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恋愛編
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公務の合間にやっととれた休憩時間
アルベルトは積み上げられた封筒を前に、眉間に皺を寄せていた
「睨み付けていても減りませんよ」
涼しい顔で書類を確認しながら声をかけてくるのは皇太子付きの文官であるウェルシュ・クラヴァット
代々宰相を排出するクラヴァット伯爵家の長男であり、自分の乳母の息子でもある
本来なら乳兄弟が側近になるものなのだが、俺の乳兄弟は女だったため、変わりに7つ年上の兄であるウェルシュが側近になったのだ
物心ついたときには側にいたお目付け役なので気心知れた間柄だが、幼い頃の失敗も数多く知られているため必要以上に子ども扱いしてくるのが難点だ
「わかってる」
「お解りなら早く手を付けてください
あぁ、言っておきますが婚約者ができた以上、今までのようにすべて不参加にするわけにはいきませんからね」
「それもわかっているさ」
返事をし、ため息をつきながら休憩を切り上げ一番上の封筒に手を伸ばした
今俺の目の前に積み上げられているのはすべて社交界への招待状だ
ざっと見積もって数十はある
これでも俺のもとに来るまでに差出人や内容が吟味され、俺が直接返事をしなければならないと判断されたものばかりなのだから、全てあわせるとどれだけの数になるのやら・・・
恐ろしい話だ
招待状に目を通し、参加と不参加に振り分けていく
数枚振り分けて次の封筒を手にしたところでふと動きを止めた
手に取ったのは上質なクリーム色の封筒
学校に入学して以来、この季節になると毎年目にするものだ
裏返して印璽を確認しやはりと頷く
それは間違いなくアンバー王国王家からの…レオナルドからの誕生パーティーの招待状だった
さて、どうしたものか・・・
友人とはいえ、相手は他国の王族
正式に招待されたのならば外交もかねて多少の無理はしてでも参加するべき
それはわかっているのだが、どうしても気が乗らない
気が乗らない原因もわかっている
あいつの最近の言動のせいだ
最近のレオナルドは人の気分を逆なでするような言葉を使ったり、胡散臭げな笑みを浮かべたり…
そして何より、やけにセシリアに絡む
さりげなく触ったり、まるで口説くような発言をしてみたり…
並の令嬢であればすぐに恋に落ちてしまいそうな事ばかりしている
セシリアは今のところさらりと躱しているが、人の気持ちはいつどう変化するかわからない
せっかく恋心を自覚し、今は距離を縮めている最中
邪魔はされたくない
なので出来ることならあまりセシリアとレオナルドを会わせたくないのだが・・・
「・・・なぁ」
「なんでしょう」
「俺が参加するならもちろんセシルも参加になるよな?」
「当たり前でしょう
婚約者なんですから」
何を言っているんだといいたげな視線を向けられるが、気にせず続ける
こいつと話をする時にいちいちこの態度を気にしていては話が進まない
「レオナルドから誕生パーティーの招待状が来てるんだ」
「?毎年の事じゃないですか」
「そうだが…今までは一人で参加していただろ?」
「そうでしたね。まだ婚約者もいらっしゃいませんでしたし、あくまでご学友としての非公式な招待でしたから」
「今年は正式な招待らしい。印璽が押してある」
「そうですか
では正式にアンバー王国に訪問するよう予定を組まなくてはなりませんね」
そう言ってスケジュールを調整しだすウェルシュ
その姿をみながら質問をつづけた
「・・・今までのように一人で参加してもいいと思うか?」
そう尋ねると再び呆れたような視線を返された
「いい訳がないでしょう」
「…やっぱりそうか?」
「当たり前です
他の女性を伴うならともかく一人で参加はあり得ません
一国の皇太子がパートナーすら用意できないと思われては威信にかかわります」
「…他のパートナーか・・・」
会わせないためならその手もありか?
