12 / 40
指令1 立てこもり犯からクラスメイトを護りきれ!
10:探し求めていた双子の妹
しおりを挟む
美晴は食い入るように話を聞いていた。
「なんか……すごい」
完全に語彙力をなくしている。
「私が覚醒してよみがえった記憶、思い当たる節はある?」
麻里菜の問いに、美晴は首を横に振る。
「果たすべき使命が、人間界と妖魔界を守ることだった。使命は果たしたけど、一つだけ分からないことがあって」
情報量多すぎな話だから、まだ理解が追いついてないかもしれないけど……
「よみがえった記憶の中で、私の隣にはほとんど、私とそっくりな人がいた。それが誰なのか、妖魔界中を探してもいないんだって。だからまだ人間界にいるんじゃないかって言われたもんだから……」
美晴の表情がだんだんと堅くなっていく。
「もしかして……私が?」
「たぶん……」
お互いを見つめ、口を閉ざす二人。
麻里菜が何か思いついたようだ。
「もし美晴ちゃんがその『探している人』なら、私の双子の妹ってことになる。名前は……フェリミア」
「フェリミア。フェリミア……」
美晴はその名を何度か唱える。
「私も、今住んでいる親とは血がつながってない。もとは施設に住んでたから。もしかして、麻里菜が双子のお姉ちゃん……?」
顔を上げた美晴の表情には曇りがなくなっていた。その時。
枕のそばに置いてあった雪の結晶型のペンダント『サフィー』が、ひとりでに浮遊し始めた。ふるふると震えながら美晴の前まで移動し、止まった。
「麻里菜……どういうこと?」
「えっと……『話を聞いてる時の反応から、限りなくフェリミアに近い』って言ってる。『これからあるものを渡すから受け取って』だって。」
不安そうに「うん」と言った美晴は、両手を受け皿のようにしてサフィーの真下に伸ばした。
淡く光っていたペンダントは強い銀色の光を帯び、サフィーから離れていく。光は手の平サイズの玉となり、ゆっくりと美晴の手の中に収まった。
「……時計?」
そこにあったのは金色の鎖がついた懐中時計のようなものだった。浮遊していたペンダントは、電池が切れたようにベッドの端に落ちた。
「やっぱりか……これもそうなんだ」
麻里菜が持っているペンダントは父が使っていたもので、代々自分の子どもに受け継がれてきたものである。
「『私の双子の妹は金色に輝く懐中時計を持つ者。それは妖界の王家に代々伝わる宝である』……そう言ってた。私の分身が」
麻里菜は、マイが調べて分かっていることを口にした。
「この時計、初めて見たはずなのに懐かしく感じる。よく分からないけど『やっと会えたね』って言いたくなるような……」
そう言いながら美晴は時計を裏返す。裏には『Felimia』の刻印と九つの紫色の石が円状に並んでいた。
しばらく見ていると、九つの石がぼんやりと光り始める。懐中時計は美晴の手から浮き上がり、鎖が美晴の頭を通って首にかかった。
「うぅっ!!」
「美晴ちゃん!」
頭をかかえてベッドに手をついた美晴の背中を、麻里菜は左手でなでる。少し妖力を分け与え、痛みを和らげる。
「……麻里菜がさっき話してくれたこと、そのまんま思い出してきた。そうだった。何で忘れてたんだろ?」
「やっぱり美晴ちゃんも記憶消した?」
「ちょっと待って…………うん、私もまったく同じやり方で。その……妖力を使って」
急によみがえった記憶により、美晴の頭は一夜漬けのテスト前の状態より圧迫されている。
「別に、私に誰かの記憶を植えつけたんじゃなさそうだし、何か腑に落ちた」
頭の回転が速いのか、もう整理し終わったようだ。
コンコンコン
看護師さんが入ってきた。
「あの……面会時間すぎてます。高山さんのお父様が迎えにこられているので」
「すいません。今すぐ行きます!」
時計は八時十分を指していた。
「麻里菜、急いでLINE交換しよ!」
「分かった」
麻里菜が美晴のQRコードを読み取り、追加した。高校に入学してから初めての『友だち』になった。
「じゃあね! お大事に!」
くせで右手を上げようとした麻里菜は、顔をしかめながらスマホを置き、左手で手を振った。
しんと静寂が訪れる。テーブルの上には冷めきった夕食と、美晴のプロフィール画面のままのスマホ。
「美晴ちゃん、フルート吹いてたんだ」
彼女のアイコンはソロでフルートを吹く、淑やかな雰囲気の美晴だった。
麻里菜の家族が麻里菜のもとを訪れたのは、それから三十分後のことである。麻里菜は笑顔を見せ、「遅い」とふくれたのだった。
麻里菜はクラスラインに招待された。
『まりなが参加しました。』
一番上にメッセージが表示されている。まずは決まり文句のこの言葉を送った。
『小林麻里菜です。よろしくお願いします』
直後、数人が立て続けにメッセージを送る。
『あの後大丈夫?』
『たしか、頭と腕骨折でしょ?』
『文字が打ててるってことは大丈夫なのかな』
麻里菜はドギマギしていた。クラスラインでここまで自分の話題になったことはない。いつも、とりあえずグループに入っているだけの『空気』だった。
