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美少女は目の保養

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「あの…」
艶やかな黒髪二重ぱっちりで控えめに塗られた色つきリップ少し伏せた薄く緑がかった黒目に長い睫毛…確実にこの子こそヒロインだろっていう見た目と仕草の女の子(美少女)が声をかけてきた。いや、お助け…美しさで浄化されてしまうがな。
「えっと、なにか私に用事かな?」
馬鹿やろ~!!用事がなきゃまず話しかけてこないだろ!いやしかたねぇだろ、これこう聞くしか手段ないんだから。全力でコミュ症の叫びを表面無表情裏で煩く自問自答してると美少女はいきなり頭を下げた。
「お願いします!!」
この際「ンンッ!?」っという結衣の美少女の美声で悶えた声は聞こえなかった振りをしよう。正直分かる、めっちゃ透き通った可愛い声。
「お兄様を、お兄様をどうか避けないで欲しいのです!受け止めて向き合って欲しいのです!」

お兄様??お兄様とは??
今日朝から頑張ったから美少女の美声ご褒美特典??とか思ってたらとんでもないセリフが飛んできてびびった

「お兄様??ん?え、誰それ私美少女のお兄様なんて知らないんだけど…結衣知ってる?」
「いや知らないな、今丁度美少女に会った現実とあと数分で予鈴がなる現実は知ってるけど」
そう私と結衣が話してると
「ええ!?もうこんな時間に!!全くお兄様が人気者だと私は逃げたりばれないようにするので大変ですわ」
美少女はあと数分で予鈴がなることに焦り私の服の裾を引っ張った。
「自己紹介が遅れました。私の本名は三神芹那、お兄様の名前は三神優です。髪色全然違いますが遺伝が日本人の血を多く受け継いでるようで。私が妹と言うことは昔からばれるとまぁお察しの通りやばいので名字は宮神と偽り学校では内緒にされてます。貴方はお兄様に好かれてしまっているそうですがわりと逃げ回って被害にあってないようで安心しました。ですがやはりお兄様が避けられて家に帰ってくると少し落ち込んでるのです。妹としても心が痛く少しでも良いので危なくない範囲で良いので関わって頂けませんか?せめて友達からで良いので。安全第一で。」
「オーケー完全に理解した。色々大変だね、そして優しいね。なるべく頑張るけど安全第一大事、頑張るね。」
成る程、それで少し緑がかった目だったのねと一人納得してるうちにありがとうございます!と言って宮神ちゃんもとい三神ちゃんは去って行った。




正直言って良いかな?宮神ちゃんの容姿も声も性格もドタイプで(変な意味ではない)内容半分くらい頭からぶっ飛んだ。ごめんね。
あと、普通に三神君じゃなくて宮神ちゃんと友達になりたいわ

p.s.
隣にいた結衣はしばらく放心状態でHRが始まるまでそのままだったと…
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