俺達の行方【続編】

穂津見 乱

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欲望に身を投じ…

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剛の興奮を表すように半勃ちになったその身は、男のシンボルとして剛の長身に見合う存在感がある。綺麗に剥けた男根は生々しさを感じる。

《まだ半勃ちだけど…やっぱりデカイな。なんか、長さもあるよな…》

俺自身も小さいわけではないが、やはり少なからずジェラシーを感じてしまう。ちなみに、俺も綺麗に剥けている。

中学生になって直ぐの頃、達兄に強引に剥かれたのだ。4歳上の達兄は、俺の兄であり師匠のようなものだった。男の精神も教わり、男の生理現象も教わった。「中学になったら剥けていないと恥ずかしい」そう言われて、強引に剥かれて、やり方まで教えてくれた。あの時は痛かったが、後々に感謝する事となったのだ。夏の合同合宿の風呂や修学旅行の風呂でその言葉の意味を知った。同級生の中には綺麗に剥けていない奴等も居たからだ。

そして、剛とこんな風になってしみじみと感じている。同じ男として剥けていなかったら恥ずかしかっただろう。達兄に感謝しなければならない。

目の前にあるその男根をマジマジと眺める。薄暗くてハッキリとは見えないが、自分のものでさえこれほど間近にする事はない。それが剛のものであるだけに興味津々なのだ。

《へぇ~、こんな感じなんだな》

半勃ちでゆらゆらと動くそれが生き物のように見えて可愛らしい。先端がふっくらとして綺麗なピンク色をしている。愛おしく感じてチュッとキスをする。驚いてピクンと跳ねるのがますます可愛らしい。

《も~う!超カワイイ~!》

先端だけでなくその竿部分にもキスをする。チュッ、チュッ、チュッと何度もキスをすると剛の腰が慌てるように逃げる。

「弘人?!ちょっと、何してる?!」

戸惑うような慌てた声、逃げ惑う腰を押さえ込んで更に根元に吸い付いた。

「あぁ……っ、弘人!ちょっと、やめろ…。そんな事しなくていい…!」

剛が小さく身悶える。その脚が抗うように動いて邪魔をしてくる。

「何だよ?嫌なのか?」

その反応が楽しくて仕方がない。邪魔をする両膝をグッと押し上げてガバッと開いてやる。慌てて腰を引くようにズリ上がる剛の身体、左の太腿をガッチリと腕に抱え込んで押さえ込む。そして今度はペロリと舐めてやった。ピクンピクンと可愛く跳ねて恥じらうその身。

「うわっ!弘人、おい!ちょっと…。」

「何だよ?」

「………あんまり…意地悪するなよ。」

「……ヘヘッ。剛、カワイイ!」

根元に広がる柔らかな茂み、ふわりとして俺の毛よりも柔らかい。その感触を味わうように指先でなぞる。茂みと戯れるように指先を這わせていると、剛の腰が小さく身悶える。気持ち良さそうな反応に俺の心が踊る。その生え際を舌でそっとなぞってゆくと、ますます腰を震わせる。

「剛、ここ感じる?」

「ああ、気持ちいい。いい感じだ。」

剛の甘い声が答えてくる。そこから更に舌を這わせてソケイ部をゆるりと舐め上げる。柔らかでなめらかな肌が小さく震えて応えてくる。太腿の筋肉がキュッと収縮する。敏感に感じる場所のようだ。

剛の左脚を肩に抱え込むようにして更に押し上げて股間を大きく開く。浮き上がる内腿のすじが妙に色っぽく、剛自身でさえも見た事が無いであろう魅惑ゾーンに胸が高鳴る。
太腿を撫で、その内腿に吸い付きゆるゆると舌でなぞる。ピクンピクンと反応する筋肉、更にその奥にも舌を這わせてゆく。プルプルと震える腿、時折ビクンと反応する腰、お尻の筋肉までもがキュッと締まる。

