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プロローグ
四人の異能者の独りごと。
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おれの名前は見城拓斗。15歳。異能者だ。
なぜ異能とわかるかって? 内なる声が教えてくれるのさ。
生まれた時から一緒にいる声。自分では高次元体だと言う。何者なのか、おれには分からないが、ずっと一緒に育ってきたし、能力のことも教えてくれた。
おれの能力は記憶と解析。どんな事象でも一瞬で記憶し、理解する。その記憶と直感から、あらゆる事象の本質を解析できる。
それに別次元にアクセスする能力。次元の壁に干渉して穴をあけることができる。
そんな能力が何の役に立つかって? さあね。
だが内なる声、高次元体は教えてくれる。おれはもうすぐ、新しいフィールドを得ると。
それはきっと、来春進学する高校のこと。新しいフィールド、新しいステージ。待っているのは敵か、仲間か。幸運か、災厄か。
ひとつだけ言えることは、決して平凡な高校生活じゃなさそうだってこと。
すべてが分かる期待がある。すべてが変わる不安がある。
何が起こり、何が変わるのか。内なる声は答えない。
己がわかり、全てが変わるのか。それはこれからの自分次第。
◇◆◇◆◇
あたしの名前は御子神香凜。15歳。異能者よ。
なぜ異能とわかるかって? 内なる声が教えてくれるのよ。
生まれた時から一緒にいる声。自分では高次元体だと言う。何者なのか、あたしには分からないけど、ずっと一緒に育ってきたし、能力のことも教えてくれた。
あたしの能力は流体制御。液体ならどんなものでも自在に操れる。形も、動きも。温度も変えられることが最近わかったわ。
それに別次元へ転移する能力。次元を超えてものを移動させることができる。
そんな能力が何の役に立つかって? さあ。あたしにはわからないや。あははは。
けど内なる声、高次元体は教えてくれる。あたしはもうすぐ、新しいフィールドを得ると。
それはきっと、来春進学する高校のこと。新しいフィールド、新しいステージ。どんなイベントが、トラブルが待っているのかしら。
ひとつだけ言えることは、決して平凡な高校生活じゃなさそうだってこと。
あたしの能力って、なに? あたしって、なに?
答えはそこに、きっとある。答えを求めて、あたしはそこに。
◇◆◇◆◇
ぼくの名前は鳴海修成。15歳。異能者だよ。
なぜ異能とわかるかって? 内なる声が教えてくれるんだ。
生まれた時から一緒にいる声。自分では高次元体だと言う。姿は見えないし外に出て来ることもないけど、ずっと一緒に育ってきたし、能力のことも教えてくれた。
ぼくの能力は肉体強化。関取やアメフト選手相手だって力負けしないし、硬いものがぶつかっても怪我しない。
それから固体を錬成する能力。錬金術みたいに金は生み出せないけど、形状や状態を操れる。石を砂に、砂を岩にって具合。
そんな能力が何の役に立つかって? さあて。ぼくにはわからないな。
だけど内なる声、高次元体は教えてくれる。ぼくはもうすぐ、新しいフィールドを得ると。
それはきっと、来春進学する高校のこと。新しいフィールド、新しいステージ。どんな仲間がいるんだろう。もしかしたら、ぼくと同じ異能者? 高次元体を内に住まわせる者たち?
ひとつだけ言えることは、決して平凡な高校生活じゃなさそうだってこと。
ぼくは誰と出会い、何を得るだろう。何を見て、何を知るだろう。
すべてはこれから。
もうすぐ新しい幕が開く。どんなステージになるんだろうね。
◇◆◇◆◇
わたしの名前は水月彩奈。15歳。異能者です。
なぜ異能とわかるかって? 内なる声が教えてくれるんです。
生まれた時から一緒にいる声。自分では高次元体だと言います。わたしと一体化しているもの。わたしでありながら、別のわたし。でもずっと一緒に育ってきたし、能力のことも教えてくれました。
わたしの能力は精神干渉。洗脳は無理だけど、精神的な領域なら状態を瞬時に把握して自分が思う方向へ導くことができます。
それに治癒能力かしら。肉体的なヒーリングと、精神を落ち着かせるセラピーの力があります。
そんな能力が何の役に立つかって? さあ。わたしにはよくわかりません。
でも内なる声、高次元体は教えてくれます。わたしはもうすぐ、新しいフィールドを得ると。
それはきっと、来春進学する高校のこと。新しいフィールド、新しいステージ。そこにもし同じ異能者がいたら? その人は敵? 仲間? その人たちと、わたしはどう関わっていくのでしょう?
