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恋愛編
52
ゆらゆらと揺れる馬車の窓から景色を眺める
木々の立ち並ぶ森をすぎ、ラピス国の国境を越え、人々の暮らす町を抜け、王都に入った馬車はゆっくりと速度を落とし見慣れた屋敷の前で動きを止めた
扉が開いたのを合図に立ち上がり、御者の手を借りて馬車からおりる
「「「「お帰りなさいませ、お嬢様」」」」
「ただいま」
出迎えてくれた馴染みの使用人たちに笑顔で答え、進み出てきたマーサに荷物を渡す
「お父様とお母様はご在宅?
帰還のご挨拶に伺いたいのだけど」
「いえ、お二人とも外出しておられます
夕方には戻るので夕食は一緒にとのことです」
「そう
ならその時でいいわね」
会話をしながら自室に向かう
「お疲れでしょう
お湯をご用意しておりますが、先に使われますか?
それとも休憩なさいますか?」
「そうね…
先に身体を清めてからお茶にしようかしら」
「畏まりました」
「あ、そうだわ
料理長にお茶菓子をお願いしてくれない?
ブラウニーが食べたいの」
「ブラウニーですね
伝えておきます」
「ありがとう」
自室へ戻り、準備してくれていた用意をもって風呂場へ向かおうとすると手早く荷物を片付けたマーサがついてくる
「お手伝いいたします」
「あら、大丈夫よ?
学校では全て自分でやっているのだもの」
「だからこそ、たまにはお手伝いさせてください
一度髪や肌のお手入れも念入りにしなくては…」
ブラシや香油などを手に真剣な顔で迫ってくる彼女に思わずたじろぐ
「そ、そう?
ならお願いしようかしら…?」
「畏まりました」
ふわりと和らいだ気配に安堵し、私はマーサを伴って浴室へと向かった
______________________________
一時間後
マーサと他数名の侍女達の手によって肌も髪も艶々のピカピカに磨かれた私は、自室のお気に入りのカウチにぐったりと力なく腰かけていた
行儀は悪いが、今は自分の屋敷の自室に一人きりなので大目にみてほしい
いくら生まれながらの貴族といえど、学校生活で全て自分で自分のことをこなす生活に馴れてしまった身としては、大勢に囲まれてあれやこれやと世話を焼かれるのは少々疲れる
でも、学校を卒業すればこの生活に戻るのよね…
しかも殿下と結婚して皇宮に住むようになればさらに人に囲まれる生活になることは容易に想像できる
頑張ってなれないと…
ため息をつきたくなるのを堪えて姿勢を正し、座り直す
丁度扉をノックする音が響いた
「どうぞ入って?」
「失礼いたします
お茶の準備をさせていただきますね」
「えぇ、ありがとう」
手際よく並べられていくお茶とお菓子たち
クッキーとサンドイッチが数種類に加え、リクエストしたブラウニーも用意されていた
「お待たせいたしました」
「ありがとう、いただくわ」
声をかけてお茶を手にする
一口飲むとほっと肩の力が抜けた
「やっぱりマーサがいれてくれるお茶が一番美味しいわね」
「勿体ないお言葉です」
そのまま会話をしながらお茶とお菓子を楽しむ
話が一段落するのを見計らい、マーサが封筒の束を差し出して来た
「それは?」
「長期休暇中に開かれるパーティーの招待状です」
「あぁ…なるほど」
「どういたしましょう
例年通りお断りのお返事をしてもよろしいですか?」
「あ、待って
今年は数件は参加しようと思うの」
そう答えるとマーサが意外そうに目を見開く
「そうなのですか?」
「えぇ、少し思うところがあってね」
返事をしながら封筒の束を受け取った
さて、少し説明をしよう
この国の貴族の大きな社交の場は二種類
一つは昼間に開催される大規模なお茶会『ガーデンパーティー』
もう一つは夕方から深夜にかけて開催される『夜会』
前者は女性や子供の参加者が多く、後者は成人済みの男女が多い
ガーデンパーティーは一人での参加や子供連れも多いが、夜会は違う
夜会にでる場合、パートナーが必要なのだ
既婚の者は夫や妻を、未婚の者は婚約者や恋人を、それもいない者は兄弟や親族をパートナーとして伴い、夜会に出席する
逆に言えば、パートナーとなる相手の都合がつかなかったり、パートナー事態が見つからなかったりする場合、夜会には出席しないのが一般的だ
私、セシリア・リストには知っての通り婚約者がいる
そのため、夜会に出たい場合は婚約者にパートナーを頼むのが普通
しかし私の婚約者は皇太子殿下だ
普段は寮で暮らしておられるため公務を控えておられる殿下も、長期休み中は積極的に公務に参加される
そんな多忙な殿下に向かって夜会に同伴してほしいとはなかなか頼みにくい
だからと言って他の男性にパートナーを頼んで夜会に出ては要らぬ噂をたてられかねない
なので私が出席するのはガーデンパーティーに限られる
まぁ、殿下の情報を集めるために社交に参加しようと思ってるのに殿下と一緒じゃ困るものね…
つらつらと考え事をしつつ封筒を確認していく
この家は…不参加でいいわ
…あぁ、これは出ておく価値がありそうね
こちらは……夜会だわ
残念だけど不参加ね
家名とパーティーの種類を見ながら一つづつ参加、不参加、保留に振り分けていく
さて、どのパーティーに顔をだそうかしら?
