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7章 ウラボス&リアーナ、カップリング作戦
STORY124 二人は両思い!?⑥
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「まったく、あの子たちときたら……」
寝室へと退散していくジック、クック、コノネ、テルースタを見送りながらネネカがため息をつく。
「すまないね。弟妹が迷惑かけちまったみたいでさ」
「いや、大して迷惑とも思っちゃいないさ」
「そう言ってもらえると助かるよ。……ところで、ウラボスさんは明後日の恋祭はだれかと見物するのかい?」
「いや、特にそんな予定はないが?」
「だったらさ、リアーナさんと見物してきたらどうだい?」
「リアーナと?」
「うん。あの娘は暁の渡り鳥のリーダーとして頑張ってるんでしょ? だったら、たまには祭くらい付き合ってもバチは当たらないだろ?」
「……それはかまわないが、俺と行っても楽しくないんじゃないか?」
「そんなことあるもんかい! っていうか、リアーナさんだってウラボスさんと一緒に見物したいと思ってるよ、きっと!」
ネネカが自信たっぷりに言う。
「悪いことは言わないから、ウラボスさんからリアーナさんを誘ってあげなよ。ねっ!?」
「……あ、ああ、そうするよ」
半ばネネカに押しきられる形ではあったものの提案を受け入れるウラボス。
「それにさ、ウラボスさんだって自分の気持ちに気付けるかもしれないしね」
「俺の気持ち? どういうことだ?」
ウラボスの質問に対してネネカはアハハと笑うだけで答えを返さない。
「とにかく、リアーナさんを誘ってあげてね!」
そう言い残して立ち去るネネカ。
「あれ!? ウラボスさんだけですか?」
ネネカと入れ違いでロビーにやってきたグランザが訊く。
「ああ…」
(テルースタ君たちも失敗しちゃったのかな……)
グランザは疑問の答えを得るべく、ウラボスに話しかける。
「テルースタ君たちはどうしたんですか?」
「暫くは一緒にいたが、今は部屋へ戻ってるんじゃないか?」
「そう…なんですか……。テルースタ君たちとはどんな話をしてたんです?」
「恋人はいないのか、好きな女性はいないのか、そんなことを訊いていたな」
「それで、ウラボスさんはなんと?」
「いないと言ったが?」
「……そうですか…」
落胆するグランザ。
「ごめんね。お風呂、空いたよ」
その時、入浴を終えたリアーナとリャッカがロビーにやってきた。
「あっ、はい……」
グランザが返事をする。
「俺はもう少し飲んでるから先に入ってくれないか」
「わかりました。それじゃ、お先に入らせてもらいますね」
ウラボスの言葉を受けて、グランザが浴場へと向かう。
(そうニャ! ここはウラボスとリアーナを二人っきりにしてみるニャ!)
「それじゃ、あたしは先に休ませてもらうニャ」
リャッカはいそいそと寝室へと向かう。
「なぁ、リアーナ」
二人だけになり、ウラボスが話を切り出す。
「なぁに?」
リアーナがソファーに座る。
「明後日の祭なんだが……よかったら一緒に見物しないか?」
「え?」
ウラボスからの予期せぬ誘いにリアーナは信じられない気持ちでキョトンとしてしまう。
「いや、べつに無理にというわけじゃないんだ」
若干慌てた様子を見せるウラボス。
「……ほんとに?」
「……ああ、ほんとだが?」
リアーナに訊かれ、答えるウラボス。
「それって、暁の渡り鳥でってことじゃないよね?」
「俺はリアーナと二人で祭に行こうかと思ってたんだが?」
「……行く!…行きたい!!」
リアーナは瞳を輝かせて満面の笑顔で返事する。
「……ウラボス?」
自分を見つめるウラボスの視線に気付いたリアーナ。
「あっ…いや、なんでもない」
「そう?……それじゃ、約束ね!」
「ああ」
「おやすみ!」
リアーナは嬉しそうに言うと寝室へと向かった。
(……俺はリアーナを?……いや、まさか、そんなことは……)
ウラボスは、立ち去るリアーナの後ろ姿を見送りながら自問していた。
「ウラボス様が好きになるような女性かぁ。やっぱり、リアーナさんよね!」
