魔法少女の敵なんだが魔法少女に好意を寄せられて困ってる

ブロッコリークイーン

文字の大きさ
24 / 44

第23話

しおりを挟む
 休み時間に宇野に急に話しかけられた。

 宇野に話しかけられたことはあの帰り道を含めて初めてだったから正直驚いてしまった。

 帰り道は私が一方的に話しかけてるだけだから、宇野から話しかけらるの新鮮だ。

 そんなことは置いておいて、話しかけられた内容だ。

 宇野にストーカーの犯人が分かったって言われたんだけど。

「え、本当に分かったの?」

「ああ、間違いない」

 え、すご。

 嘘でしょ、私が見た感じ宇野は犯人を探している様子はなかった。

 いつも机に突っ伏して寝ているか、莉緒に話しかけられてるかのどっちかなのに。

 なのに今回、ストーカーの犯人が分かったって、凄すぎない?

 私のいないところで地道に探してくれてたのかな?

 それだったら嬉しいな。

「いつ分かったの?」

「それは集まった時に話す」

 でも、まだ宇野が見栄を張ってる可能性があるかも。

 宇野って自分のことを王だって思ってるし。

 もしくは私との帰り道が飽きて適当に犯人をでっち上げてるかもしれない。

 あれは私が一方的に話しかけてるだけだから宇野にとっては嫌だったかもしれない。

 それは流石にないか、宇野だったらしっかり飽きたって言うはずだし。

 それに、宇野は私のために一緒に帰ってくれてる訳じゃなくて、チョコケーキの為だからなぁ。

 とりあえずは宇野を信じて放課後に莉緒と菫と美咲を呼び出そう。

 多分この三人だったら集まってくれると思う。

 本当に大丈夫かな…

 こんなことがあってまともに授業に集中できるかな?

 ***

 放課後になり、教室に私と宇野と莉緒と菫と美咲が集まった。

 私と美咲は部活がオフで、莉緒はたまたまバイトが入ってなくて、菫は部活に遅れて行くらしい。

 私のために集まってくれたのが嬉しい。

「ストーカーの犯人が分かったって本当なの?宇野くん」

 莉緒が宇野に本当かを聞く。

 みんなを呼び出す時に宇野がストーカーの犯人が分かったことは伝えてある。

「ああ」

 私たちはまだ信じられないって顔をしている。

「犯人はこの四人に中にいる」

 え? 

 てことは、私、莉緒、菫、美咲の誰かが私のストーカーの犯人だってこと?

 いや、なんで私も含まれてるの?

 私は被害を受けた側だよ、なんで選択肢に私が入ってるの。

「そんな訳ないよ、私たちが千沙ちゃんが嫌がるかとをする訳ないよ」

「そうですよ」

「誰もそんなことしないよ、他の誰かでしょ」

 もちろんみんなは必死で否定する。

 そうだ、ここにいるのは私の友達しかないない、他の誰かに決まってる。

 そうじゃなきゃ今まで私の事が嫌いだったってこになっちゃう。

 それに嫌いなのに私に何かしら恨みながら関わっていることにもなる。

「いや、この中に高宮千沙をストーカーしている犯人がいる」

 それでも宇野は断言する。

「ねぇ、宇野、本当にこの中にいるの?」

 私は勇気がない。

 この後この中にストーカーの犯人がいるってことを肯定されるのが怖い。

 だから、犯人を言われる前に心を整える時間が欲しかったんだ。

 犯人が誰であれ受け入れられる自信が無い。

 この中に普段は私のことが嫌いだった人がいるってことだから。

 今すぐにでも否定したい、今までの関係が嘘みたいになってしまうから。

 私にとってはかけがえのない関係だけど、相手はそう思ってなかったかもしれない。

「で、犯人って誰なの?」

 本当は聞きたくはない。

 こんなことならこのままあやふやになっても良いって感じてしまう。

 だけど私は勇気を振り絞って聞く。

 このままがダメだって知ってるから。

「犯人はお前だろ










         

         九重菫」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件

こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。 ・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。 ・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。 ・物静かで儚げな美術部員。 ・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。 ・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。 拓海の生活はどうなるのか!?

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。

エース皇命
青春
 高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。  そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。  最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。  陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。  以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。 ※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。 ※表紙にはAI生成画像を使用しています。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

【完結】メインヒロインとの恋愛フラグを全部ブチ壊した俺、サブヒロインと付き合うことにする

エース皇命
青春
《将来ヤンデレになるメインヒロインより、サブヒロインの方が良くね?》  16歳で自分が前世にハマっていた学園ドラマの主人公の人生を送っていることに気付いた風野白狼。しかしそこで、今ちょうどいい感じのメインヒロインが付き合ったらヤンデレであることを思い出す。  告白されて付き合うのは2か月後。  それまでに起こる体育祭イベント、文化祭イベントでの恋愛フラグを全てぶち壊し、3人の脈ありサブヒロインと付き合うために攻略を始めていく。  3人のサブヒロインもまた曲者揃い。  猫系ふわふわガールの火波 猫音子に、ツンデレ義姉の風野 犬織、アニオタボーイッシュガールの空賀 栗涼。  この3人の中から、最終的に誰を選び、付き合うことになるのか。てかそもそも彼女たちを落とせるのか!?  もちろん、メインヒロインも黙ってはいない!  5人の癖強キャラたちが爆走する、イレギュラーなラブコメ、ここに誕生! ※カクヨム、小説家になろうでも連載中!

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...