転生先は回復の泉の中~苦しくても死ねない地獄を超えた俺は世界最強~

gausu

文字の大きさ
3 / 14

シルヴィとの再開

しおりを挟む
半年ぶりに地に足をつけた俺は大きく呼吸をする。久しぶりの空気は・・・



「がはっ!」



息ができない・・・でも当たり前かもしれない半年ぶりの呼吸なのだから肺が痛い咳をするたびに肺から水が出る。

すでに地上に出てから5分近く呼吸していない・・・。



わかっていたことだがこの世界の酸欠は、必ずしも死に直結するわけではない。HP(体力値)それが全てだ。

ただ酸欠が続くと体力の減る割合がどんどん増えていく。



回復の泉から出て体力自動回復(極大)のみで命を繋いでる状態だ。早く呼吸できるようにならなくては

すると脳内にお馴染みのアナウンスが聞こえる。



「臓器操作 獲得」



鑑定で詳細を確認する。



臓器操作:自分の意志で任意の臓器を動かすことができる。



まさにご都合主義!俺は自分の肺に意識を向け、水を押し出す様に動かした。



「ごほっごっほ!」



息ができるようになった。空気が冷たい冬だ。半年ぶりの空気は美味しい。というか俺の意識が覚醒してから初めての呼吸とも言える。



さて、家に帰ろうか。多分死んだ事になっているはずだ。適当に体を汚して帰ろう。まぁ今どこにいるのかわからないんだけどね。とりあえず川を遡って流れ始めたポイントへ向かおう。



一時間ほど歩いたが、まだ着かない。かなり流されたようだ。気分良く鼻歌を歌いながら歩いているとゴブリンが5匹こちらに来た。さあ、腕試しと行こうか。



 ゴブリンの一匹が飛びかかってくる。ゴブリンは5匹もいれば大人でも命を奪われ兼ねない恐ろしい生物だ。俺はゴブリンの振るったナイフを避け、その腹を軽く殴る。

するとゴブリンの体は爆散した。





「えぇーお腹を殴っただけなのに。」



おや?背中を切られた気がする後ろを見るとゴブリンが俺を切りつけていた。

ゴブリンからナイフを奪い首を掻っ切るつもりが首を吹き飛ばしてしまった。



スキルだけ強くとも技術がないとだめだな。そう思いながら残りのゴブリンをなぎ倒す。

いい感じ体が汚れた。服も切られてボロボロだいいな!さて早く帰ろう!



 ゴブリンを倒してから一時間ほど経過しやっと見つけた。最初に流れた場所だ。

その川を悲しそうに見つめている女の子が座っているのが見えた。



川に流されたとき助けた幼馴染シルヴィだ。シルヴィは俺を見つけるとその体では想像もできないような速さでこちらまで走ってきて抱きついた。



「エルビス?エルビスだ!!生きてたんだ!よかっだよ~本当に心配したんだよ死んだんじゃないかってマリーさんもマリウスさんもそう言うから私もそうなんじゃってずっと!今までどこにいたの?」



ものすごいマシンガントークをしてくるシルヴィ、ところでエルビスって誰だ?どこかで聞いた気がする。



「え?エルビスって君の名前だよ?も、もしかしてわすれちゃったの?」



そうだ、エルビスって今の俺の名前かステータスの表記が前世のままだったから忘れてた。



シルヴィがマシンガントークをしてきたせいでポロッと口に出していたらしい。



「ねぇ?私のことも忘れちゃった?シルヴィっていうんだけど?覚えてる?」



「ああ、少しだけ覚えてる確か幼馴染の・・・合ってるよな?」



 実際は覚えているのだが都合の良い解釈だったのでそれに乗ることにしたが、あんまりにも悲しい顔をしてるから、少し覚えてるとか言っちゃった。





「うん、うん!そうだよ!シルヴィだよ。」



シルヴィの顔を見ていると一瞬悪巧みを考えていそうな顔をした。



「あ、そうだ1私達ね、“ふうふ”なんだよ!覚えてる?でも覚えてないならしょうがないよね」



一瞬悲しい顔をしてみせる。覚えている俺からしたら子供の可愛い嘘なのだがどうしようか?などと考えているとシルヴィが次の行動に出た。



「そう!覚えてないのはしょうがないけど、ふうふだから!うわき、しちゃだめだよ!」



果たしてシルヴィは夫婦と浮気の意味を理解しているのだろうか?小さい子どもが言ってることなので意味のない単語のようにしか聞こえない。



 さてと嘘つきには一発、かましてやらないとな俺は本気で演技をする。



「そうなんだね、僕たち夫婦なんだね・・・でもごめんね、僕覚えてないから急にそんな事言われても困る。シルヴィちゃんは可愛いけど、今の僕からしたらただの知らない人なんだ、だから別れてほしい」