『今は何とか左手で打ってるよ。夜ご飯も食べられたから心配しないで』
すると、
『よかった!』
『@まりな ほんとにありがとう!』
『お大事に!』
名前を見ても顔と名前が一致しておらず、まだ誰がメッセージを送ってくれているのかは分からない。が、そんなのは関係ない。
麻里菜は『ありがとう』のスタンプを送ってLINEを閉じた。
ようやく長い一日が終わった。
次の日、担当医が傷の状態を見にきた。
「本当なんですね……もう抜糸できそう」
まだ縫ってから半日ほどしか経っていないが、開いていたはずの傷口はきれいにふさがっていた。撃たれた左肩の深い傷も、かさぶたができて治りかけている。
「そんなに早いもんなんですね。痛みはどうですか」
「もうほとんど痛くないです。その……かさぶたのところがかゆいだけです」
「もしかしたら骨もくっついているかもしれないので……レントゲン撮ります?」
昨日は少しでも動かすと痛かった右腕も、うそのように痛くなくなっているのだ。
今の時間なら空いているからと言い、念の為ギプスをしたまま放射線科へと連れていかれた。
撮り終え、すぐに診察室に通された。
「やはり、骨くっついてました。昨日のと比べれば……ほらここが」
右腕と頭部の全八枚の写真が並べられた。どの写真で見ても、今日撮ったものは全て異常なしだった。
打撲でできたあざは昨日寝るころには治っている。食欲は変わらずあり、朝食は米一粒も残さず食べた――いつものことだが。
「この後抜糸したら、すぐ退院できそうな感じですが……」
「えっ、本当ですか!」
麻里菜自身も驚きを隠せない。治っても大事をとって、もう二日くらいは入院かと思っていたからだ。何といっても、頭を打っているのだから。
「脳の損傷も昨日の時点で見受けられませんでした」
普通に食事できたし、歩けたし、記憶がないってこともないし。記憶なかったら昨日、美晴ちゃんに説明できなかったし。
「親御さんにお電話させていただきますね」
退院できるのなら、嬉しいの言葉より他はない。だが、気がかりなことがある。
「ここに、メディアの人とか来てますよね……たぶん」
「……来てますね」
「昨日の今日で退院したら『骨折したはずなのにおかしい』って思われちゃいます。表上はまだ入院していることにできますか?」
医師はもう分かっていると言うようにうなずき、声をひそめて言った。
「こちらも、そうするつもりでした。小林さんが妖怪だってことは、病院側の守秘義務になったので」
麻里菜は思わず目がうるむ。
「ありがとうございます……!」
「お帰りになる時は、病院の裏から出ていただくことにするので」
病室に帰って荷物を整理し始めた麻里菜。スマホを取り出し、美晴とのトーク画面を開く。
『今日退院になったよ!』と送った三十秒後、
『マジで!! おめでとう🎊』と返信がきた。
『もう治ったってことは妖力のおかげ?』
『うん』
『どんな傷を負っても妖怪は治るのが早いらしいよ』
『じゃあ私もそうなのかな』
『たぶん』
立て続けに話が続き、一分ほど向こうからの返信が止まる。
『家に帰ったら通話しよ! もっとまりなと話したい』
サムズアップのスタンプを送り、『荷物整理するからまたあとでね´ω`)ノ』と返す。スマホをテーブルの上に置いた。
この美晴の言葉がまさかあのような意味で送ったとは、今の麻里菜には知る由もなかった。
「なんか……すごい」
完全に語彙力をなくしている。
「私が覚醒してよみがえった記憶、思い当たる節はある?」
麻里菜の問いに、美晴は首を横に振る。
「果たすべき使命が、人間界と妖魔界を守ることだった。使命は果たしたけど、一つだけ分からないことがあって」
情報量多すぎな話だから、まだ理解が追いついてないかもしれないけど……
「よみがえった記憶の中で、私の隣にはほとんど、私とそっくりな人がいた。それが誰なのか、妖魔界中を探してもいないんだって。だからまだ人間界にいるんじゃないかって言われたもんだから……」
美晴の表情がだんだんと堅くなっていく。
「もしかして……私が?」
「たぶん……」
お互いを見つめ、口を閉ざす二人。
麻里菜が何か思いついたようだ。
「もし美晴ちゃんがその『探している人』なら、私の双子の妹ってことになる。名前は……フェリミア」
「フェリミア。フェリミア……」
美晴はその名を何度か唱える。
「私も、今住んでいる親とは血がつながってない。もとは施設に住んでたから。もしかして、麻里菜が双子のお姉ちゃん……?」
顔を上げた美晴の表情には曇りがなくなっていた。その時。
枕のそばに置いてあった雪の結晶型のペンダント『サフィー』が、ひとりでに浮遊し始めた。ふるふると震えながら美晴の前まで移動し、止まった。
「麻里菜……どういうこと?」
「えっと……『話を聞いてる時の反応から、限りなくフェリミアに近い』って言ってる。『これからあるものを渡すから受け取って』だって。」
