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指令2 未知のウイルスから人間を護りきれ!
26:アルカヌムの巫女らの告白
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麻里菜は今日もやはりマスクをして登校した。気温が二十五度を超える日がしばしばあるので、さすがに外したい時期である。
風邪でも何でもない。プライバシー保護のためだ。
「麻里菜、おはよ~!」
「おはよう!」
目立つのを避けるためか、美晴の方からあいさつ代わりに抱きついてくることもなくなった。
マスクをつけたがらない彼女の顔が、しっかり鼻まで覆われている。
……それよりも。
「うわぁ、あれテレビのカメラだよね?」
「そうそう。無視無視」
麻里菜は吐き捨てるように言ったが、向こうの方から近づいてこられてしまった。
「すみません、五分だけでいいのでインタビューを……」
と、マイクとカメラを向けられるが、麻里菜は死んだような目をし、美晴はその身長で麻里菜をかばうように、そそくさとその場を去っていった。
「ふう、ここまで離れれば大丈夫でしょ」
駅から続く一本道からそれたところで、ちょんと美晴の手がふれた。麻里菜はその手を優しくつかみ、指と指を絡ませる。
何も言葉を発さなくても察せるようになってきた。
「そうだね。校門の前なら先生とか立ってると思うし」
麻里菜の思ったとおり校門には校長がいて、近づいてくるテレビ関係の車を退けさせている。よかった。そもそもここら辺は道も狭いし駐車禁止だもんなぁ。
教室に入ると、数人が駆け寄ってきて麻里菜たちを取り囲んだ。
「二人とも大丈夫?」
「駅前にいた人に何か聞かれなかった?」
「よく学校来られたね……」
「うん、大丈夫だよ!」
美晴はいつもの笑顔でその人たちに答えるが、麻里菜は分かっている。
昨日の報道で妖怪の存在がバレたところで、美晴はお父さんにカミングアウトしたらしい。「私は半妖で、先月の事件の時に犯人を友だちの麻里菜と一緒に取り押さえた」と。
そして、異世界から来たテロリストから人間界を護らなければならないことも。
その後のことを美晴は電話で泣きながら話してくれた。
どうしても美晴がやらなければいけないことなのか、と言われたものの説得したらしい。それでもやはり、
「死んでほしくない。お母さんだけじゃなく美晴にも死なれたらお父さんの生きがいがなくなる」
と言われて涙が止まらなかったという。
そりゃあ、自分の愛した人と唯一のかわいい娘に先立たれたら……。
思い出した今も、ぎゅっと胸が苦しくなった。
「私も大丈夫。それこそ、私と美晴のことなのにみんなを巻きこんでごめんね」
麻里菜は、「大丈夫」と言ったきり言葉が続かない美晴を埋め合わせる。
「いやいや! 二人がいなかったら、今ごろうちらここにいないし!」
「そうだよ! 命がけで守ってくれたんだから!」
自分が妖怪であることについて謝ると、いつもクラスメイトは『命の恩人だ』と口を揃えるのだ。
麻里菜は美晴に一瞥をする。
「あのこと、言っちゃっていい?」
「……いいよ。麻里菜からなら」
美晴自身から言えないのは、昨日のことを思い出してしまうからだろう。
「例のテロリスト、妖魔界から来たって言ってたじゃん? 実は……私と美晴はもともと妖魔界で生まれたらしくて。それに、妖魔界と人間界との繋がりがある唯一の人だからって言って、テロリストから人間界を護るっていう使命を引き受けたんだ」
「えっ、ちょっと待って、妖魔界で生まれた?」
「そう。それで……あの時 力を使うために覚醒させたこの『第三の目』。それがあるせいで人間界に流された」
麻里菜は前髪の上から額を指さす。
「何か壮大なファンタジーみたいなんだけど……。ホントにあるんだね、そういうこと」
駆け寄ってきた数人の中に学級委員もいた。彼女は「まぁ」と言うと麻里菜と美晴の肩を叩いた。
「犯人とのあの戦いぶりをみたら、今の話、疑う余地もないって。うちらじゃ人間界を護るなんて絶対できないから、頑張って!」
麻里菜は美晴にこぶしを突き出すと、美晴は顔を曇らせながらも「うん」と言って、同じくこぶしを突き合わせた。
その日の昼休み。学校で『ルイナ』のことを隠す必要がなくなったので、教室の端っこであることを話していた。
「分身から『美晴を妖魔界に連れてきてほしい』って言われちゃってさ」