俺にそんな事を言われるとは思っていなかったのだろうポロポロと泣き始めた





「う、うわ~ん、きらわれちゃった~ごめんなさい、嘘だから嘘なのふうふとか嘘だから嫌いにならないで~」



ガチ泣きしてしまった。ここからシルヴィはを慰めるのに一時間かかった。



「ぐす・・・じゃあエルビスくんのパパとママに会う?忘れちゃったかもしれないけど優しい人だよ?」



半泣きのシルヴィに手を引かれ俺は両親に会いに行く事になった。もちろん記憶喪失は演じたままで行く予定だ
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

{完結保証}規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜

Saioonji
ファンタジー
母に殴られ、命を奪われた――そのはずだった。 だが目を覚ました先は、白く豪奢な王城の一室。 赤子の身体、仕えるメイド、そして“皇子”という立場。 前世では愛されず、名前すら価値を持たなかった少年が、 今度は世界の中心に生まれ落ちてしまった。 記憶を失ったふりをしながら、 静かに、冷静に、この世界を観察する皇子。 しかし彼の中には、すでに常識外れの思考と力が芽生えていた。 ――これは復讐でも、救済でもない。 自由を求めただけの少年が、 やがて国を、歴史を、価値観そのものを揺るがしていく物語。 最強であることすら、彼にとってはただの前提条件だった。 重複投稿作品です 小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。

戦えない魔法で追放された俺、家電の知識で異世界の生存率を塗り替える

遊鷹太
ファンタジー
安全を無視したコスト削減に反対した結果、 家電メーカーの開発エンジニア・三浦恒一は「価値がない」と切り捨てられた。 降格先の倉庫で事故に巻き込まれ、彼が辿り着いたのは――魔法がすべてを決める異世界だった。 この世界では、魔法は一人一つが常識。 そんな中で恒一が与えられたのは、 元の世界の“家電”しか召喚できない外れ魔法〈異界家電召喚〉。 戦えない。派手じゃない。評価もされない。 だが、召喚した家電に応じて発現する魔法は、 戦闘ではなく「生き延びるための正しい使い方」に特化していた。 保存、浄化、環境制御―― 誰も見向きもしなかった力は、やがて人々の生活と命を静かに支え始める。 理解されず、切り捨てられてきた男が選ぶのは、 英雄になることではない。 事故を起こさず、仲間を死なせず、 “必要とされる仕事”を積み上げること。 これは、 才能ではなく使い方で世界を変える男の、 静かな成り上がりの物語。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

世界最強の七賢者がお世話係の俺にだけはデレデレすぎる件

Y.
ファンタジー
国の頂点に君臨し、神にも等しい力を持つ『七賢者』。 火・水・風・土・光・闇・氷の属性を極めた彼女たちは、畏怖の対象として国民から崇められていた。 ――だが、その「聖域」の扉を一枚隔てた先では、とんでもない光景が広がっていた。 「アルトぉ、この服脱がせてー。熱いから魔法で燃やしちゃった」 「……アルトが隣にいないと、私、一生布団から出ないから」 「いいじゃない、減るもんじゃないし。さあ、私と混ざり合いましょう?」 彼女たちの正体は、私生活が壊滅的にポンコツで、特定の一人に依存しきったデレデレな美少女たちだった! 魔法の才能ゼロの雑用係・アルトは、世界で唯一「彼女たちの暴走魔力に耐えられる」という理由で、24時間体制の身の回りのお世話をすることに。 着替え、食事の介助、添い寝(!?)まで……。 世界最強の7人に取り合われ、振り回され、いじり倒される。 胃袋と心根をガッチリ掴んだお世話係と、愛が重すぎる最強ヒロインたちによる、至福の異世界ハーレムラブコメ、開幕!

一国一城の主を目指す!〜渇望の日々を超えて。

リョウ
ファンタジー
 何者かになりたかった。  だが現世でその願いは叶わず、男は敗北感と悲嘆を胸に沈んでいた。  そんな彼の前に現れたのは、一柱の女神。  導かれるまま異世界へ転移した男は、新たにレイと名乗り、剣も魔法も身分もない底辺から成り上がることを決意する。  冒険者として生きる術を学び、魔法を覚え、剣を磨き、人と裏社会を見極めながら、レイは少しずつ力を蓄えていく。  目指すのは、ただ生き延びることではない。  一国一城の主となり、この世界で“何者か”になること。  渇望を燃料に、知恵と執念で上へ上へと這い上がる、ファンタジー成り上がり譚。

処理中です...