天に向かって高く翔べ

シロクマ

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最後の大会!

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 弟を失った悲しみを唯一忘れられる時間が飛び込みをしている時だった。水に飛び込む瞬間は楽しかった😊
全てを忘れて集中出来た。最後の大会に向けて調整しながら技を磨いた。スピンや水しぶきを少なくする練習もしている。あまりにも練習続きなので母が単身赴任の父と私に江ノ島旅行を企画してくれた事もあった。夏前の江ノ島は丁度いい涼しさだった。綺麗な海やカッコイイサーファー達が目に入って楽しかった😊
 大会まで1ヶ月になった頃、私はガチオタに呼び出された。てっきり怒られるのかと思ったら、小さな手紙を渡された。俗に言うラブレターだ。まさかガチオタから貰う事になるとは。で、返事は1週間考えてから出した。答えは(よろしくお願いします)
こうして私の初めての彼氏が出来た。連絡先を交換して、毎日SNSをしている。
尾関先生にも後藤くんと付き合ってる事を話した。尾関先生も珍しく感情を出して喜んでいた。毎日がより楽しくなった。
 2013/07/18、遂に高校生活最後の大会の日が来た。私はドキドキが止まらなくて夜も眠れなかった。(おはよう~)
自転車を降りて後藤くんに挨拶する。
(おはよう天♡)その声を聞くだけで楽しかった😊
 会場には部活のメンバーだけでなく、高校のみんなが来てくれていた。母の姿も見えた。みんなで最後の打ち合わせをする。飛び込みの姿勢や水しぶきを少なくする事を共有した。
 そして遂に私たちの番、後藤くんを筆頭にみんな高得点を叩き出した。次は私の番、ゆっくり飛び込み台に立つ。息を整え、2回軽くジャンプして翔ぶ。
(天に向かって高く翔べ~!)微かだが翔んだ瞬間に後藤くんの声が聞こえた。そうだ翔ぶんだ!
 表彰式、ブルームーン高校は残念ながら2位だったが、私たちには最高の思い出になった。因みに高校1年生の時は私は全く部活に入ってなかった。そんな私が飛び込みに出会い、友達も出来て、大会にまで出れたのは本当に奇跡だ。
 大会後、私たちはサイテリアで集まった。店内のニュースは最近流行ってる新型ウイルスの話で持ち切りだった。
(大会と重ならなくて良かったわ。)新型ウイルスは今はまだアフリカ大陸で流行っていて、日本には来ていなかった。だから私たちは何処か浮かれていた。
しかし、1年後には日本にも新型ウイルスの波が来ていた。毎日の検温やマスク着用が義務付けられ、東京はロックタウンされた。一緒に暮らしている後藤くんとは会えるが、他の友達とはSoomで話をしている。毎日(会いたいねぇ)って話している。後藤くんは後藤くんでネットで買ったゲーム🎮を私に勧めてくれて、一緒にやっている。とは言っても家でもマスクなので表情はよく分からん。
尾関先生や羽生(はぶ)先生には手紙を送っている。いつか先生ともSoom出来たらいいなぁ。
       ~完~
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