「えっ、ちょっ、妖魔界!?」
昨日、マイから言伝されたことだった。
「『アルカヌムの巫女の使命』を果たすために、一回会っておきたいんだって」
「……まぁ、そうだよね」
美晴の返事がワンテンポ遅かった上に、その返事は意味深である。
「あっ、一瞬だけ女王様がこっちに来ればいいじゃんって思ったけど、妖魔界から離れるのは危険だもんね」
やはり、麻里菜では考えられないことを考えられていて、たびたび「その手があったか」と思い知らされる。
「麻里菜が一人で向こうに行けるのは分かるんだけど、私まで連れていけるの? できるから女王様は提案してるんだと思うけど」
「実を言うとね……まだ一回もやったことなくて自信はないんだよ」
「ちょっと!!」
そう言う麻里菜だが、妖魔界に渡る時に現れる道はその周りにいる生き物を吸いこむ、という仕組みだというのは知っている。厳密に言うと、身長 (全長)三十センチ以上の生き物らしいが。
「まぁ、私と手をつないでいれば大丈夫。一緒に吸いこまれるはずだから。たぶん」
「たぶんって! それで……いつ行くの?」
「明日の朝。私が美晴を呼びに行くから。七時くらいに行く」
「呼びに行くって……」
「美晴ん家に行く」
「えぇっ!?」
美晴の叫び声が教室中に響き渡り、クラスのほとんどの人がこちらを振り向く。ガヤガヤしていた教室が一瞬で静寂に包まれた。
「ほら……声デカいって」
「ごめん、ごめん。何でもない!」
手を合わせたのを見たクラスメイトは、おしゃべりを再開した。
「それで、私が瞬間移動の魔法で美晴ん家に行く。一回行ったことがあるところなら魔法でも行けるから」
「そういうこと! 行ったことがないところじゃ瞬間移動できないんだ!」
「一瞬、こう思った?『それならうちに遊びに来たときも魔法で来れたでしょ?』って。言ってくると思ったから対策済みだもんね」
澄ました顔をし、鼻をふんと鳴らす麻里菜。
美晴はあえてヒステリックに振る舞い始める。
「うぅっ、思考を読まれた! まさか……」
「魔法も妖力も使っていませーん!」
「なにっ⁉︎」
乗っかっておきながら、美晴の方から吹き出した。
「ま、麻里菜がこんなにノリがいいとは思わなかった」
ツボに入ったらしく引き笑いをする美晴。麻里菜がツッコミをしようともできない状況になってしまった。
「相変わらず美晴のツボがどこかわからない……」
麻里菜はほぼ真顔で困惑しながら、美晴が落ち着くまで待つハメになったのだった。
風邪でも何でもない。プライバシー保護のためだ。
「麻里菜、おはよ~!」
「おはよう!」
目立つのを避けるためか、美晴の方からあいさつ代わりに抱きついてくることもなくなった。
マスクをつけたがらない彼女の顔が、しっかり鼻まで覆われている。
……それよりも。
「うわぁ、あれテレビのカメラだよね?」
「そうそう。無視無視」
麻里菜は吐き捨てるように言ったが、向こうの方から近づいてこられてしまった。
「すみません、五分だけでいいのでインタビューを……」
と、マイクとカメラを向けられるが、麻里菜は死んだような目をし、美晴はその身長で麻里菜をかばうように、そそくさとその場を去っていった。
「ふう、ここまで離れれば大丈夫でしょ」
駅から続く一本道からそれたところで、ちょんと美晴の手がふれた。麻里菜はその手を優しくつかみ、指と指を絡ませる。
何も言葉を発さなくても察せるようになってきた。
「そうだね。校門の前なら先生とか立ってると思うし」
麻里菜の思ったとおり校門には校長がいて、近づいてくるテレビ関係の車を退けさせている。よかった。そもそもここら辺は道も狭いし駐車禁止だもんなぁ。
教室に入ると、数人が駆け寄ってきて麻里菜たちを取り囲んだ。
「二人とも大丈夫?」
「駅前にいた人に何か聞かれなかった?」
「よく学校来られたね……」
「うん、大丈夫だよ!」
美晴はいつもの笑顔でその人たちに答えるが、麻里菜は分かっている。
昨日の報道で妖怪の存在がバレたところで、美晴はお父さんにカミングアウトしたらしい。「私は半妖で、先月の事件の時に犯人を友だちの麻里菜と一緒に取り押さえた」と。
そして、異世界から来たテロリストから人間界を護らなければならないことも。
その後のことを美晴は電話で泣きながら話してくれた。
どうしても美晴がやらなければいけないことなのか、と言われたものの説得したらしい。それでもやはり、
「死んでほしくない。お母さんだけじゃなく美晴にも死なれたらお父さんの生きがいがなくなる」
