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本編
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昼休みを告げる鐘の音がなる
普段は同じ教授に師事する生徒達と研究室でランチをとるところだが、今日は先輩の一人がたまには気分を変えようと言いだした為、研究室メンバー5人全員で食堂に移動することになった
皆で談笑しながら食堂に足を踏み入れた瞬間、よく言えば元気な、悪く言えば騒がしい声が昼休みの食堂に響きわたる
「アルベルト!一緒にお昼にしましょうよ
アリスね、はりきってお弁当作ってきたの!」
最近いやと言うほど聞いているその声に、私は疲労感に襲われて思わず俯いて額を押さえた
また殿下を呼び捨てに…
自分のことを名前で呼ぶのも止めなさいと言ったのに…
何より周囲に迷惑になるほどの大きな声を出してはいけないとあれほどなんども…
いったいどうすれば理解してくれるの…?
「セシリア様…大丈夫ですか?」
隣を歩いていたアンバー王国のフレイヤ・スペンサー侯爵令嬢が心配して声をかけてくれた
それに、力なく笑みを返して声の方へ視線をうつす
そこは食堂の二階部分
各国で伯爵以上の位を持つ家の令息令嬢のみが使うことを許されているフロア
そこで、男爵令嬢であるアリス・ホワードが殿下にキャイキャイと話しかけていた
ここからでは彼の反応はわからないが、周囲の生徒達は迷惑そうな雰囲気で冷ややかな視線を彼女に向けている
「まぁ…またあの方ですのね…」
「セシリア様が何度も注意してくださっているのにまだわからないのかしら…?」
「彼女、確かラピスの男爵令嬢でしたよね?上がる前に何故誰も止めなかったんでしょう?」
一緒に来ていた研究室の仲間たちが話し出す
周囲を伺うと他の生徒達もヒソヒソとそちらを見ながら話していた
内容まではわからないが、好意的なものではないのは表情を見れば明らか
「セシリア様、どうされます?
警備のものを呼びましょうか」
フレイヤ様に問われ、ため息をついてから口を開く
「…いえ、あまり大ごとにもしたくないので・・・私が行って注意して参ります」
研究室の仲間たちにそう声をかけて足を踏み出す
最近、彼女を何とかするのは無理なのではないかと思い始めている
根気強く教えればなんとかなるとか、私の力不足だとか、彼女はそういう次元の問題ではない気がするのだ
努力することにはなれているけれど…
こうも成果が見えないと気も滅入ってくるわよ…
正直なところ、もう疲れた
本当は警備を呼んで、自分は知らぬ顔をしたい
でも、殿下の反応がわからない以上それもできない
万一殿下が自ら彼女をそばに呼び寄せていたのなら、私が彼女を排除するのはゲームでの私がたどった道への第一歩と化してしまう
悪役令嬢という立場も楽じゃないわね・・・
内心でため息をつき、私はゆっくりと二階席に向かった
普段は同じ教授に師事する生徒達と研究室でランチをとるところだが、今日は先輩の一人がたまには気分を変えようと言いだした為、研究室メンバー5人全員で食堂に移動することになった
皆で談笑しながら食堂に足を踏み入れた瞬間、よく言えば元気な、悪く言えば騒がしい声が昼休みの食堂に響きわたる
「アルベルト!一緒にお昼にしましょうよ
アリスね、はりきってお弁当作ってきたの!」
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また殿下を呼び捨てに…
自分のことを名前で呼ぶのも止めなさいと言ったのに…
何より周囲に迷惑になるほどの大きな声を出してはいけないとあれほどなんども…
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「セシリア様…大丈夫ですか?」
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「まぁ…またあの方ですのね…」
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内心でため息をつき、私はゆっくりと二階席に向かった
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