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4章 呪われたウラボス
STORY63 ジバフとの再会
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「久しいのぉ、リアーナ殿。壮健そうでなによりですわい」
リャッカとジバフが荷車の中に入ってきた。
「お久しぶりです、ジバフさん!」
リアーナは赤ちゃんとなったウラボスを抱きながら久しぶりの再開を喜ぶ。
「ほほぉ、その赤子が?」
リアーナが抱く赤ちゃんに視線を移したジバフが訊く。
「はい。この子がウラボスなんです……。どうすればいいんでしょうか!?」
リアーナは救いを求めるようにジバフを見つめる。
「なんとかならないかニャ!?」
リャッカが期待を込めた眼差しを向ける。
「ふむ。これはまた強力な呪いを受けたもんじゃな。呪いにより一時的に赤子になっておるが、さすがはウラボス殿! 本能的に自ら解呪しようとしとるようじゃ。これならば数日中には解呪に成功するじゃろ」
「ということは、このままでも数日後には元に戻るんですね!?」
リアーナの表情がパッと明るくなる。
「うむ。大丈夫じゃ! しかし、その間は魔力も使えんし、ただの赤子と全く変わらん。皆で守ってやるんじゃぞ」
「はい!」
「おじいちゃん、その数日間の記憶は元に戻った時にも残ってるのかニャ?」
リャッカに質問されたジバフは暫し考える。
「どうじゃろうな……。はっきりとは断言できんが、おそらくは何も憶えてはおらんじゃろうな」
「ふーん……」
リャッカは悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「さて、それではわしはこれで失礼するとしようかの」
「待ってください! せっかくですから一晩だけでも! 今、グランザが町へ宿探しに行ってますから」
リアーナがジバフを引き留める。しかし、ジバフは首を横に振る。
「いやいや。リアーナ殿のお気持ちだけいただいておきましょう。それに、わしは里で用事がありますので戻らねばならぬのですじゃ」
「……でも…」
「ありがとうございます。成長したリアーナ殿やリャッカを見られただけでも嬉しかったですじゃ。それに、暁の渡り鳥の皆さんは我らにとっては大切な恩人。困ったことがあったらいつでも相談してくだされ。喜んで協力いたしましょう」
「ありがとうございます!」
リアーナは深々と頭を下げる。
「送ってくニャ!」
「わしのことは気にせんでいい。そんなことよりウラボス殿を頼んだぞ!」
ジバフは後のことを任せると自らに瞬間移動魔術をかけて姿を消した。
◎
「お待たせしました。宿が決まりました!……リャッカ、戻ってきてたんだね!」
町から戻ってきたグランザがリャッカの姿を見て笑顔になる。
「グランザもご苦労様ニャ。とにかく詳しい話は宿で話すニャ」
「うん! それじゃ、荷車を引いていくから乗っててください」
こうして、暁の渡り鳥は町の宿へと移動するのであった。
リャッカとジバフが荷車の中に入ってきた。
「お久しぶりです、ジバフさん!」
リアーナは赤ちゃんとなったウラボスを抱きながら久しぶりの再開を喜ぶ。
「ほほぉ、その赤子が?」
リアーナが抱く赤ちゃんに視線を移したジバフが訊く。
「はい。この子がウラボスなんです……。どうすればいいんでしょうか!?」
リアーナは救いを求めるようにジバフを見つめる。
「なんとかならないかニャ!?」
リャッカが期待を込めた眼差しを向ける。
「ふむ。これはまた強力な呪いを受けたもんじゃな。呪いにより一時的に赤子になっておるが、さすがはウラボス殿! 本能的に自ら解呪しようとしとるようじゃ。これならば数日中には解呪に成功するじゃろ」
「ということは、このままでも数日後には元に戻るんですね!?」
リアーナの表情がパッと明るくなる。
「うむ。大丈夫じゃ! しかし、その間は魔力も使えんし、ただの赤子と全く変わらん。皆で守ってやるんじゃぞ」
「はい!」
「おじいちゃん、その数日間の記憶は元に戻った時にも残ってるのかニャ?」
リャッカに質問されたジバフは暫し考える。
「どうじゃろうな……。はっきりとは断言できんが、おそらくは何も憶えてはおらんじゃろうな」
「ふーん……」
リャッカは悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「さて、それではわしはこれで失礼するとしようかの」
「待ってください! せっかくですから一晩だけでも! 今、グランザが町へ宿探しに行ってますから」
リアーナがジバフを引き留める。しかし、ジバフは首を横に振る。
「いやいや。リアーナ殿のお気持ちだけいただいておきましょう。それに、わしは里で用事がありますので戻らねばならぬのですじゃ」
「……でも…」
「ありがとうございます。成長したリアーナ殿やリャッカを見られただけでも嬉しかったですじゃ。それに、暁の渡り鳥の皆さんは我らにとっては大切な恩人。困ったことがあったらいつでも相談してくだされ。喜んで協力いたしましょう」
「ありがとうございます!」
リアーナは深々と頭を下げる。
「送ってくニャ!」
「わしのことは気にせんでいい。そんなことよりウラボス殿を頼んだぞ!」
ジバフは後のことを任せると自らに瞬間移動魔術をかけて姿を消した。
◎
「お待たせしました。宿が決まりました!……リャッカ、戻ってきてたんだね!」
町から戻ってきたグランザがリャッカの姿を見て笑顔になる。
「グランザもご苦労様ニャ。とにかく詳しい話は宿で話すニャ」
「うん! それじゃ、荷車を引いていくから乗っててください」
こうして、暁の渡り鳥は町の宿へと移動するのであった。
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