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久し振りの時間〈2〉
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「弘人…。」
少し焦れたような剛の声。俺の答えを待っているらしい。触れては来ないがその身体で俺を封じ込めている。抑えていた欲情を刺激されたかのように雄の匂いを放ち始めている。
《ヤバイ!ヤバイ!ヤバイって~!?》
剛が身体を許してくれたとしても、俺は剛のケツに挿れたいとは思わないのだ。俺よりも男らしい男に突っ込みたい等という欲望は既に無かった。気圧されてしまったというよりは、気付いてしまったのだ。剛と俺との間では、俺が「受け」なのだという事を…。
「ご、剛…!ちょ、ちょっと待て!」
俺は自分の心を落ち着けるように慌てて呼吸を整える。そして大きく息を吐いた。
「あのな…剛…。俺は…もう、お前を抱きたいとは思ってない。でも…。」
「………。……でも?何だ?」
「………。まだ、俺には…その覚悟が無い。お前に…抱かれたいって気持ちはある。でも、まだ…その勇気がない。」
俺は思い切って自分の本心を告げる。剛が俺を欲している。それでも我慢して自分を抑えている。そして又、俺を優先しようとしているのだ。そんな剛の想いに応えるには、俺も素直に打ち明けるしかない。思い切って口を開けば、意外とすんなり言葉が出た。
「弘人…、それって…マジで言ってんのか…?」
更に低くなる声が俺の鼓膜を震わせる。ゆっくりと確認するような本気の声だ。剛が雄の顔を覗かせる。
《うわわわ~!言ってしまった~!》
俺の顔が一気に熱くなる。同時に、剛の真剣な低い声が俺の脳を痺れさせる。胸が激しく高鳴り、身体がギュンと熱くなる。俺は、剛の雄の部分に欲情してしまったらしい。
「弘人、覚悟も勇気も必要ない。俺に任せろ…。俺の事だけ考えてろ…。」
低く囁く口唇が俺の耳元から首すじをゆっくりとなぞる。その熱い息が肌を緩やかに撫でる。ムード満点の剛の甘い誘惑が始まる。
「ぁ…、ぁぁ……っ…、や…っ……剛…。」
熱い息がかかる肌がビリビリと震えて思わず小さな声が漏れる。躊躇いと戸惑いに身も心も震える俺は乙女のような気分になる。
「弘人、好きだぜ。」
首すじを彷徨うように這う口唇。熱い息を漏らす魅惑の口唇に触れられる肌がビンビンに感じてしまう。剛の右手が腰から胸へと上がってくる。軽くゆるりと撫でられて、身体がビクンと反応してしまう。
攻めるというよりは甘く誘うように俺の反応を確かめている。軽く触れる指先が乳首をスルリと撫でた後、脇腹から腰へと滑り下りてゆく。そしてベルトに触れて止まった指先がゆっくりとバックルまで移動する。その手の動き、触れられる肌がゾクゾクとしてしまう。
「外していいか?」
魅惑の口唇に撫でられながら囁かれては断れるはずもない。俺は肌を震わせながら小さく何度も頷いた。それは攻めても良いかどうかの確認だ。
《ああ…っ!こんな風にされたら抵抗出来ない…!》
久し振りの剛の強烈な誘惑に痺れてしまう俺。
「弘人。」
剛の口唇がキュッと首に吸い付いてきた。同時に左腕で身体を抱き寄せられ、右手が素早くベルトを外す。器用な指先がジーンズのボタンを軽々と外し、ファスナーも引き下ろされた。
「……んっ、…ぁあ……、剛……。」
その熱い肉体に抱き寄せられて俺はますますドキドキする。
首すじを舐められ、背中を撫でられ、ジーンズの中にまで手が滑り込んでくる。トランクスの上からやんわりと触れられた我が身は剛の手を恋しがる。
「はあぁ……、ぁ…ぁ……剛……。」
抱きしめられて触れられて熱くなる身体。剛に触れて欲しかった密かな欲望が身を起こす。
俺の反応とその想いを確認した剛が更に攻めてくる。トランクスの中に滑り込んできた手に直に捕らえられて扱かれる。剛の性急な行為に俺の身体が勝手に反応する。
《ああっ!そんな?!いきなり擦るなよ~!ああ!ヤバイ!ヤバイって~!》
剛にしがみついて腰が揺れてしまう淫らな俺。心中は焦っているものの、欲求不満の身体は剛の愛撫を求めてしまう。
「弘人、すげぇ可愛いな。」
かすれて上ずった剛の声、その瞳が色濃く熱く俺を見つめてくる。右手で刺激を加えながらも俺の瞳を覗き込んでくる。その視線に射貫かれたように俺も目を逸らせない。
「ぁ……、ぁあ…っ…、やめ…っ…、いや……、剛…っ…!」
弄られながら見つめられているのは凄く恥ずかしいのだが、その瞳に興奮の色を宿した剛。それが俺だけに向けられているのが分かるだけに、余計に身も心も熱くなってしまう。
心が強く追い求める相手に射貫かれたら、男でも女になるのだろうか…?俺には分からないのだが、雄の前で身も心も投げ出したくなる雌の気分だ。
「やあぁ…っ…、剛…、意地悪すんな…っ…、やだ…っ…。」
腰が揺れてしまう自分が恥ずかしい。しかも、甘えたような声だ。身体はますます興奮し、剛の手に擦りつけるように淫らに動いてしまう腰が憎々しい。ファスナーを開放されているとはいえ、ジーンズの中で剛の手に押し潰されて窮屈で苦しくなる。
《ヤバイ!超恥ずかしい~!こんな風に攻められたら辛い!俺、どうすりゃいいんだ?!》
剛から目を逸らせないまま、首を仰け反らせて喘いでいる俺はどのような顔をしているのだろう?そして、剛の目にはどのように映っているのだろうか?