ひとつだけ言えることは、決して平凡な高校生活じゃなさそうだってこと。
人とは違う、私の力。こんな人が、他にもいるのでしょうか。
すべての答えは、新しいステージの上に。
◇◆◇◆◇
もうすぐ新生活。新しいフィールド。
「じつに興味深いな」
「もう、どきどきだわ」
「とっても楽しみだね」
「本当にわくわくします」
なぜ異能とわかるかって? 内なる声が教えてくれるのさ。
生まれた時から一緒にいる声。自分では高次元体だと言う。何者なのか、おれには分からないが、ずっと一緒に育ってきたし、能力のことも教えてくれた。
おれの能力は記憶と解析。どんな事象でも一瞬で記憶し、理解する。その記憶と直感から、あらゆる事象の本質を解析できる。
それに別次元にアクセスする能力。次元の壁に干渉して穴をあけることができる。
そんな能力が何の役に立つかって? さあね。
だが内なる声、高次元体は教えてくれる。おれはもうすぐ、新しいフィールドを得ると。
それはきっと、来春進学する高校のこと。新しいフィールド、新しいステージ。待っているのは敵か、仲間か。幸運か、災厄か。
ひとつだけ言えることは、決して平凡な高校生活じゃなさそうだってこと。
すべてが分かる期待がある。すべてが変わる不安がある。
何が起こり、何が変わるのか。内なる声は答えない。
己がわかり、全てが変わるのか。それはこれからの自分次第。
◇◆◇◆◇
あたしの名前は御子神香凜。15歳。異能者よ。
なぜ異能とわかるかって? 内なる声が教えてくれるのよ。
生まれた時から一緒にいる声。自分では高次元体だと言う。何者なのか、あたしには分からないけど、ずっと一緒に育ってきたし、能力のことも教えてくれた。
あたしの能力は流体制御。液体ならどんなものでも自在に操れる。形も、動きも。温度も変えられることが最近わかったわ。
それに別次元へ転移する能力。次元を超えてものを移動させることができる。
そんな能力が何の役に立つかって? さあ。あたしにはわからないや。あははは。
けど内なる声、高次元体は教えてくれる。あたしはもうすぐ、新しいフィールドを得ると。
それはきっと、来春進学する高校のこと。新しいフィールド、新しいステージ。どんなイベントが、トラブルが待っているのかしら。
ひとつだけ言えることは、決して平凡な高校生活じゃなさそうだってこと。
あたしの能力って、なに? あたしって、なに?
答えはそこに、きっとある。答えを求めて、あたしはそこに。
◇◆◇◆◇
ぼくの名前は鳴海修成。15歳。異能者だよ。
なぜ異能とわかるかって? 内なる声が教えてくれるんだ。
生まれた時から一緒にいる声。自分では高次元体だと言う。姿は見えないし外に出て来ることもないけど、ずっと一緒に育ってきたし、能力のことも教えてくれた。
ぼくの能力は肉体強化。関取やアメフト選手相手だって力負けしないし、硬いものがぶつかっても怪我しない。
それから固体を錬成する能力。錬金術みたいに金は生み出せないけど、形状や状態を操れる。石を砂に、砂を岩にって具合。
そんな能力が何の役に立つかって? さあて。ぼくにはわからないな。
だけど内なる声、高次元体は教えてくれる。ぼくはもうすぐ、新しいフィールドを得ると。
それはきっと、来春進学する高校のこと。新しいフィールド、新しいステージ。どんな仲間がいるんだろう。もしかしたら、ぼくと同じ異能者? 高次元体を内に住まわせる者たち?
ひとつだけ言えることは、決して平凡な高校生活じゃなさそうだってこと。
ぼくは誰と出会い、何を得るだろう。何を見て、何を知るだろう。
すべてはこれから。
もうすぐ新しい幕が開く。どんなステージになるんだろうね。
◇◆◇◆◇
わたしの名前は水月彩奈。15歳。異能者です。
なぜ異能とわかるかって? 内なる声が教えてくれるんです。
生まれた時から一緒にいる声。自分では高次元体だと言います。わたしと一体化しているもの。わたしでありながら、別のわたし。でもずっと一緒に育ってきたし、能力のことも教えてくれました。
わたしの能力は精神干渉。洗脳は無理だけど、精神的な領域なら状態を瞬時に把握して自分が思う方向へ導くことができます。
それに治癒能力かしら。肉体的なヒーリングと、精神を落ち着かせるセラピーの力があります。
そんな能力が何の役に立つかって? さあ。わたしにはよくわかりません。
でも内なる声、高次元体は教えてくれます。わたしはもうすぐ、新しいフィールドを得ると。
それはきっと、来春進学する高校のこと。新しいフィールド、新しいステージ。そこにもし同じ異能者がいたら? その人は敵? 仲間? その人たちと、わたしはどう関わっていくのでしょう?
ひとつだけ言えることは、決して平凡な高校生活じゃなさそうだってこと。
人とは違う、私の力。こんな人が、他にもいるのでしょうか。
すべての答えは、新しいステージの上に。
◇◆◇◆◇
もうすぐ新生活。新しいフィールド。
「じつに興味深いな」
「もう、どきどきだわ」
「とっても楽しみだね」
「本当にわくわくします」
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