき、うっすらと予想もしていた。
けれど実際にこの日々に沈んでみると、思った以上に心は、昏く蝕まれていった。
されるがまま私が黙っていると、不意に顎を軽く蹴り上げられる。
「なんだか、無礼なことを考えている気配がしたけれど」
「滅相もございません」
私が深く頭を下げると、シャーロットは深く嘆息する。
「……今回は許してあげます。もう眠るから、いつもの用意をしなさい」
「かしこまりました」
私は立ち上がり、一礼ののち、彼女のもとを離れる。部屋の隅に控えている使用人に伝え、湯舟を部屋に持ってこさせた。シャーロットは眠る前、花の香りのする湯に身を浸すのが習慣だった。
あっという間に湯舟が運ばれると、シャーロットは人目に頓着せず衣服を脱ぎ捨てそのまま湯に浸る。そして、覆い布の内側から手招きしてきた。
「失礼いたします」
私は命じられる前に、シャーロットの髪を解き、手入れをしていく。
「クロードは何でもできるのね……。前任のときより髪の調子がとてもいいのよ」
「もったいないお言葉です」
「……あなたの手は、いつも私を癒してくれる。とくに、最近のあなたの奉仕は凪いだ湖面のように穏やかで……」
シャーロットは湯舟に浮かべられた花びらを弄び、ぽつりと呟く。
「私に仕えることでより洗練されたのね。……そう、きっと……」
彼女の頬が赤らんでいるのは、湯の熱さにあてられたからか、どうか。……分からないが、私に関係なければいい。
湯あみを終えると、使用人たちが彼女の肌を拭い、寝間着をまとわせ、髪をゆるく結ってゆく。私はそのあいだに、香油瓶を取りに行く。
シャーロットの機嫌やその日の気分を思い返しながら、ふさわしい一本を選ぶ。そのときだけが、私が彼女の目の前から合法的に姿を消せる時間だった。
シャーロットの部屋を出ると、香油の保管場所へと足早に向かう。彼女の支度が整う前に用意をしなければ、また厄介な仕置きに付き合う羽目になる。
棚にずらりと並ぶ瓶の中から、迷わず一本を選び取った。瑞々しく、鼻の奥に残らない、控えめな香りを。シャーロットの心が、不用意に波立たないように。
ふと、瓶の陰に小さな紙片があることに気が付いた。
シャーロットの使用人たちはよく躾されていた。こんな場所に塵が落ちているわけはない。
紙片は、二つに折りたたまれた羊皮紙の端切れだった。端に『R』と小さく書いてある。……まさか、レイン……? そんなわけはないと否定するが、その生真面目そうな筆跡には確かに見覚えがあった。……なにか、『ルクレール』に問題でも起きたのだろうか。
紙片を開くと、そこには……信じられない文字が並んでいた。
『リリィ様の居場所が分かりました。もう、あなたは自由になれる』
目の前がぐらりと揺れる。
全身に力が入らない。足元がふらつく。
手元から香油瓶が床に落ち、乾いた音を立てて砕けた。
あたりに、記憶の底を撫でるような、やさしい香りが漂う……。
リリィが……見つかった? あの子は、生きて、いたの……。
気が付くと、涙がとめどなく頬を伝っていた。心ではまだ、喜びも、驚きも、感じていないのに。けれど、少しずつ身体に心が追いつき、最後に頭が追いついて、ようやく理解する。
リリィが生きていた。
もしかしたら、あの子に、会える。
そうすれば、私は……もう、誰にも従わなくていい。
――この事実を、万一にも露見させてはいけない。
私はレインからの紙片を飲み込んで始末し、ハンカチで涙を拭った。代わりの香油を棚から選び取る。シャーロットを酔わせるような、強く甘い香りのものを。そして、床に撒かれた香油を踏まぬよう、部屋から出る。
香油瓶を手にシャーロットの部屋に戻ると、ちょうど寝室へ移る準備が整ったところだった。シャーロットは妖艶に微笑み、私に手を差し伸べる。
「いいタイミングね。……さあ、私をエスコートして」
私は高鳴る鼓動を悟られぬように、いかにもクロードらしく、恭しくシャーロットの手を取り、彼女を寝台へと誘う。
「今夜は、昨日の詩集の続きを読んでくれる?」
寝そべる彼女の手首に香油を垂らす。続けて、喉元、うなじへと。新しく選んだ薔薇の香油はひときわ甘く、肌の熱と溶け合いながら、理性の輪郭をぼかしていく。
「あなたがこんなに挑発的な香りを選ぶなんて……今日は、この香りのように甘い声で囁きなさい」
「シャーロット様の仰せのままに」
リリィが生きている。もうすぐ会えるかもしれない。
そう思えば、地獄と感じていた彼女の世話も、ただの通過儀礼に思えた。
ならば、喜んで演じよう。甘く、優しく、従順な――理想のクロードを。
彼女を堕とし、この檻から出るために。
今、王宮からほど近いシャーロットの私邸にて、私は『クロード』として彼女の傍に立っている。
「クロード、そこに跪きなさい」
命じられるまま、彼女の前に跪く。
シャーロットは満足げに目を細め、一糸纏わぬ足先で、私の喉元をなぞった。
「ふふ……やっぱりクロードの姿の方が、美しいわ……。ときどき覗くソフィアもまた、格別だけれど」
足先が喉を彷徨うたび、胸の奥のどこかがひび割れ、ひと筋ずつ、崩れ落ちていく。