《もう嫌~!剛の意地悪~!ジッと見てるならキスぐらいしてくれ~!》
段々と興奮が増してゆく。だが、俺を見つめたままで一向にキスをしてくれない剛に焦れてくる。見上げるその口唇には届かない。剛にキスして欲しくてたまらなくなる。
「や……っ…、ぁぁ……、剛……、キスして……、早く…っ…!」
たまり兼ねて俺は言う。実のところは、これ以上先に進むのが恐くもあり、自分から強請る事に抵抗もあった。踏み出せば剛を煽る事になるのだ。雄の目をした剛は本気になりつつある。だが、俺も既に止まらない。
《もう、どうにでもなれ~!》
「弘人!」
剛のスイッチが入った。激しく口唇を塞がれてキツく吸い上げられる。柔らかな口唇が俺の口唇を食むように貪り、何度も吸い上げる。興奮した熱い息が吹き込まれる。
久し振りの剛のキスを俺は夢中で受け止める。剛もキスに夢中になり、ジーンズからスルリと抜け出した右手が俺の髪の毛を強く掻き撫で絡みついてくる。
俺達は熱い身体を抱きしめ合いながらお互いの口唇を貪り合う。
「んんっ…、はぁ…、剛…、んっ……」
「弘人……、弘人……、好きだ……」
剛の熱い舌が滑り込んでくる。深く深く侵入してきた舌先が口内を動き回る。俺の口の中を全て我がものにせんとするような勢いだ。剛の口唇と舌で完全に塞がれて息苦しくなる。ずっと上を向かされたまま激しく貪られ続け、立っているのも辛くなる。あまりの苦しさに剛の腕をグッと強く掴んだ。
「………うっ!?」
剛が小さく呻いてその口唇が離れた。反射的に痛みを感じた上腕に視線を向けている。俺も男だけに握力はそこそこある。力を込めて掴んでいた手を慌てて放す。
「あっ!悪い!」
「いや、大丈夫だ。」
その痛みが剛の興奮に水を差したようだった。ふうっと大きく息を吐いた剛が少し落ち着いた雰囲気に戻る。そして、俺の顔を見つめて軽く微笑んだ。
「悪い、弘人。ちょっとやり過ぎたな?」
「いや…、ごめん。それより、血出てないか?」
「ああ、気にするな。」
剛の上腕にクッキリと残った爪の後、僅かに血が滲んでいる。爪が食い込んでしまったらしい。俺はその血を舐め取ってみる。ジワジワと滲み出る血液、深くはないが皮膚が切れてしまっている。
「うわっ!悪い。ちょっと切れてる。痛いだろ?ごめんな。絆創膏貼らないと。」
「これぐらい大丈夫だって。気にするな。」
「ダメだ!俺、持ってるから。」
急いで荷物の中から絆創膏を取り出す。こういう部分も日常的に身に付いている。
「フフッ。やっぱ、弘人はいい嫁さんになるぜ。」
「何?また、そういう事を言う!誰が誰の嫁さんだよ?!」
「決まってるだろ?弘人が俺の嫁さん!」
「バ、バカ!何だよそれ?!」
「だって、お前…さっき、すげぇ可愛かったぜ?」
「うっ…!バ、バ、バカヤロー!!」
幸か不幸か分からないが、剛の本気モードスイッチは切れたようだ。あのままの勢いで攻められ続けたら一体どうなっていたのだろうか…?