と言われて涙が止まらなかったという。
そりゃあ、自分の愛した人と唯一のかわいい娘に先立たれたら……。
思い出した今も、ぎゅっと胸が苦しくなった。
「私も大丈夫。それこそ、私と美晴のことなのにみんなを巻きこんでごめんね」
麻里菜は、「大丈夫」と言ったきり言葉が続かない美晴を埋め合わせる。
「いやいや! 二人がいなかったら、今ごろうちらここにいないし!」
「そうだよ! 命がけで守ってくれたんだから!」
自分が妖怪であることについて謝ると、いつもクラスメイトは『命の恩人だ』と口を揃えるのだ。
麻里菜は美晴に一瞥をする。
「あのこと、言っちゃっていい?」
「……いいよ。麻里菜からなら」
美晴自身から言えないのは、昨日のことを思い出してしまうからだろう。
「例のテロリスト、妖魔界から来たって言ってたじゃん? 実は……私と美晴はもともと妖魔界で生まれたらしくて。それに、妖魔界と人間界との繋がりがある唯一の人だからって言って、テロリストから人間界を護るっていう使命を引き受けたんだ」
「えっ、ちょっと待って、妖魔界で生まれた?」
「そう。それで……あの時 力を使うために覚醒させたこの『第三の目』。それがあるせいで人間界に流された」
麻里菜は前髪の上から額を指さす。
「何か壮大なファンタジーみたいなんだけど……。ホントにあるんだね、そういうこと」
駆け寄ってきた数人の中に学級委員もいた。彼女は「まぁ」と言うと麻里菜と美晴の肩を叩いた。
「犯人とのあの戦いぶりをみたら、今の話、疑う余地もないって。うちらじゃ人間界を護るなんて絶対できないから、頑張って!」
麻里菜は美晴にこぶしを突き出すと、美晴は顔を曇らせながらも「うん」と言って、同じくこぶしを突き合わせた。
その日の昼休み。学校で『ルイナ』のことを隠す必要がなくなったので、教室の端っこであることを話していた。
「分身から『美晴を妖魔界に連れてきてほしい』って言われちゃってさ」
「えっ、ちょっ、妖魔界!?」
昨日、マイから言伝されたことだった。
「『アルカヌムの巫女の使命』を果たすために、一回会っておきたいんだって」
「……まぁ、そうだよね」
美晴の返事がワンテンポ遅かった上に、その返事は意味深である。
「あっ、一瞬だけ女王様がこっちに来ればいいじゃんって思ったけど、妖魔界から離れるのは危険だもんね」
やはり、麻里菜では考えられないことを考えられていて、たびたび「その手があったか」と思い知らされる。
「麻里菜が一人で向こうに行けるのは分かるんだけど、私まで連れていけるの? できるから女王様は提案してるんだと思うけど」
「実を言うとね……まだ一回もやったことなくて自信はないんだよ」
「ちょっと!!」
そう言う麻里菜だが、妖魔界に渡る時に現れる道はその周りにいる生き物を吸いこむ、という仕組みだというのは知っている。厳密に言うと、身長 (全長)三十センチ以上の生き物らしいが。
「まぁ、私と手をつないでいれば大丈夫。一緒に吸いこまれるはずだから。たぶん」
「たぶんって! それで……いつ行くの?」
「明日の朝。私が美晴を呼びに行くから。七時くらいに行く」
「呼びに行くって……」
「美晴ん家に行く」
「えぇっ!?」
美晴の叫び声が教室中に響き渡り、クラスのほとんどの人がこちらを振り向く。ガヤガヤしていた教室が一瞬で静寂に包まれた。
「ほら……声デカいって」
「ごめん、ごめん。何でもない!」
手を合わせたのを見たクラスメイトは、おしゃべりを再開した。
「それで、私が瞬間移動の魔法で美晴ん家に行く。一回行ったことがあるところなら魔法でも行けるから」
「そういうこと! 行ったことがないところじゃ瞬間移動できないんだ!」
「一瞬、こう思った?『それならうちに遊びに来たときも魔法で来れたでしょ?』って。言ってくると思ったから対策済みだもんね」
澄ました顔をし、鼻をふんと鳴らす麻里菜。
美晴はあえてヒステリックに振る舞い始める。
「うぅっ、思考を読まれた! まさか……」
「魔法も妖力も使っていませーん!」
「なにっ⁉︎」
乗っかっておきながら、美晴の方から吹き出した。
「ま、麻里菜がこんなにノリがいいとは思わなかった」
ツボに入ったらしく引き笑いをする美晴。麻里菜がツッコミをしようともできない状況になってしまった。
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