政庁への出仕を命じられ、適当な肩書を与えられた『ソフィア』はシャーロット侍女として王宮に仕えることになった。
公の場では『ソフィア』として、私的な場では『クロード』として、昼夜問わず彼女の傍に侍り、言われるがまま振る舞う。基本的に、私には一切の自由がなかった。
彼女の気性を考えれば、こうなることは必然だった。父が私を売ったとき、うっすらと予想もしていた。
けれど実際にこの日々に沈んでみると、思った以上に心は、昏く蝕まれていった。
されるがまま私が黙っていると、不意に顎を軽く蹴り上げられる。
「なんだか、無礼なことを考えている気配がしたけれど」
「滅相もございません」
私が深く頭を下げると、シャーロットは深く嘆息する。
「……今回は許してあげます。もう眠るから、いつもの用意をしなさい」
「かしこまりました」
私は立ち上がり、一礼ののち、彼女のもとを離れる。部屋の隅に控えている使用人に伝え、湯舟を部屋に持ってこさせた。シャーロットは眠る前、花の香りのする湯に身を浸すのが習慣だった。
あっという間に湯舟が運ばれると、シャーロットは人目に頓着せず衣服を脱ぎ捨てそのまま湯に浸る。そして、覆い布の内側から手招きしてきた。
「失礼いたします」
私は命じられる前に、シャーロットの髪を解き、手入れをしていく。
「クロードは何でもできるのね……。前任のときより髪の調子がとてもいいのよ」
「もったいないお言葉です」
「……あなたの手は、いつも私を癒してくれる。とくに、最近のあなたの奉仕は凪いだ湖面のように穏やかで……」
シャーロットは湯舟に浮かべられた花びらを弄び、ぽつりと呟く。
「私に仕えることでより洗練されたのね。……そう、きっと……」
彼女の頬が赤らんでいるのは、湯の熱さにあてられたからか、どうか。……分からないが、私に関係なければいい。
湯あみを終えると、使用人たちが彼女の肌を拭い、寝間着をまとわせ、髪をゆるく結ってゆく。私はそのあいだに、香油瓶を取りに行く。
シャーロットの機嫌やその日の気分を思い返しながら、ふさわしい一本を選ぶ。そのときだけが、私が彼女の目の前から合法的に姿を消せる時間だった。
シャーロットの部屋を出ると、香油の保管場所へと足早に向かう。彼女の支度が整う前に用意をしなければ、また厄介な仕置きに付き合う羽目になる。
棚にずらりと並ぶ瓶の中から、迷わず一本を選び取った。瑞々しく、鼻の奥に残らない、控えめな香りを。シャーロットの心が、不用意に波立たないように。
ふと、瓶の陰に小さな紙片があることに気が付いた。
シャーロットの使用人たちはよく躾されていた。こんな場所に塵が落ちているわけはない。
紙片は、二つに折りたたまれた羊皮紙の端切れだった。端に『R』と小さく書いてある。……まさか、レイン……? そんなわけはないと否定するが、その生真面目そうな筆跡には確かに見覚えがあった。……なにか、『ルクレール』に問題でも起きたのだろうか。
紙片を開くと、そこには……信じられない文字が並んでいた。
『リリィ様の居場所が分かりました。もう、あなたは自由になれる』
目の前がぐらりと揺れる。
全身に力が入らない。足元がふらつく。
手元から香油瓶が床に落ち、乾いた音を立てて砕けた。
あたりに、記憶の底を撫でるような、やさしい香りが漂う……。
リリィが……見つかった? あの子は、生きて、いたの……。
気が付くと、涙がとめどなく頬を伝っていた。心ではまだ、喜びも、驚きも、感じていないのに。けれど、少しずつ身体に心が追いつき、最後に頭が追いついて、ようやく理解する。
リリィが生きていた。
もしかしたら、あの子に、会える。
そうすれば、私は……もう、誰にも従わなくていい。
――この事実を、万一にも露見させてはいけない。
私はレインからの紙片を飲み込んで始末し、ハンカチで涙を拭った。代わりの香油を棚から選び取る。シャーロットを酔わせるような、強く甘い香りのものを。そして、床に撒かれた香油を踏まぬよう、部屋から出る。
香油瓶を手にシャーロットの部屋に戻ると、ちょうど寝室へ移る準備が整ったところだった。シャーロットは妖艶に微笑み、私に手を差し伸べる。
「いいタイミングね。……さあ、私をエスコートして」
私は高鳴る鼓動を悟られぬように、いかにもクロードらしく、恭しくシャーロットの手を取り、彼女を寝台へと誘う。
「今夜は、昨日の詩集の続きを読んでくれる?」
寝そべる彼女の手首に香油を垂らす。続けて、喉元、うなじへと。新しく選んだ薔薇の香油はひときわ甘く、肌の熱と溶け合いながら、理性の輪郭をぼかしていく。
「あなたがこんなに挑発的な香りを選ぶなんて……今日は、この香りのように甘い声で囁きなさい」
「シャーロット様の仰せのままに」
リリィが生きている。もうすぐ会えるかもしれない。
そう思えば、地獄と感じていた彼女の世話も、ただの通過儀礼に思えた。
ならば、喜んで演じよう。甘く、優しく、従順な――理想のクロードを。
彼女を堕とし、この檻から出るために。
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