悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき

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恋愛編

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「あぁ・・・お話している間にせっかくの紅茶が冷めてしまいましたね
入れなおして参ります。もしよろしければ一緒にお茶菓子も新しいものを召し上がりませんか?
シェフがお嬢様のお好きなフォンダンショコラを焼くと申しておりました
そろそろ焼き上がっている頃かと」

マーサが立ち上がりながらそういう
私はこくりと頷いて返事を返した

「・・・えぇ、お願いするわ」
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」

そう言ってマーサが退室し、自室で一人になった
私はすることもなく、先ほどの彼女との会話を思い出しながらぼんやりと氷の花を眺める

気持ちに素直になってもいい
恋をすることはけして悪いことではない

普通に考えれば当たり前のこと
そんなこと分っているはずなのに、有力貴族の娘として、幼い頃から淑女教育や妃教育を受けてきた私にはそれは禁忌だったのだ

マーサに言われて、その事に初めて気がついた
誰かに恋をすることは、私を皇太子妃にと期待してくださっている両陛下や両親、お后教育を施してくださる先生方に対する裏切りだと、無意識に思ってしまっていたのだろう

まぁ、実際、殿下以外の方に恋をして候補から外れたり、婚約破棄になればその通りなのだけれど…

だが、彼に関してだけはちがう
彼にだけは、その感情を持つことを許されている
むしろ、喜ばれるのだ

気がついて、認めてしまえば後は簡単なこと

彼のことを考える時間が増えるのも
嬉しいような気恥ずかしいような気持ちになるのも
彼が他の女性と居るのが嫌なのも
私のことを考えてくださるのが嬉しいのも、すべて・・・

「殿下のことを、お慕いしているから…」

口に出して見れば、ずっとモヤモヤしていた感情がすっと溶け、しっくりときた
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