そう思って口にするとウェルシュが残念なやつを見るような目で俺を見てくる
「何を本気に・・・
もしかしてまたセシリア様と何かあったのですか?」
「いや、そうではないんだが…」
「それなら何故一人や他の女性と参加しようとなさるんですか」
問われて口ごもる
理由は明白
レオナルドとセシリアを合わせたくないからだ
だがそれを素直に言ってしまっては…
友人に嫉妬している器の小さなやつじゃないか・・・
ただでさえこいつにはセシリアとの間にあったことを知られた時も散々器が小さいと叱られたのに…
当時を思い出して眉をしかめる
本来なら不敬罪になりなねない言葉で叱られた
あれはもはや叱っているのではなく罵っているといった方が正しい
あれは二度とごめんだ
心が折れてしまう
「いや…特に理由はない」
誤魔化すようにそう告げるとウェルシュが片眉をあげた
本当かと問いた気な視線を投げかけた後、ため息をついて口を開く
「婚約破棄をする気がないのなら滅多なことは仰らないでください
セシリア様の立場がなくなってしまいますよ」
「…そうだな、今のは忘れてくれ」
「畏まりました
では、セシリア様に同行していただくように書状を出しておきますね」
「あぁ、頼んだ…」
書状を準備し始めたウェルシュをみてため息をつく
結局つれていくことになってしまった
まぁ…二人で会わせず自分がセシリアの側にいればいい話か
そう考え、気持ちを切り替え仕事を再開した
アルベルトは積み上げられた封筒を前に、眉間に皺を寄せていた
「睨み付けていても減りませんよ」
涼しい顔で書類を確認しながら声をかけてくるのは皇太子付きの文官であるウェルシュ・クラヴァット
代々宰相を排出するクラヴァット伯爵家の長男であり、自分の乳母の息子でもある
本来なら乳兄弟が側近になるものなのだが、俺の乳兄弟は女だったため、変わりに7つ年上の兄であるウェルシュが側近になったのだ
物心ついたときには側にいたお目付け役なので気心知れた間柄だが、幼い頃の失敗も数多く知られているため必要以上に子ども扱いしてくるのが難点だ
「わかってる」
「お解りなら早く手を付けてください
あぁ、言っておきますが婚約者ができた以上、今までのようにすべて不参加にするわけにはいきませんからね」
「それもわかっているさ」
返事をし、ため息をつきながら休憩を切り上げ一番上の封筒に手を伸ばした
今俺の目の前に積み上げられているのはすべて社交界への招待状だ
ざっと見積もって数十はある
これでも俺のもとに来るまでに差出人や内容が吟味され、俺が直接返事をしなければならないと判断されたものばかりなのだから、全てあわせるとどれだけの数になるのやら・・・
恐ろしい話だ
招待状に目を通し、参加と不参加に振り分けていく
数枚振り分けて次の封筒を手にしたところでふと動きを止めた
手に取ったのは上質なクリーム色の封筒
学校に入学して以来、この季節になると毎年目にするものだ
裏返して印璽を確認しやはりと頷く
それは間違いなくアンバー王国王家からの…レオナルドからの誕生パーティーの招待状だった
さて、どうしたものか・・・
友人とはいえ、相手は他国の王族
正式に招待されたのならば外交もかねて多少の無理はしてでも参加するべき
それはわかっているのだが、どうしても気が乗らない
気が乗らない原因もわかっている
あいつの最近の言動のせいだ
最近のレオナルドは人の気分を逆なでするような言葉を使ったり、胡散臭げな笑みを浮かべたり…
そして何より、やけにセシリアに絡む
さりげなく触ったり、まるで口説くような発言をしてみたり…
並の令嬢であればすぐに恋に落ちてしまいそうな事ばかりしている
セシリアは今のところさらりと躱しているが、人の気持ちはいつどう変化するかわからない
せっかく恋心を自覚し、今は距離を縮めている最中
邪魔はされたくない
なので出来ることならあまりセシリアとレオナルドを会わせたくないのだが・・・
「・・・なぁ」
「なんでしょう」
「俺が参加するならもちろんセシルも参加になるよな?」
「当たり前でしょう
婚約者なんですから」
何を言っているんだといいたげな視線を向けられるが、気にせず続ける
こいつと話をする時にいちいちこの態度を気にしていては話が進まない
「レオナルドから誕生パーティーの招待状が来てるんだ」
「?毎年の事じゃないですか」
「そうだが…今までは一人で参加していただろ?」
「そうでしたね。まだ婚約者もいらっしゃいませんでしたし、あくまでご学友としての非公式な招待でしたから」
「今年は正式な招待らしい。印璽が押してある」
「そうですか
では正式にアンバー王国に訪問するよう予定を組まなくてはなりませんね」
そう言ってスケジュールを調整しだすウェルシュ
その姿をみながら質問をつづけた
「・・・今までのように一人で参加してもいいと思うか?」
そう尋ねると再び呆れたような視線を返された
「いい訳がないでしょう」
「…やっぱりそうか?」
「当たり前です
他の女性を伴うならともかく一人で参加はあり得ません
一国の皇太子がパートナーすら用意できないと思われては威信にかかわります」
「…他のパートナーか・・・」
会わせないためならその手もありか?
そう思って口にするとウェルシュが残念なやつを見るような目で俺を見てくる
「何を本気に・・・
もしかしてまたセシリア様と何かあったのですか?」
「いや、そうではないんだが…」
「それなら何故一人や他の女性と参加しようとなさるんですか」
問われて口ごもる
理由は明白
レオナルドとセシリアを合わせたくないからだ
だがそれを素直に言ってしまっては…
友人に嫉妬している器の小さなやつじゃないか・・・
ただでさえこいつにはセシリアとの間にあったことを知られた時も散々器が小さいと叱られたのに…
当時を思い出して眉をしかめる
本来なら不敬罪になりなねない言葉で叱られた
あれはもはや叱っているのではなく罵っているといった方が正しい
あれは二度とごめんだ
心が折れてしまう
「いや…特に理由はない」
誤魔化すようにそう告げるとウェルシュが片眉をあげた
本当かと問いた気な視線を投げかけた後、ため息をついて口を開く
「婚約破棄をする気がないのなら滅多なことは仰らないでください
セシリア様の立場がなくなってしまいますよ」
「…そうだな、今のは忘れてくれ」
「畏まりました
では、セシリア様に同行していただくように書状を出しておきますね」
「あぁ、頼んだ…」
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