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プロローグ
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「今日こそは勝たせてもらうぞ魔法少女」
今余は魔法少女と対峙している。
地上ではなく、空でだ。
「またあなたねナイトメア」
そう余に向かって発言したのはピンクの魔法少女。こいつはいつも元気が良く、誰にでもフレンドリーに接してくる魔法少女のリーダー的存在だ。
「私達が来たからもう悪さはさせない」
ピンクの魔法少女に続けて発言したのはレッドの魔法少女。スポーティーな見た目で心に秘めた熱き情熱を持っている。
「大人しく観念しなさい」
レッドの魔法少女の次に発言したのはブルーの魔法少女。清楚な見た目で頭脳明晰な魔法少女のまとめ役をしている。
さすがは正義の味方だ。余なんかに臆せずに発言するとは肝の座った女達だ。
あとナイトメアって言うな、余は一度も自分のことをナイトメアって名乗ったことなんかないぞ。
一体いつから余はナイトメアになってしまったんだ。
まぁいい、余が魔法少女を倒して地球を征服する時に変えれば良いだけの話。
そんなことより今は目の前にいる魔法少女に集中しなければ。
「そうやっていきがってられるのも今のうちだ」
そう言って余は右手にマナを集中させて魔法を魔法少女に向かって放つ。
右手から魔法を出して相手の出方を見ることにした。
「うわぁ!」
「ぐっ」
「うっ」
余の魔法が見事に当たり魔法少女達は後ろへ吹き飛んでいった。
相手の出方を伺っただけなのにかなりのダメージを与えたらしい。
こんなんじゃ肩慣らしにもならない。
「おいおい、まだまだこっちは本気ではないんだぞ」
我ながら悪の怪人らしいセリフを吐いてしまった。
余のセリフを聞いた魔法少女達は悔しそうに余を見ている。
「みんな心を一つにして三人の合体技よ」
え?
いや、ちょっと待ってそれはまだ早くない?
まだ戦いの序盤の序盤なんですけど。
「「「くらえ、スーパースマイルスプラッシュ」」」
とんでもない威力の魔法が余に突っ込んでくる。
「え、ちょ、ちょっ、ちょっと待て!」
そんなことを言っても魔法は止まるわけでもなく直接食らってしまう。
ドガーンッッッッ
ものすごい爆発音が周りに響き渡り、爆風が魔法少女たちの髪を靡かせる。
いってぇ、くそ、まだ最初の頃は何ターンか攻撃のラリーをしてから最後の合体技でやられてたのに、最近はめんどくさくなってきたのか序盤に合体技を繰り出してきやがる。
「くそぉ、覚えてやがれ」
また悪の怪人らしいセリフを吐いてしまった。
余は最後の力を振り絞りこの場を去る。
いつかはお前らを倒してやるからな。
* * *
ちくしょ、昨日は完全に負けてしまった。
体が痛むが頑張って学校へと向かう。
学校に着き、下駄箱でスリッパに履き替える。余の他にも生徒たちが楽しそうに入ってくる。お前らがそうやって楽しそうに出来るのも余が地球を征服するまでだからな。
2階にある1-2の教室に入り、自分の席に向かい机に突っ伏して寝る。
まだ昨日の戦いの後遺症が残って全身が痛い。
この痛みをしっかり噛み締めて次の対戦を待ち望む。
キーンコーンカーンコーン
ホームルーム開始のチャイムが鳴った。
ガラガラッ
チャイムと同時にドアが勢いよく開かれた。
「ギリギリセーフ」
入ってきたのはピンクの髪の見るからに元気の良い女の子だ。
「いっつもギリギリだね、莉緒は」
そう言ったのは赤髪ショートカットのスポーティーな女の子だ。
「あ、おはよう。千沙ちゃん」
「莉緒さんはもうちょっと余裕を持って登校しないさい」
そう注意したのは青髪ロングの清楚で大人な雰囲気の女の子だ。
「菫ちゃんもおはよう」
あいさつを終えたピンク髪の女の子は自分の席へ行き、カバンを横にかけて座る。
