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9・最終章 依頼人◯天野伊織
cafeリコ最後の日
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「これ以上、話すことある?」
土曜日、ケントさんちで話した。黙って出ていくまでの心情をすべて。ケントさんは納得してくれ、湯船に浸かりながらセックスした。
涼くんは、束縛されたくない、という俺のお願いを拒み、『蠱毒』と向き合おうとする俺を阻んだ。
俺は両手を上に持ち上げて、仰向けになった。右足が動かせないので、おそらくベッドサイドと足首を固定されている。
そして、涼くんを下から冷ややかな瞳で見つめた。
「あまね……」
反対に、涼くんの瞳は、高ぶる怒りを必死に抑えた色をしていた。
「土曜日、どこ行ってたのか教えて」
「い、や」
「誰と連絡してたの?」
「教えない」
俺はぶっきらぼうに、短く答えた。
「あまね!」
顔を近づけ、声を荒げて俺に吐きかけた。
それでも、俺が言うことはもうなにもないのだから仕方ない。
逆になんで涼くんは俺に教えてくれないんだろう? 隠し事があるはずなのに、決して俺には言わない。知ってるはずのケントさんも、濁してなにも答えてくれなかった。
「涼くんはさ、なんで俺のことそんなにかまうわけ?」
それは、きっと涼くんの隠し事が関係している。
「あまねのこと好きだからに決まってるだろ」
「違うでしょ……」
好きだから、じゃない理由があるはずなのに。
好き、を盾にしてやっぱり答えてくれないのか。俺はがっかりした。
自分は答えないくせに、俺だけに強要する涼くん。
ああ、涼くんとは終わりだ。
「━━━昼休みに、ゆーとから聞いた。夕べ、cafeリコで……」
ああ……。
涼くんには早くても今夜のニュースでバレるかと思ったけど。そういえば古賀くんがご近所だったな。
だから何十回も電話してきて、部活もサボり、手錠まで借りて帰ってきたんだ。
「昨日の夜は、どこ行ってた?」
「……言うわけないでしょ」
俺は軽く微笑みながら、涼くんを見つめた。
━━━━昨夜。
「千尋店長、仕事中すみません」
「いいよ、2階はもう閉めたとこ。……久々にコーヒーマシン洗浄したくない?」
「あー、したいです~やります♡」
俺はマシンの洗浄をしながら、今後のシフトについて相談した。しばらくは土曜日だけ働いて、ケントさんちにお泊まりしようと思った。
「助かる、土曜が足りなくてさ」
「はい、ちょっと時間短めですけどすみません」
「いや、閉め作業できるから助かるよ」
「2階、パソコンブースになって売り上げどうですか? この前亜矢子さんと話したんですよ」
「まあ回転少ないからビミョーだよなあ」
「これって、本社の意向なんでしょ?」
「そう。……まあ、うちは1階が繁盛してるから大丈夫さ」
俺は店長の動向を確かめながら話していたが、例の件については話す素振りを見せなかった。当然だよな、俺はただのバイトだ。
だからもう、こちらから核心をつくことにした。
「俺……実は、亜矢子さんに聞いたんです」
「ん? なにを?」
一度、深呼吸する。
迷うな。
「合成麻薬、No.13のブースで売ってますよね? 亜矢子さん、山元さんを殺害した件もだけどこのことすごく気にしてますよ」
千尋店長はワンテンポだけ停止したものの、すぐに穏やかな声で返事をした。
「あれ、やっぱり動画見てたんだ?」
「見たのはつい最近です。店長だとわかったけど、俺は亜矢子さんも店長も訴えるつもりはないです。2人のこと、本当に好きだから……」
洗浄を終えてから、俺は少しかがんでNo.13のパソコンブースに移動した。店長も、ブース内の椅子に座る。
「俺が楽しく学生生活送れてるのは、cafeリコでのバイトがあったから。だから、亜矢子さんにも笑顔戻ってほしいし、店長にも危険なことやめてほしい」
薬物の売買もやめて欲しいが、このNo.13のパソコンがなくなれば、『もや』の出現は消える。
パソコンブースなんていう半個室をやめて、元のカフェに戻してほしかった。
「やめたいけど、無理なんだよ……」
「抜けれないんですか?」
「一度始めちゃったら、無理。それもあって、山元のこと恨んでたんだ」
「山元さん? ノートの盗難とは別で?」
「そ。ノートはきっかけ。亜矢子のために、て思いつつ、自分の恨みをはらしたってやつ。ほら、乃愛ちゃん辞めた騒動あったろ。あまねも大変だったやつ。あの客、本社にクレーム入れたんだ。かなり大きな騒動になって、本社からのパソコンブース導入の件を断れなくなった。それで、2階の改装工事が始まってから合成麻薬の販売を命じられた。もう後戻りはできなかった」
店長はやめたくてもやめれない状況だったのか。
「どうにか、逃げれないんですか?」
「無理だ。裏のネットワークで、オレの情報すべて筒抜けになってる。ヤクザまがいのところなんだ」
「やめるには……」
「終わらせるには、せめて日本の本社を潰すしかない」
店長はシートにもたれかかり、ため息をついた。
本社をつぶす。それは難しい話だ。この企業の大元は海外にあり、全世界に何百店舗もある大きな会社である。店長が訴えても、それはきっとアリぐらい弱くて小さなことなのだろう。
リスクの方が大きすぎる。
やはり、考えていたプランを決行するしかない。
「……千尋店長。もう、警察に捕まりませんか?」
「オレが訴えると、親とか親族が危ない」
「俺が、この店壊します。店長は被害者として警察に関わり、偶然麻薬を見つけられてください。たぶん山元さんの件もバレるでしょうけど……塀の中の方が安全だと思います」
偶然見つかってしまい、たまたま捕まる。これなら本社にも恨まれないはずだ。
「亜矢子さんも、このこと話したら、『何年でも待つ』って言ってましたよ。お互い好きだったんですね」
殺人者となっても、「待つ」と言ってくれる人がいるのだから。孤独じゃない。
「亜矢子と話したんだな……」
「土曜日に、計画を打ち明けました」
「そうか……」
「この店、わざと死角作ってるじゃないですか。本社の指示でしょ? それを利用します。俺、今夜は防犯カメラに写ってない、透明人間になってるはずです。このNo.13のブースに、可燃性の液体持ってきました。今から放火します」
「ボヤ騒ぎ起こして、オレに通報させるのか」
「そうです。店長、腹くくってください」
1階から、亜矢子さんが上がってきた。
「下、ノーゲストになったよ」
準備は整った。
あとは店長の許可だけだ。
「店長。終わらせましょう?」
無言で険しい顔をする店長に、亜矢子さんは泣くのをこらえた声で話しかけた。
「千尋くん、私がずっと好きだったの知ってるんでしょ? 応えてくれなかったのは、これが原因だったんだよね?」
店長は静かに涙を流した。
「5年前に契約した時はこうなると思わなかったんだ。亜矢子に好きだと言いたかったけど、店が軌道に乗ったら、と思ってがんばってたのに……。こんなことになって……ごめん……ごめん……」
肩を震わせて泣く店長に、亜矢子さんが優しく寄り添った。
「もう少し、早く相談してくれたら良かったのに……。待つのは慣れてるから、捕まっておいで」
亜矢子さんも、ポトリと涙を流した。
「じゃあ俺、火をつけるんで、2人は1階の防犯カメラに映る場所にいてくれますか?」
そうして、俺はケントさんに手伝ってもらったお手製のガソリン入りコーヒー缶をリュックからいくつも取り出した。
火の灯ったライターはきれいだ。ケントさんがタバコ吸う時、カチリと鳴らして火が灯るの好きだった。吸いすぎだ、って俺が言ってからはほとんど見かけないけど。
ほんとはドキドキしてたんだ。
ボウッと一気に燃え上がった。
放火を終えると、俺は死角を通ってcafeリコをあとにした。
土曜日、ケントさんちで話した。黙って出ていくまでの心情をすべて。ケントさんは納得してくれ、湯船に浸かりながらセックスした。
涼くんは、束縛されたくない、という俺のお願いを拒み、『蠱毒』と向き合おうとする俺を阻んだ。
俺は両手を上に持ち上げて、仰向けになった。右足が動かせないので、おそらくベッドサイドと足首を固定されている。
そして、涼くんを下から冷ややかな瞳で見つめた。
「あまね……」
反対に、涼くんの瞳は、高ぶる怒りを必死に抑えた色をしていた。
「土曜日、どこ行ってたのか教えて」
「い、や」
「誰と連絡してたの?」
「教えない」
俺はぶっきらぼうに、短く答えた。
「あまね!」
顔を近づけ、声を荒げて俺に吐きかけた。
それでも、俺が言うことはもうなにもないのだから仕方ない。
逆になんで涼くんは俺に教えてくれないんだろう? 隠し事があるはずなのに、決して俺には言わない。知ってるはずのケントさんも、濁してなにも答えてくれなかった。
「涼くんはさ、なんで俺のことそんなにかまうわけ?」
それは、きっと涼くんの隠し事が関係している。
「あまねのこと好きだからに決まってるだろ」
「違うでしょ……」
好きだから、じゃない理由があるはずなのに。
好き、を盾にしてやっぱり答えてくれないのか。俺はがっかりした。
自分は答えないくせに、俺だけに強要する涼くん。
ああ、涼くんとは終わりだ。
「━━━昼休みに、ゆーとから聞いた。夕べ、cafeリコで……」
ああ……。
涼くんには早くても今夜のニュースでバレるかと思ったけど。そういえば古賀くんがご近所だったな。
だから何十回も電話してきて、部活もサボり、手錠まで借りて帰ってきたんだ。
「昨日の夜は、どこ行ってた?」
「……言うわけないでしょ」
俺は軽く微笑みながら、涼くんを見つめた。
━━━━昨夜。
「千尋店長、仕事中すみません」
「いいよ、2階はもう閉めたとこ。……久々にコーヒーマシン洗浄したくない?」
「あー、したいです~やります♡」
俺はマシンの洗浄をしながら、今後のシフトについて相談した。しばらくは土曜日だけ働いて、ケントさんちにお泊まりしようと思った。
「助かる、土曜が足りなくてさ」
「はい、ちょっと時間短めですけどすみません」
「いや、閉め作業できるから助かるよ」
「2階、パソコンブースになって売り上げどうですか? この前亜矢子さんと話したんですよ」
「まあ回転少ないからビミョーだよなあ」
「これって、本社の意向なんでしょ?」
「そう。……まあ、うちは1階が繁盛してるから大丈夫さ」
俺は店長の動向を確かめながら話していたが、例の件については話す素振りを見せなかった。当然だよな、俺はただのバイトだ。
だからもう、こちらから核心をつくことにした。
「俺……実は、亜矢子さんに聞いたんです」
「ん? なにを?」
一度、深呼吸する。
迷うな。
「合成麻薬、No.13のブースで売ってますよね? 亜矢子さん、山元さんを殺害した件もだけどこのことすごく気にしてますよ」
千尋店長はワンテンポだけ停止したものの、すぐに穏やかな声で返事をした。
「あれ、やっぱり動画見てたんだ?」
「見たのはつい最近です。店長だとわかったけど、俺は亜矢子さんも店長も訴えるつもりはないです。2人のこと、本当に好きだから……」
洗浄を終えてから、俺は少しかがんでNo.13のパソコンブースに移動した。店長も、ブース内の椅子に座る。
「俺が楽しく学生生活送れてるのは、cafeリコでのバイトがあったから。だから、亜矢子さんにも笑顔戻ってほしいし、店長にも危険なことやめてほしい」
薬物の売買もやめて欲しいが、このNo.13のパソコンがなくなれば、『もや』の出現は消える。
パソコンブースなんていう半個室をやめて、元のカフェに戻してほしかった。
「やめたいけど、無理なんだよ……」
「抜けれないんですか?」
「一度始めちゃったら、無理。それもあって、山元のこと恨んでたんだ」
「山元さん? ノートの盗難とは別で?」
「そ。ノートはきっかけ。亜矢子のために、て思いつつ、自分の恨みをはらしたってやつ。ほら、乃愛ちゃん辞めた騒動あったろ。あまねも大変だったやつ。あの客、本社にクレーム入れたんだ。かなり大きな騒動になって、本社からのパソコンブース導入の件を断れなくなった。それで、2階の改装工事が始まってから合成麻薬の販売を命じられた。もう後戻りはできなかった」
店長はやめたくてもやめれない状況だったのか。
「どうにか、逃げれないんですか?」
「無理だ。裏のネットワークで、オレの情報すべて筒抜けになってる。ヤクザまがいのところなんだ」
「やめるには……」
「終わらせるには、せめて日本の本社を潰すしかない」
店長はシートにもたれかかり、ため息をついた。
本社をつぶす。それは難しい話だ。この企業の大元は海外にあり、全世界に何百店舗もある大きな会社である。店長が訴えても、それはきっとアリぐらい弱くて小さなことなのだろう。
リスクの方が大きすぎる。
やはり、考えていたプランを決行するしかない。
「……千尋店長。もう、警察に捕まりませんか?」
「オレが訴えると、親とか親族が危ない」
「俺が、この店壊します。店長は被害者として警察に関わり、偶然麻薬を見つけられてください。たぶん山元さんの件もバレるでしょうけど……塀の中の方が安全だと思います」
偶然見つかってしまい、たまたま捕まる。これなら本社にも恨まれないはずだ。
「亜矢子さんも、このこと話したら、『何年でも待つ』って言ってましたよ。お互い好きだったんですね」
殺人者となっても、「待つ」と言ってくれる人がいるのだから。孤独じゃない。
「亜矢子と話したんだな……」
「土曜日に、計画を打ち明けました」
「そうか……」
「この店、わざと死角作ってるじゃないですか。本社の指示でしょ? それを利用します。俺、今夜は防犯カメラに写ってない、透明人間になってるはずです。このNo.13のブースに、可燃性の液体持ってきました。今から放火します」
「ボヤ騒ぎ起こして、オレに通報させるのか」
「そうです。店長、腹くくってください」
1階から、亜矢子さんが上がってきた。
「下、ノーゲストになったよ」
準備は整った。
あとは店長の許可だけだ。
「店長。終わらせましょう?」
無言で険しい顔をする店長に、亜矢子さんは泣くのをこらえた声で話しかけた。
「千尋くん、私がずっと好きだったの知ってるんでしょ? 応えてくれなかったのは、これが原因だったんだよね?」
店長は静かに涙を流した。
「5年前に契約した時はこうなると思わなかったんだ。亜矢子に好きだと言いたかったけど、店が軌道に乗ったら、と思ってがんばってたのに……。こんなことになって……ごめん……ごめん……」
肩を震わせて泣く店長に、亜矢子さんが優しく寄り添った。
「もう少し、早く相談してくれたら良かったのに……。待つのは慣れてるから、捕まっておいで」
亜矢子さんも、ポトリと涙を流した。
「じゃあ俺、火をつけるんで、2人は1階の防犯カメラに映る場所にいてくれますか?」
そうして、俺はケントさんに手伝ってもらったお手製のガソリン入りコーヒー缶をリュックからいくつも取り出した。
火の灯ったライターはきれいだ。ケントさんがタバコ吸う時、カチリと鳴らして火が灯るの好きだった。吸いすぎだ、って俺が言ってからはほとんど見かけないけど。
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