不安そうに「うん」と言った美晴は、両手を受け皿のようにしてサフィーの真下に伸ばした。
淡く光っていたペンダントは強い銀色の光を帯び、サフィーから離れていく。光は手の平サイズの玉となり、ゆっくりと美晴の手の中に収まった。
「……時計?」
そこにあったのは金色の鎖がついた懐中時計のようなものだった。浮遊していたペンダントは、電池が切れたようにベッドの端に落ちた。
「やっぱりか……これもそうなんだ」
麻里菜が持っているペンダントは父が使っていたもので、代々自分の子どもに受け継がれてきたものである。
「『私の双子の妹は金色に輝く懐中時計を持つ者。それは妖界の王家に代々伝わる宝である』……そう言ってた。私の分身が」
麻里菜は、マイが調べて分かっていることを口にした。
「この時計、初めて見たはずなのに懐かしく感じる。よく分からないけど『やっと会えたね』って言いたくなるような……」
そう言いながら美晴は時計を裏返す。裏には『Felimia』の刻印と九つの紫色の石が円状に並んでいた。
しばらく見ていると、九つの石がぼんやりと光り始める。懐中時計は美晴の手から浮き上がり、鎖が美晴の頭を通って首にかかった。
「うぅっ!!」
「美晴ちゃん!」
頭をかかえてベッドに手をついた美晴の背中を、麻里菜は左手でなでる。少し妖力を分け与え、痛みを和らげる。
「……麻里菜がさっき話してくれたこと、そのまんま思い出してきた。そうだった。何で忘れてたんだろ?」
「やっぱり美晴ちゃんも記憶消した?」
「ちょっと待って…………うん、私もまったく同じやり方で。その……妖力を使って」
急によみがえった記憶により、美晴の頭は一夜漬けのテスト前の状態より圧迫されている。
「別に、私に誰かの記憶を植えつけたんじゃなさそうだし、何か腑に落ちた」
頭の回転が速いのか、もう整理し終わったようだ。
コンコンコン
看護師さんが入ってきた。
「あの……面会時間すぎてます。高山さんのお父様が迎えにこられているので」
「すいません。今すぐ行きます!」
時計は八時十分を指していた。
「麻里菜、急いでLINE交換しよ!」
「分かった」
麻里菜が美晴のQRコードを読み取り、追加した。高校に入学してから初めての『友だち』になった。
「じゃあね! お大事に!」
くせで右手を上げようとした麻里菜は、顔をしかめながらスマホを置き、左手で手を振った。
しんと静寂が訪れる。テーブルの上には冷めきった夕食と、美晴のプロフィール画面のままのスマホ。
「美晴ちゃん、フルート吹いてたんだ」
彼女のアイコンはソロでフルートを吹く、淑やかな雰囲気の美晴だった。
麻里菜の家族が麻里菜のもとを訪れたのは、それから三十分後のことである。麻里菜は笑顔を見せ、「遅い」とふくれたのだった。
麻里菜はクラスラインに招待された。
『まりなが参加しました。』
一番上にメッセージが表示されている。まずは決まり文句のこの言葉を送った。
『小林麻里菜です。よろしくお願いします』
直後、数人が立て続けにメッセージを送る。
『あの後大丈夫?』
『たしか、頭と腕骨折でしょ?』
『文字が打ててるってことは大丈夫なのかな』
麻里菜はドギマギしていた。クラスラインでここまで自分の話題になったことはない。いつも、とりあえずグループに入っているだけの『空気』だった。
『今は何とか左手で打ってるよ。夜ご飯も食べられたから心配しないで』
すると、
『よかった!』
『@まりな ほんとにありがとう!』
『お大事に!』
名前を見ても顔と名前が一致しておらず、まだ誰がメッセージを送ってくれているのかは分からない。が、そんなのは関係ない。
麻里菜は『ありがとう』のスタンプを送ってLINEを閉じた。
ようやく長い一日が終わった。
次の日、担当医が傷の状態を見にきた。
「本当なんですね……もう抜糸できそう」
まだ縫ってから半日ほどしか経っていないが、開いていたはずの傷口はきれいにふさがっていた。撃たれた左肩の深い傷も、かさぶたができて治りかけている。
「そんなに早いもんなんですね。痛みはどうですか」
「もうほとんど痛くないです。その……かさぶたのところがかゆいだけです」
「もしかしたら骨もくっついているかもしれないので……レントゲン撮ります?」
昨日は少しでも動かすと痛かった右腕も、うそのように痛くなくなっているのだ。
今の時間なら空いているからと言い、念の為ギプスをしたまま放射線科へと連れていかれた。
撮り終え、すぐに診察室に通された。
「やはり、骨くっついてました。昨日のと比べれば……ほらここが」
右腕と頭部の全八枚の写真が並べられた。どの写真で見ても、今日撮ったものは全て異常なしだった。
打撲でできたあざは昨日寝るころには治っている。食欲は変わらずあり、朝食は米一粒も残さず食べた――いつものことだが。
「この後抜糸したら、すぐ退院できそうな感じですが……」
「えっ、本当ですか!」
