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第15話
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電車に揺られながら外の景色を観ていたら目的の駅に着いたようだ。
プシュー
電車のドアが開き、改札まで行こうとしたら違和感を感じた。
後ろを見たら桜井莉緒はまだ余の服の裾を掴んでいた。
「おい、いつまで掴んでるいんだ」
「え?あ、ごめんね。掴んでるのを忘れてたの、本当にごめんね」
桜井莉緒は掴んでいた裾を急いで離した。
「いや、別に良いんだがな」
そんなに謝らなくても。
余そんなに怒っていたか?
***
改札からも駅からも出てバレーをやっている会場を目指す。
桜井莉緒は調子を戻したらしくガンガン余に話しかけてくる。
話しかけてくるというよりかは質問ばかりしてくる。
そんなに興味がないくせになぜ知りたいのだ?
質問を適当に答えていたらいつの間にか会場に着いていた。
「あ!菫ちゃんだ」
桜井莉緒は走って九重菫のところへ向かった。
おい、なんで九重菫がいるのだ、聞いてないぞ。
なんで魔法少女どもと魔法少女のバレーを観なくてはならないのだ。
「走ったら危ないですよ莉緒さん」
「えへへ、嬉しかったからつい」
「あ、宇野さん。おはようございます」
一通り桜井莉緒に構ってから余に気付き、挨拶をする。
「ああ」
「ああ、じゃないよ、ちゃんと菫ちゃんにおはようって言わないと」
お前は余の親か。
「別に良いだろ」
「ダメだから、ほら、私が一緒に言ってあげるから」
「ダァ、別に余一人で言えるわ。ふぅ~、おはよぅ」
なんでこんなことしなくてはいけないのだ。
「良くできましたねぇ、えらいえらい」
「余は子どもではない」
こいつは本当に。
「仲が良いんですね」
「良くない」
どこを見てそう思ったのだこいつは。
「さぁ、千沙ちゃんの試合を観に行こう」
桜井莉緒は無邪気に会場の中に向かって走って行った。
なぜそんな感じなのに余には母親ぶるのだ。
「私たちも行きましょう」
「だな」
残された余と九重菫は桜井莉緒の後を追う形で会場の中へ向かう。
「あ!そうでした」
「?」
九重菫はなにかを思い出し、急に立ち止まる。
「あの時はありがとうございました」
「あ、ありがとうって言うなぁ」
感謝されるのが苦手なんだよ。
そして、会場の中に入り、応援席まで移動をした。
「すごーい、こういう場所に初めて来たけど雰囲気がすごいね」
「そうですね、学校の体育館とは少し違いますね」
ほー、人間はこんな所でバレーの試合をしているのか。
「あー、千沙ちゃ~ん。頑張ってねぇ」
どうやら桜井莉緒は高宮千沙を見つけたらしく、柵を乗り出て手を振る。
高宮千沙は体の横で小さく手を振る。
もう試合が始まるようだ。
***
結果としては高宮千沙がいるチームが勝った。
高宮千沙は三年生がいながら一年生でスタメンでバリバリ活躍していた。
余からしたら大したことではないがな。
余は分身も使えるし、ボールも分身出来るし、魔法も使えるし、何より身体能力が桁違いだ。
バレーのルールは全く分からなかったが相手のコートにボールを落とせば一点貰えることは分かった。
桜井莉緒が高宮千沙に会いに行こうと言ってきたから会いに行くことにした。
余は会いたくないんだがな。
下に降りて、高宮千沙を探す。
「あ!千沙ちゃん」
「莉緒に菫にあと変な奴」
「おい」
誰が変な奴だ。
そして、桜井莉緒と九重菫は高宮千沙のところへ向かった。
三人はさっきの試合の感想を楽しそうに語り合っていた。
それを余は離れたところから眺めていた。
ん?背後からなにやら嫌な視線が感じる。
「どうして……」
高宮千沙と同じユニホームを着た奴があの三人を恨むような目で見ていた。
これはまた何か起きそうだな。
プシュー
電車のドアが開き、改札まで行こうとしたら違和感を感じた。
後ろを見たら桜井莉緒はまだ余の服の裾を掴んでいた。
「おい、いつまで掴んでるいんだ」
「え?あ、ごめんね。掴んでるのを忘れてたの、本当にごめんね」
桜井莉緒は掴んでいた裾を急いで離した。
「いや、別に良いんだがな」
そんなに謝らなくても。
余そんなに怒っていたか?
***
改札からも駅からも出てバレーをやっている会場を目指す。
桜井莉緒は調子を戻したらしくガンガン余に話しかけてくる。
話しかけてくるというよりかは質問ばかりしてくる。
そんなに興味がないくせになぜ知りたいのだ?
質問を適当に答えていたらいつの間にか会場に着いていた。
「あ!菫ちゃんだ」
桜井莉緒は走って九重菫のところへ向かった。
おい、なんで九重菫がいるのだ、聞いてないぞ。
なんで魔法少女どもと魔法少女のバレーを観なくてはならないのだ。
「走ったら危ないですよ莉緒さん」
「えへへ、嬉しかったからつい」
「あ、宇野さん。おはようございます」
一通り桜井莉緒に構ってから余に気付き、挨拶をする。
「ああ」
「ああ、じゃないよ、ちゃんと菫ちゃんにおはようって言わないと」
お前は余の親か。
「別に良いだろ」
「ダメだから、ほら、私が一緒に言ってあげるから」
「ダァ、別に余一人で言えるわ。ふぅ~、おはよぅ」
なんでこんなことしなくてはいけないのだ。
「良くできましたねぇ、えらいえらい」
「余は子どもではない」
こいつは本当に。
「仲が良いんですね」
「良くない」
どこを見てそう思ったのだこいつは。
「さぁ、千沙ちゃんの試合を観に行こう」
桜井莉緒は無邪気に会場の中に向かって走って行った。
なぜそんな感じなのに余には母親ぶるのだ。
「私たちも行きましょう」
「だな」
残された余と九重菫は桜井莉緒の後を追う形で会場の中へ向かう。
「あ!そうでした」
「?」
九重菫はなにかを思い出し、急に立ち止まる。
「あの時はありがとうございました」
「あ、ありがとうって言うなぁ」
感謝されるのが苦手なんだよ。
そして、会場の中に入り、応援席まで移動をした。
「すごーい、こういう場所に初めて来たけど雰囲気がすごいね」
「そうですね、学校の体育館とは少し違いますね」
ほー、人間はこんな所でバレーの試合をしているのか。
「あー、千沙ちゃ~ん。頑張ってねぇ」
どうやら桜井莉緒は高宮千沙を見つけたらしく、柵を乗り出て手を振る。
高宮千沙は体の横で小さく手を振る。
もう試合が始まるようだ。
***
結果としては高宮千沙がいるチームが勝った。
高宮千沙は三年生がいながら一年生でスタメンでバリバリ活躍していた。
余からしたら大したことではないがな。
余は分身も使えるし、ボールも分身出来るし、魔法も使えるし、何より身体能力が桁違いだ。
バレーのルールは全く分からなかったが相手のコートにボールを落とせば一点貰えることは分かった。
桜井莉緒が高宮千沙に会いに行こうと言ってきたから会いに行くことにした。
余は会いたくないんだがな。
下に降りて、高宮千沙を探す。
「あ!千沙ちゃん」
「莉緒に菫にあと変な奴」
「おい」
誰が変な奴だ。
そして、桜井莉緒と九重菫は高宮千沙のところへ向かった。
三人はさっきの試合の感想を楽しそうに語り合っていた。
それを余は離れたところから眺めていた。
ん?背後からなにやら嫌な視線が感じる。
「どうして……」
高宮千沙と同じユニホームを着た奴があの三人を恨むような目で見ていた。
これはまた何か起きそうだな。
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