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第22話
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宇野は生まれてきてからずっと一人で生きてきたらしい。
「親の顔も見たことないの?」
「無いな」
宇野は表情も変えずに無いって平気で言っている。
本当に悲しみも怒りも感じない、ただ事実を示した。
「なぜお前が険しい顔をする」
「え?」
どうやら私は宇野の事情を知って、知らない間に険しい顔をしていたらしい。
「お前もそうだが、桜井莉緒も同じ顔をしていたぞ」
莉緒も同じ顔をしてたんだ。
てか、莉緒も宇野の親のことを知ってたんだ。
「そっか…」
そこから私の家に着くまで私と宇野は一言も喋らなかった。
私の為なのにこんな空気にしてしまって本当に申し訳がない。
あ、違う、チョコケーキの為だった。
「今日はありがとう」
宇野のおかげでなんとか今日は無事に私の家に着くことが出来た。
「あ、ありがとうって言うな」
感謝してんのに宇野はなぜか嫌がる。
本当に変な奴。
***
そして、そこから私は毎日帰りを宇野に送ってもらう生活が続いた。
基本的には宇野から私に話しかけることはなく、私から一方的に話しかけないと宇野は絶対に話さない。
でも、話しかければ意外となんでも答えてくれる。
例えば一緒に帰って2日目は
「一人暮らしなの?」
「そうだ」
「大変じゃない?」
「慣れた」
答え方は素っ気無いけどちゃんと答えてはくれる。
あとは
「バイト先ってどこ?」
「喫茶店だ」
「行っていい?」
「来るな」
「仕事内容は?」
「余は料理を作っている」
「料理作れるんだ」
「簡単なやつしか無理だ」
「やっぱり行っていい?」
「絶対に来るな」
とか
「なんでこの高校に来たの?」
「たまたまだ」
「宇野って賢いの?」
「王に勉強は不要だ」
「王だからいるんでしょ」
「頭を使うのは他の奴に任せる」
「ということは勉強は苦手?」
「ぐっ」
とか
「王になったらなにするの?」
「それは余が王になってからのお楽しみだ」
「そもそもどうやって王になるの?」
「それは言えないな」
とか
「いつから莉緒と仲が良いの?」
「仲良くない。あいつが勝手に余に構ってくるのだ」
「そう?こっちから見ればただの仲良しに見えるんだけど」
「お前の目がおかしい」
とか色々宇野と話すことが出来た。
宇野との帰り道は結構楽しかった。
だけど、ストーカーからあの紙からさらにエスカレートしていった。
紙に気味が悪いことを書かれるのは当たり前で、私の私物が無くなることもあった。
学校にいても家にいてもストーカーに見られている気がして怖くて気が休まらない。
だけど、宇野との帰り道だけが唯一リラックスできる時間だった。
そして、学校でストーカーに見られてるんじゃないかとビビりながら休み時間を過ごしていたら、宇野に話しかけられた。
「おい」
「なに?」
「放課後、桜井莉緒と九重菫と井上美咲を呼べ」
「どうして?」
「ストーカーの犯人が分かった」
え?
「親の顔も見たことないの?」
「無いな」
宇野は表情も変えずに無いって平気で言っている。
本当に悲しみも怒りも感じない、ただ事実を示した。
「なぜお前が険しい顔をする」
「え?」
どうやら私は宇野の事情を知って、知らない間に険しい顔をしていたらしい。
「お前もそうだが、桜井莉緒も同じ顔をしていたぞ」
莉緒も同じ顔をしてたんだ。
てか、莉緒も宇野の親のことを知ってたんだ。
「そっか…」
そこから私の家に着くまで私と宇野は一言も喋らなかった。
私の為なのにこんな空気にしてしまって本当に申し訳がない。
あ、違う、チョコケーキの為だった。
「今日はありがとう」
宇野のおかげでなんとか今日は無事に私の家に着くことが出来た。
「あ、ありがとうって言うな」
感謝してんのに宇野はなぜか嫌がる。
本当に変な奴。
***
そして、そこから私は毎日帰りを宇野に送ってもらう生活が続いた。
基本的には宇野から私に話しかけることはなく、私から一方的に話しかけないと宇野は絶対に話さない。
でも、話しかければ意外となんでも答えてくれる。
例えば一緒に帰って2日目は
「一人暮らしなの?」
「そうだ」
「大変じゃない?」
「慣れた」
答え方は素っ気無いけどちゃんと答えてはくれる。
あとは
「バイト先ってどこ?」
「喫茶店だ」
「行っていい?」
「来るな」
「仕事内容は?」
「余は料理を作っている」
「料理作れるんだ」
「簡単なやつしか無理だ」
「やっぱり行っていい?」
「絶対に来るな」
とか
「なんでこの高校に来たの?」
「たまたまだ」
「宇野って賢いの?」
「王に勉強は不要だ」
「王だからいるんでしょ」
「頭を使うのは他の奴に任せる」
「ということは勉強は苦手?」
「ぐっ」
とか
「王になったらなにするの?」
「それは余が王になってからのお楽しみだ」
「そもそもどうやって王になるの?」
「それは言えないな」
とか
「いつから莉緒と仲が良いの?」
「仲良くない。あいつが勝手に余に構ってくるのだ」
「そう?こっちから見ればただの仲良しに見えるんだけど」
「お前の目がおかしい」
とか色々宇野と話すことが出来た。
宇野との帰り道は結構楽しかった。
だけど、ストーカーからあの紙からさらにエスカレートしていった。
紙に気味が悪いことを書かれるのは当たり前で、私の私物が無くなることもあった。
学校にいても家にいてもストーカーに見られている気がして怖くて気が休まらない。
だけど、宇野との帰り道だけが唯一リラックスできる時間だった。
そして、学校でストーカーに見られてるんじゃないかとビビりながら休み時間を過ごしていたら、宇野に話しかけられた。
「おい」
「なに?」
「放課後、桜井莉緒と九重菫と井上美咲を呼べ」
「どうして?」
「ストーカーの犯人が分かった」
え?
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