「ウラボスさんだって自分の気持ちに気付けるかもしれないしね」
ウラボスはコノネとネネカの言葉を反芻していた。
寝室へと退散していくジック、クック、コノネ、テルースタを見送りながらネネカがため息をつく。
「すまないね。弟妹が迷惑かけちまったみたいでさ」
「いや、大して迷惑とも思っちゃいないさ」
「そう言ってもらえると助かるよ。……ところで、ウラボスさんは明後日の恋祭はだれかと見物するのかい?」
「いや、特にそんな予定はないが?」
「だったらさ、リアーナさんと見物してきたらどうだい?」
「リアーナと?」
「うん。あの娘は暁の渡り鳥のリーダーとして頑張ってるんでしょ? だったら、たまには祭くらい付き合ってもバチは当たらないだろ?」
「……それはかまわないが、俺と行っても楽しくないんじゃないか?」
「そんなことあるもんかい! っていうか、リアーナさんだってウラボスさんと一緒に見物したいと思ってるよ、きっと!」
ネネカが自信たっぷりに言う。
「悪いことは言わないから、ウラボスさんからリアーナさんを誘ってあげなよ。ねっ!?」
「……あ、ああ、そうするよ」
半ばネネカに押しきられる形ではあったものの提案を受け入れるウラボス。
「それにさ、ウラボスさんだって自分の気持ちに気付けるかもしれないしね」
「俺の気持ち? どういうことだ?」
ウラボスの質問に対してネネカはアハハと笑うだけで答えを返さない。
「とにかく、リアーナさんを誘ってあげてね!」
そう言い残して立ち去るネネカ。
「あれ!? ウラボスさんだけですか?」
ネネカと入れ違いでロビーにやってきたグランザが訊く。
「ああ…」
(テルースタ君たちも失敗しちゃったのかな……)
グランザは疑問の答えを得るべく、ウラボスに話しかける。
「テルースタ君たちはどうしたんですか?」
「暫くは一緒にいたが、今は部屋へ戻ってるんじゃないか?」
「そう…なんですか……。テルースタ君たちとはどんな話をしてたんです?」
「恋人はいないのか、好きな女性はいないのか、そんなことを訊いていたな」
「それで、ウラボスさんはなんと?」
「いないと言ったが?」
「……そうですか…」
落胆するグランザ。
「ごめんね。お風呂、空いたよ」
その時、入浴を終えたリアーナとリャッカがロビーにやってきた。
「あっ、はい……」
グランザが返事をする。
「俺はもう少し飲んでるから先に入ってくれないか」
「わかりました。それじゃ、お先に入らせてもらいますね」
ウラボスの言葉を受けて、グランザが浴場へと向かう。
(そうニャ! ここはウラボスとリアーナを二人っきりにしてみるニャ!)
「それじゃ、あたしは先に休ませてもらうニャ」
リャッカはいそいそと寝室へと向かう。
「なぁ、リアーナ」
二人だけになり、ウラボスが話を切り出す。
「なぁに?」
リアーナがソファーに座る。
「明後日の祭なんだが……よかったら一緒に見物しないか?」
「え?」
ウラボスからの予期せぬ誘いにリアーナは信じられない気持ちでキョトンとしてしまう。
「いや、べつに無理にというわけじゃないんだ」
若干慌てた様子を見せるウラボス。
「……ほんとに?」
「……ああ、ほんとだが?」
リアーナに訊かれ、答えるウラボス。
「それって、暁の渡り鳥でってことじゃないよね?」
「俺はリアーナと二人で祭に行こうかと思ってたんだが?」
「……行く!…行きたい!!」
リアーナは瞳を輝かせて満面の笑顔で返事する。
「……ウラボス?」
自分を見つめるウラボスの視線に気付いたリアーナ。
「あっ…いや、なんでもない」
「そう?……それじゃ、約束ね!」
「ああ」
「おやすみ!」
リアーナは嬉しそうに言うと寝室へと向かった。
(……俺はリアーナを?……いや、まさか、そんなことは……)
ウラボスは、立ち去るリアーナの後ろ姿を見送りながら自問していた。
「ウラボス様が好きになるような女性かぁ。やっぱり、リアーナさんよね!」
「ウラボスさんだって自分の気持ちに気付けるかもしれないしね」
ウラボスはコノネとネネカの言葉を反芻していた。
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