お前らは気づいてないだろうなぁ。
余がお前らを魔法少女だと知っていることに。
今余は魔法少女と対峙している。
地上ではなく、空でだ。
「またあなたねナイトメア」
そう余に向かって発言したのはピンクの魔法少女。こいつはいつも元気が良く、誰にでもフレンドリーに接してくる魔法少女のリーダー的存在だ。
「私達が来たからもう悪さはさせない」
ピンクの魔法少女に続けて発言したのはレッドの魔法少女。スポーティーな見た目で心に秘めた熱き情熱を持っている。
「大人しく観念しなさい」
レッドの魔法少女の次に発言したのはブルーの魔法少女。清楚な見た目で頭脳明晰な魔法少女のまとめ役をしている。
さすがは正義の味方だ。余なんかに臆せずに発言するとは肝の座った女達だ。
あとナイトメアって言うな、余は一度も自分のことをナイトメアって名乗ったことなんかないぞ。
一体いつから余はナイトメアになってしまったんだ。
まぁいい、余が魔法少女を倒して地球を征服する時に変えれば良いだけの話。
そんなことより今は目の前にいる魔法少女に集中しなければ。
「そうやっていきがってられるのも今のうちだ」
そう言って余は右手にマナを集中させて魔法を魔法少女に向かって放つ。
右手から魔法を出して相手の出方を見ることにした。
「うわぁ!」
「ぐっ」
「うっ」
余の魔法が見事に当たり魔法少女達は後ろへ吹き飛んでいった。
相手の出方を伺っただけなのにかなりのダメージを与えたらしい。
こんなんじゃ肩慣らしにもならない。
「おいおい、まだまだこっちは本気ではないんだぞ」
我ながら悪の怪人らしいセリフを吐いてしまった。
余のセリフを聞いた魔法少女達は悔しそうに余を見ている。
「みんな心を一つにして三人の合体技よ」
え?
いや、ちょっと待ってそれはまだ早くない?
まだ戦いの序盤の序盤なんですけど。
「「「くらえ、スーパースマイルスプラッシュ」」」
とんでもない威力の魔法が余に突っ込んでくる。
「え、ちょ、ちょっ、ちょっと待て!」
そんなことを言っても魔法は止まるわけでもなく直接食らってしまう。
ドガーンッッッッ
ものすごい爆発音が周りに響き渡り、爆風が魔法少女たちの髪を靡かせる。
いってぇ、くそ、まだ最初の頃は何ターンか攻撃のラリーをしてから最後の合体技でやられてたのに、最近はめんどくさくなってきたのか序盤に合体技を繰り出してきやがる。
「くそぉ、覚えてやがれ」
また悪の怪人らしいセリフを吐いてしまった。
余は最後の力を振り絞りこの場を去る。
いつかはお前らを倒してやるからな。
* * *
ちくしょ、昨日は完全に負けてしまった。
体が痛むが頑張って学校へと向かう。
学校に着き、下駄箱でスリッパに履き替える。余の他にも生徒たちが楽しそうに入ってくる。お前らがそうやって楽しそうに出来るのも余が地球を征服するまでだからな。
2階にある1-2の教室に入り、自分の席に向かい机に突っ伏して寝る。
まだ昨日の戦いの後遺症が残って全身が痛い。
この痛みをしっかり噛み締めて次の対戦を待ち望む。
キーンコーンカーンコーン
ホームルーム開始のチャイムが鳴った。
ガラガラッ
チャイムと同時にドアが勢いよく開かれた。
「ギリギリセーフ」
入ってきたのはピンクの髪の見るからに元気の良い女の子だ。
「いっつもギリギリだね、莉緒は」
そう言ったのは赤髪ショートカットのスポーティーな女の子だ。
「あ、おはよう。千沙ちゃん」
「莉緒さんはもうちょっと余裕を持って登校しないさい」
そう注意したのは青髪ロングの清楚で大人な雰囲気の女の子だ。
「菫ちゃんもおはよう」
あいさつを終えたピンク髪の女の子は自分の席へ行き、カバンを横にかけて座る。
お前らは気づいてないだろうなぁ。
余がお前らを魔法少女だと知っていることに。
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