麻里菜自身も驚きを隠せない。治っても大事をとって、もう二日くらいは入院かと思っていたからだ。何といっても、頭を打っているのだから。
「脳の損傷も昨日の時点で見受けられませんでした」
普通に食事できたし、歩けたし、記憶がないってこともないし。記憶なかったら昨日、美晴ちゃんに説明できなかったし。
「親御さんにお電話させていただきますね」
退院できるのなら、嬉しいの言葉より他はない。だが、気がかりなことがある。
「ここに、メディアの人とか来てますよね……たぶん」
「……来てますね」
「昨日の今日で退院したら『骨折したはずなのにおかしい』って思われちゃいます。表上はまだ入院していることにできますか?」
医師はもう分かっていると言うようにうなずき、声をひそめて言った。
「こちらも、そうするつもりでした。小林さんが妖怪だってことは、病院側の守秘義務になったので」
麻里菜は思わず目がうるむ。
「ありがとうございます……!」
「お帰りになる時は、病院の裏から出ていただくことにするので」
病室に帰って荷物を整理し始めた麻里菜。スマホを取り出し、美晴とのトーク画面を開く。
『今日退院になったよ!』と送った三十秒後、
『マジで!! おめでとう🎊』と返信がきた。
『もう治ったってことは妖力のおかげ?』
『うん』
『どんな傷を負っても妖怪は治るのが早いらしいよ』
『じゃあ私もそうなのかな』
『たぶん』
立て続けに話が続き、一分ほど向こうからの返信が止まる。
『家に帰ったら通話しよ! もっとまりなと話したい』
サムズアップのスタンプを送り、『荷物整理するからまたあとでね´ω`)ノ』と返す。スマホをテーブルの上に置いた。
この美晴の言葉がまさかあのような意味で送ったとは、今の麻里菜には知る由もなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました
東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。
王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。
だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。
行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。
冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。
無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――!
王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。
これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
「魔神」を拾ったら、なぜか懐かれてトップ配信者に!? 最強の美少女魔神と、巨大すぎるワンコ(フェンリル)と送る、バズりまくりの同
伊部 なら丁
ファンタジー
現代日本、ダンジョン配信全盛期。
視聴者数「0人」が定位置の底辺配信者・ソラは、ある日、ダンジョンの未踏破区域で「人類の天敵」とされる伝説の魔神と遭遇する。
死を覚悟したソラだったが、絶世の美少女の姿をした魔神・ティアグラが興味を示したのは——ソラの持っていた「焼きそばパン」と「スマホ」だった!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
香死妃(かしひ)は香りに埋もれて謎を解く
液体猫
キャラ文芸
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞受賞しました(^_^)/
香を操り、死者の想いを知る一族がいる。そう囁かれたのは、ずっと昔の話だった。今ではその一族の生き残りすら見ず、誰もが彼ら、彼女たちの存在を忘れてしまっていた。
ある日のこと、一人の侍女が急死した。原因は不明で、解決されないまま月日が流れていき……
その事件を解決するために一人の青年が動き出す。その過程で出会った少女──香 麗然《コウ レイラン》──は、忘れ去られた一族の者だったと知った。
香 麗然《コウ レイラン》が後宮に現れた瞬間、事態は動いていく。
彼女は香りに秘められた事件を解決。ついでに、ぶっきらぼうな青年兵、幼い妃など。数多の人々を無自覚に誑かしていった。
テンパると田舎娘丸出しになる香 麗然《コウ レイラン》と謎だらけの青年兵がダッグを組み、数々の事件に挑んでいく。
後宮の闇、そして人々の想いを描く、後宮恋愛ミステリーです。
シリアス成分が少し多めとなっています。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる