【完結】コドクニアラズ ~淫らな『なんでも屋』~

ナツキ

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9・最終章 依頼人◯天野伊織

呪われた生徒たち

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寮にたどり着き、一度別れて部屋に戻った。

涼くんの部屋に行く時、森内くんの部屋をノックしたが、やはり反応がなかった。
同室者だれだっけ?
2人ともいないのかな?
また夜に訪ねてみよう。

斜め向かいの涼くんの部屋をノックすると、すぐにドアが開いた。

「森内くん、またいないみたいだね」

「オレ、朝も訪ねたけど返事なかった。いないのかもな。寮母さんにあとで聞いてみよう」

「うん」

コドアラノートを開き、今日わかったことを追記した。クラスと、呪いがあったかどうか。

「最近のはまだこれからかもしれないけど……呪いの噂は本当だったんだね」

皆が興味本位で投稿し、そこまで実害はないかと思っていた。

「これに、サッカー部、3年女子、2年女子だよな?  ……多いな」

「うん」

『呪いのメェー様』に11月から年明けにかけて投稿された人のうち、目に見えた災難を受けたのは4人。



クラス/名前/罪名・投稿日/呪い?

ビジ3-1/杉本螢/タバコ・11/4/休学
ビジ1-1/中条昂輝/暴力・11/6/退学
ビジ2-2/韮沢穂乃香/万引き・11/7/退学
進学1-1/濱松悠成/タバコ・11/25/入院

天野くんに相談されたのは、濱松くんと中条くん。どちらも1年生だ。佐久間朱里さんが、絡んでいるという予想。彼女も1年生。


「11月に投稿された人は12月に災難に遭ってた。1ヶ月内にメェー様は動いてるな」

森内くんが投稿された日は12月25日だ。まだ間に合うかな。

「あまね、クリスマスって……」

俺が、森内くんに襲われた日だ。

「涼くん投稿したの?」
一応聞いてみる。

「おい」

「だよね、ごめん」

でも、他に知ってる人は……

「瑛二……?」

瑛二が、俺のこと知って仕返しを頼んだのだろうか。
リストには罪名を簡潔にしか書いてないが、実際は『今日森内玲央が同級生をレイプしたので、呪いをお願いします』と書かれていた。
俺が襲われたことを知っている人物の書き方だ。
瑛二がその日すぐに投稿した可能性は高い。
確認した方がいいだろうか……。



瑛二のことは一旦保留にし、他の生徒について考える。

なにをしたのか暴露サイトには書かれていない、清原柊太と松本李比人は、今のところ呪いを受けていないようだ。

『呪いのメェー様』は1ヶ月かけて、本当に罪があるのか調べているのだろうか。

森内くんも、クロだとわかったら呪われる?





「あまね、お前はどうだったの?  なんかいつもと違う人から接触あったりした?」

「うーん。半月は入院してたしねぇ」

投稿したのは、喜多嶋先輩かもしれないと思った。喜多嶋先輩とあれこれあったのは、本人しか知らないことだ。誰かに見られた可能性は低い。

「『呪いのメェー様』は、罪を確認できなければ罰を与えないのかな。あまねのはだいぶ前のことだから、確認できなかったのかもな」

「そうだね」
そうなると、これから起こりうる生徒に注視した方がいいか。
やはり森内くんかな?

「投稿された人で、話聞けそうな人いないかな」

もう一度、一覧を見る。



クラス/名前/罪名・投稿日/呪い?

ビジ3-1/杉本螢/タバコ・11/4/休学
進学1-2/清原柊太/?・11/4/
ビジ1-1/中条昂輝/暴力・11/6/退学
ビジ2-2/韮沢穂乃香/万引き・11/7/退学
ビジ1-1/菊谷禅/金銭トラブル・11/16/
特進1-B/松本李比人/?・11/18/
進学1-1/濱松悠成/タバコ・11/25/入院
特進2-A/神崎天音/淫行・11/27/
ビジ1-1/児玉理久/カンニング・12/10/
スポ2-1/内間拓海/タバコ・12/14/
スポ1-2/吉永カノン/?・12/20/
ビジ2-2/森内玲央/性暴力・12/25/
ビジ2-2/円山流花/パパ活・12/28/
スポ2-1/伊東えなこ/パパ活・12/28/
スポ1-1/日吉康介/暴力・1/2/

「スポーツコースの2年なら、ゆーとから話通してもらって聞けるかもしれない」

「じゃあ、スポーツコースの内間拓海くん、伊東えなこさんに話を聞いてみようか。あと佐久間朱里さん。あと森内くん」

「中条と濱松にも聞けるといいけどなあ。濱松ってどこに入院してるんだろ?」

「天野くんに聞いてみようか」

「オレが聞いとく」

「……もうっ」
涼くんの嫉妬がひどい。暴力的にならないだけ、ケントさんよりましだけど。

「風呂か、ごはん行く?」

気づくと、もう19時を回っていた。

「あー、お風呂は閉まる前に行こうかな。ごはんいっしょに行く?」

「風呂もいっしょに行く」


もう~。いいけどさ。














「あまね、服脱がせてやるよ」

涼くんの手がパーカーのすそにきていた。

「えっ?  いや、いいよ」

「腕、動かすと痛そうだから」

よく見てるなあ、涼くん。

「あ、ありがとう……」
俺はお言葉に甘えて、パーカーを脱がせてもらった。それからバストバンドを外して、Tシャツも。かすかに手の甲が胸の突起をこすり、ぴくんとなった。
続けて、スウェットと下着をおろした。

その時、かがんだ涼くんの髪を思わずさらさらと撫でてしまった。


「ん?」
涼くんは意外なことをされたと思い、俺を見上げた。

「あ、ごめん……」
愛しい気持ちが、自然と態度に出てしまった。

反省、反省。



「なに~?  下僕がいとおしくなっちゃった?」

「下僕ってなにさ。涼くんはむしろ俺の王子様でしょうよ」

「オレが王子様~?  柄じゃないな~」

「……学園一のイケメンくんに、こんなことつきあわせてごめんね」

俺は謝った。

「オレが仲間でいたいの。ふしだら勇者の」

そう言って、涼くんはおれの陰茎を優しく撫でた。

「━━━っ!!」

「舐めたい」

「だ、だめっ」

「なんで?」


いや逆になんで?!

「まだ誰か来るかもしれないでしょうがっ」

「部屋だったらいいわけ?」

「いいいいや、部屋も誰か来るかもしれないでしょっ」

喜多嶋先輩に部屋で舐められあんあんしていた過去は言わないでおいた。

「ケント先生のうちしばらく行かせないよ?  たまってない?」

「いいいいや、大丈夫だから」

撫でていた右手で、今度は涼くんの額を押す。
それでもかまわず、涼くんは強引に舌を這わせてきた。

「んあっ」

俺は思わず声を出してしまった。慌てて口をふさぐ。

「ケント先生には舐められたことないんじゃない?  あまねがするの?」

「おおお、教えるわけないでしょっ!!  涼くん、やめてっ」

「オレが言ったこと覚えてる?  冷たく言われたら興奮するって」

涼くんは咥えこもうとした。
ここは絶対無理っ!  

どどどうする?

「━━━っ涼くんっ !!  ……部屋でして」

涼くんの額を全力で押しのけ、俺は命令した。

「━━━いいよ、あとでな」

涼くんは嬉しそうに、やめてくれた。
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