木々の立ち並ぶ森をすぎ、ラピス国の国境を越え、人々の暮らす町を抜け、王都に入った馬車はゆっくりと速度を落とし見慣れた屋敷の前で動きを止めた
扉が開いたのを合図に立ち上がり、御者の手を借りて馬車からおりる
「「「「お帰りなさいませ、お嬢様」」」」
「ただいま」
出迎えてくれた馴染みの使用人たちに笑顔で答え、進み出てきたマーサに荷物を渡す
「お父様とお母様はご在宅?
帰還のご挨拶に伺いたいのだけど」
「いえ、お二人とも外出しておられます
夕方には戻るので夕食は一緒にとのことです」
「そう
ならその時でいいわね」
会話をしながら自室に向かう
「お疲れでしょう
お湯をご用意しておりますが、先に使われますか?
それとも休憩なさいますか?」
「そうね…
先に身体を清めてからお茶にしようかしら」
「畏まりました」
「あ、そうだわ
料理長にお茶菓子をお願いしてくれない?
ブラウニーが食べたいの」
「ブラウニーですね
伝えておきます」
「ありがとう」
自室へ戻り、準備してくれていた用意をもって風呂場へ向かおうとすると手早く荷物を片付けたマーサがついてくる
「お手伝いいたします」
「あら、大丈夫よ?
学校では全て自分でやっているのだもの」
「だからこそ、たまにはお手伝いさせてください
一度髪や肌のお手入れも念入りにしなくては…」
ブラシや香油などを手に真剣な顔で迫ってくる彼女に思わずたじろぐ
「そ、そう?
ならお願いしようかしら…?」
「畏まりました」
ふわりと和らいだ気配に安堵し、私はマーサを伴って浴室へと向かった
______________________________
一時間後
マーサと他数名の侍女達の手によって肌も髪も艶々のピカピカに磨かれた私は、自室のお気に入りのカウチにぐったりと力なく腰かけていた
行儀は悪いが、今は自分の屋敷の自室に一人きりなので大目にみてほしい
いくら生まれながらの貴族といえど、学校生活で全て自分で自分のことをこなす生活に馴れてしまった身としては、大勢に囲まれてあれやこれやと世話を焼かれるのは少々疲れる
でも、学校を卒業すればこの生活に戻るのよね…
しかも殿下と結婚して皇宮に住むようになればさらに人に囲まれる生活になることは容易に想像できる
頑張ってなれないと…
ため息をつきたくなるのを堪えて姿勢を正し、座り直す
丁度扉をノックする音が響いた
「どうぞ入って?」
「失礼いたします
お茶の準備をさせていただきますね」
「えぇ、ありがとう」
手際よく並べられていくお茶とお菓子たち
クッキーとサンドイッチが数種類に加え、リクエストしたブラウニーも用意されていた
「お待たせいたしました」
「ありがとう、いただくわ」
声をかけてお茶を手にする
一口飲むとほっと肩の力が抜けた
「やっぱりマーサがいれてくれるお茶が一番美味しいわね」
「勿体ないお言葉です」
そのまま会話をしながらお茶とお菓子を楽しむ
話が一段落するのを見計らい、マーサが封筒の束を差し出して来た
「それは?」
「長期休暇中に開かれるパーティーの招待状です」
「あぁ…なるほど」
「どういたしましょう
例年通りお断りのお返事をしてもよろしいですか?」
「あ、待って
今年は数件は参加しようと思うの」
そう答えるとマーサが意外そうに目を見開く
「そうなのですか?」
「えぇ、少し思うところがあってね」
返事をしながら封筒の束を受け取った
さて、少し説明をしよう
この国の貴族の大きな社交の場は二種類
一つは昼間に開催される大規模なお茶会『ガーデンパーティー』
もう一つは夕方から深夜にかけて開催される『夜会』
前者は女性や子供の参加者が多く、後者は成人済みの男女が多い
ガーデンパーティーは一人での参加や子供連れも多いが、夜会は違う
夜会にでる場合、パートナーが必要なのだ
既婚の者は夫や妻を、未婚の者は婚約者や恋人を、それもいない者は兄弟や親族をパートナーとして伴い、夜会に出席する
逆に言えば、パートナーとなる相手の都合がつかなかったり、パートナー事態が見つからなかったりする場合、夜会には出席しないのが一般的だ
私、セシリア・リストには知っての通り婚約者がいる
そのため、夜会に出たい場合は婚約者にパートナーを頼むのが普通
しかし私の婚約者は皇太子殿下だ
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そんな多忙な殿下に向かって夜会に同伴してほしいとはなかなか頼みにくい
だからと言って他の男性にパートナーを頼んで夜会に出ては要らぬ噂をたてられかねない
なので私が出席するのはガーデンパーティーに限られる
まぁ、殿下の情報を集めるために社交に参加しようと思ってるのに殿下と一緒じゃ困るものね…
つらつらと考え事をしつつ封筒を確認していく
この家は…不参加でいいわ
…あぁ、これは出ておく価値がありそうね
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残念だけど不参加ね
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