その場の空気も一転して、いつものやり取りが始まる。
少し焦れたような剛の声。俺の答えを待っているらしい。触れては来ないがその身体で俺を封じ込めている。抑えていた欲情を刺激されたかのように雄の匂いを放ち始めている。
《ヤバイ!ヤバイ!ヤバイって~!?》
剛が身体を許してくれたとしても、俺は剛のケツに挿れたいとは思わないのだ。俺よりも男らしい男に突っ込みたい等という欲望は既に無かった。気圧されてしまったというよりは、気付いてしまったのだ。剛と俺との間では、俺が「受け」なのだという事を…。
「ご、剛…!ちょ、ちょっと待て!」
俺は自分の心を落ち着けるように慌てて呼吸を整える。そして大きく息を吐いた。
「あのな…剛…。俺は…もう、お前を抱きたいとは思ってない。でも…。」
「………。……でも?何だ?」
「………。まだ、俺には…その覚悟が無い。お前に…抱かれたいって気持ちはある。でも、まだ…その勇気がない。」
俺は思い切って自分の本心を告げる。剛が俺を欲している。それでも我慢して自分を抑えている。そして又、俺を優先しようとしているのだ。そんな剛の想いに応えるには、俺も素直に打ち明けるしかない。思い切って口を開けば、意外とすんなり言葉が出た。
「弘人…、それって…マジで言ってんのか…?」
更に低くなる声が俺の鼓膜を震わせる。ゆっくりと確認するような本気の声だ。剛が雄の顔を覗かせる。
《うわわわ~!言ってしまった~!》
俺の顔が一気に熱くなる。同時に、剛の真剣な低い声が俺の脳を痺れさせる。胸が激しく高鳴り、身体がギュンと熱くなる。俺は、剛の雄の部分に欲情してしまったらしい。
「弘人、覚悟も勇気も必要ない。俺に任せろ…。俺の事だけ考えてろ…。」
低く囁く口唇が俺の耳元から首すじをゆっくりとなぞる。その熱い息が肌を緩やかに撫でる。ムード満点の剛の甘い誘惑が始まる。
「ぁ…、ぁぁ……っ…、や…っ……剛…。」
熱い息がかかる肌がビリビリと震えて思わず小さな声が漏れる。躊躇いと戸惑いに身も心も震える俺は乙女のような気分になる。
「弘人、好きだぜ。」
首すじを彷徨うように這う口唇。熱い息を漏らす魅惑の口唇に触れられる肌がビンビンに感じてしまう。剛の右手が腰から胸へと上がってくる。軽くゆるりと撫でられて、身体がビクンと反応してしまう。
攻めるというよりは甘く誘うように俺の反応を確かめている。軽く触れる指先が乳首をスルリと撫でた後、脇腹から腰へと滑り下りてゆく。そしてベルトに触れて止まった指先がゆっくりとバックルまで移動する。その手の動き、触れられる肌がゾクゾクとしてしまう。
「外していいか?」
魅惑の口唇に撫でられながら囁かれては断れるはずもない。俺は肌を震わせながら小さく何度も頷いた。それは攻めても良いかどうかの確認だ。
《ああ…っ!こんな風にされたら抵抗出来ない…!》
久し振りの剛の強烈な誘惑に痺れてしまう俺。
「弘人。」
剛の口唇がキュッと首に吸い付いてきた。同時に左腕で身体を抱き寄せられ、右手が素早くベルトを外す。器用な指先がジーンズのボタンを軽々と外し、ファスナーも引き下ろされた。
「……んっ、…ぁあ……、剛……。」
その熱い肉体に抱き寄せられて俺はますますドキドキする。
首すじを舐められ、背中を撫でられ、ジーンズの中にまで手が滑り込んでくる。トランクスの上からやんわりと触れられた我が身は剛の手を恋しがる。
「はあぁ……、ぁ…ぁ……剛……。」
抱きしめられて触れられて熱くなる身体。剛に触れて欲しかった密かな欲望が身を起こす。
俺の反応とその想いを確認した剛が更に攻めてくる。トランクスの中に滑り込んできた手に直に捕らえられて扱かれる。剛の性急な行為に俺の身体が勝手に反応する。
《ああっ!そんな?!いきなり擦るなよ~!ああ!ヤバイ!ヤバイって~!》
剛にしがみついて腰が揺れてしまう淫らな俺。心中は焦っているものの、欲求不満の身体は剛の愛撫を求めてしまう。
「弘人、すげぇ可愛いな。」
かすれて上ずった剛の声、その瞳が色濃く熱く俺を見つめてくる。右手で刺激を加えながらも俺の瞳を覗き込んでくる。その視線に射貫かれたように俺も目を逸らせない。
「ぁ……、ぁあ…っ…、やめ…っ…、いや……、剛…っ…!」
弄られながら見つめられているのは凄く恥ずかしいのだが、その瞳に興奮の色を宿した剛。それが俺だけに向けられているのが分かるだけに、余計に身も心も熱くなってしまう。
心が強く追い求める相手に射貫かれたら、男でも女になるのだろうか…?俺には分からないのだが、雄の前で身も心も投げ出したくなる雌の気分だ。
「やあぁ…っ…、剛…、意地悪すんな…っ…、やだ…っ…。」
腰が揺れてしまう自分が恥ずかしい。しかも、甘えたような声だ。身体はますます興奮し、剛の手に擦りつけるように淫らに動いてしまう腰が憎々しい。ファスナーを開放されているとはいえ、ジーンズの中で剛の手に押し潰されて窮屈で苦しくなる。
《ヤバイ!超恥ずかしい~!こんな風に攻められたら辛い!俺、どうすりゃいいんだ?!》
剛から目を逸らせないまま、首を仰け反らせて喘いでいる俺はどのような顔をしているのだろう?そして、剛の目にはどのように映っているのだろうか?