《もう、最高~!反応、可愛すぎるだろ~!》

深部を攻める程に剛が身を捩って息を乱す。恥ずかしそうに軽く抗い、戸惑うように身を震わせる。その身悶える姿が悩ましく、暴走する俺の興奮をますます高めてゆく。

「……ぅ……ん…っ…、ぁあ…、弘人…」

熱い吐息と小さく漏らす喘ぎ声、時折俺の名を呼ぶ甘い声も交ざり合い、俺達を甘くしっとりと包み込む。剛の身体も熱く解けてゆき、絡み合う身体がお互いを求め合うように密度を上げてゆく。

股間を攻め続ける俺の顔の直ぐ傍で、剛のその身が切なく震えて身悶えている。剛の手が何度となく伸びてきては、俺の手に触れ、髪の毛を撫で、焦れたように誘ってくる。

「ん…っ、ぁぁ……、弘人…、弘…人……」

切なく甘い声で俺を誘う。身体をうねらせ腰を突き上げてくる。焦らし続ける俺に痺れを切らした剛の手が俺の手を掴んで導いてゆく。

「ほら、弘人…。もう、焦らすなよ…。早く触ってくれ…。」

その色気たっぷりの声に俺の股間が強く反応する。

《ヤバイ!すげぇイイ!もっとねだってくれ!》

俺を待ち焦がれているその身に軽く吸い付く。剛の腰がビクンと跳ねて熱い溜め息を漏らす。軽く握り込んで更に先端に吸い付いて舌でやんわりと舐めてやる。腰をうねらせねだる仕草がたまらなく可愛くて愛おしい。

「はぁ……ぁ…っ…、弘…人…、もっと…」

剛の指が俺の髪の毛を撫でながら、身体を震わせ甘い声でねだる。舌を這わせながら柔らかな袋も揉みしだいてやる。ググッと大きくなるその身の先端を口に含んでみる。柔らかな感触、剛の味、その熱を感じる。キュッと吸い上げて舌先で小さな口唇を突ついてみる。舌先を押し込むように探っては舐め上げる。

「あ、あぁ……っ、弘人…っ、それヤバイ……。すげぇイイ……」

剛が強く反応して身体をブルブル震わせる。更に吸い上げては舌で何度も舐めると、手の中でますます硬く熱く太くなってゆくのが分かる。口の中でも存在感を増し、その弾力が上がる。少し苦しくなって口を外す。口唇を弾いてグンと反り勃つその身は、逞しく勢いを増している。

《うわっ!やっばりデカイな!すげぇな~!こうやって見ると結構リアルだ!》

見事に勃起した剛の男根に感動する俺。指先で軽く弄びながらしみじみと眺める。その感触や手応えを感じながらピコピコと動かしては戯れる。愛おしくてチュッとキスをする。指先で撫でたりくすぐったり、ニギニギしてはペロリと舐める。剛の反応が可愛らしくて顔がニヤけてしまう。剛も、暫くの間は我慢していたのだろう。

「おい、弘人。遊ぶな!俺を焦らして楽しいか?」

ガバッっと上体を起こした剛が恨めしそうに軽く睨む。

「ヘヘッ、剛のこれカワイイよな。」

「バカ!オモチャじゃねぇよ。」

やや不満げなその声は笑っている。

「弘人、来いよ。キスしようぜ。」

剛の腕が伸びてくる。それに誘われるように身体を重ねる。熱く火照った肌、上気した頬、熱っぽい眼差し、柔らかな口唇、色気満載のその表情。

「剛、お前の舐めたけど嫌じゃないのか?」

「バーカ、そんな訳ないだろ。すげぇ気持ち良かったし嬉しかったよ。」

その瞳が嬉しそうに微笑む。はにかんだ笑顔が最高で、勢い良く口唇を重ねる。強く深く激しく求め合う熱いキスに夢中になる。

ゆっくりと離れた口唇、熱い吐息を漏らした剛が低い声でボソリと言う。

「弘人、そろそろ…触ってみてくれ。」

いよいよ始まる未知なる体験。俺の心臓のドキドキが大きくなる。
    
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