《もう嫌~!剛の意地悪~!ジッと見てるならキスぐらいしてくれ~!》
段々と興奮が増してゆく。だが、俺を見つめたままで一向にキスをしてくれない剛に焦れてくる。見上げるその口唇には届かない。剛にキスして欲しくてたまらなくなる。
「や……っ…、ぁぁ……、剛……、キスして……、早く…っ…!」
たまり兼ねて俺は言う。実のところは、これ以上先に進むのが恐くもあり、自分から強請る事に抵抗もあった。踏み出せば剛を煽る事になるのだ。雄の目をした剛は本気になりつつある。だが、俺も既に止まらない。
《もう、どうにでもなれ~!》
「弘人!」
剛のスイッチが入った。激しく口唇を塞がれてキツく吸い上げられる。柔らかな口唇が俺の口唇を食むように貪り、何度も吸い上げる。興奮した熱い息が吹き込まれる。
久し振りの剛のキスを俺は夢中で受け止める。剛もキスに夢中になり、ジーンズからスルリと抜け出した右手が俺の髪の毛を強く掻き撫で絡みついてくる。
俺達は熱い身体を抱きしめ合いながらお互いの口唇を貪り合う。
「んんっ…、はぁ…、剛…、んっ……」
「弘人……、弘人……、好きだ……」
剛の熱い舌が滑り込んでくる。深く深く侵入してきた舌先が口内を動き回る。俺の口の中を全て我がものにせんとするような勢いだ。剛の口唇と舌で完全に塞がれて息苦しくなる。ずっと上を向かされたまま激しく貪られ続け、立っているのも辛くなる。あまりの苦しさに剛の腕をグッと強く掴んだ。
「………うっ!?」
剛が小さく呻いてその口唇が離れた。反射的に痛みを感じた上腕に視線を向けている。俺も男だけに握力はそこそこある。力を込めて掴んでいた手を慌てて放す。
「あっ!悪い!」
「いや、大丈夫だ。」
その痛みが剛の興奮に水を差したようだった。ふうっと大きく息を吐いた剛が少し落ち着いた雰囲気に戻る。そして、俺の顔を見つめて軽く微笑んだ。
「悪い、弘人。ちょっとやり過ぎたな?」
「いや…、ごめん。それより、血出てないか?」
「ああ、気にするな。」
剛の上腕にクッキリと残った爪の後、僅かに血が滲んでいる。爪が食い込んでしまったらしい。俺はその血を舐め取ってみる。ジワジワと滲み出る血液、深くはないが皮膚が切れてしまっている。
「うわっ!悪い。ちょっと切れてる。痛いだろ?ごめんな。絆創膏貼らないと。」
「これぐらい大丈夫だって。気にするな。」
「ダメだ!俺、持ってるから。」
急いで荷物の中から絆創膏を取り出す。こういう部分も日常的に身に付いている。
「フフッ。やっぱ、弘人はいい嫁さんになるぜ。」
「何?また、そういう事を言う!誰が誰の嫁さんだよ?!」
「決まってるだろ?弘人が俺の嫁さん!」
「バ、バカ!何だよそれ?!」
「だって、お前…さっき、すげぇ可愛かったぜ?」
「うっ…!バ、バ、バカヤロー!!」
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