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11章 タレク島の決戦!!
STORY169 2ヶ月後……
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《レビオルムの惨劇》から2ヶ月が経った。
エンダイク城には最新鋭の飛空艇バロン号が停められていた。
「タレク島に行くのはこの5人ですかい?」
バロン号のキャプテンを務めるガリアンが暁の渡り鳥とゼルアルを一瞥する。
「そうだ。この者たちがこの世界の希望といえよう。しかとタレク島へ送り届けてもらわねば困るぞ!」
ラグーナは語気を強くしてガリアンに念を押す。
「わかってまさぁ。けど、目的地があのタレク島となると100%の保証はできませんぜ。ほんとなら、あまり近付きたくないような、おっかねぇ場所なんですからね」
ガリアンの表情からはいかに困難な任務であるかをうかがい知ることができる。
「わかっておるよ。このような無茶な依頼を引き受けてくれただけでも感謝しておる」
ラグーナはガリアンに頭を下げる。
「よしてくださいよ。国王様ともあろうお方がそんな簡単に頭を下げるもんじゃありやせんぜ。それに、俺たちがやらなきゃ、その、なんとかって女神が人間を滅ぼすかもしれねぇんですよね? だったら、こっちから殴り込んでいったほうがいいってもんですよ」
ラグーナに頭を下げられ、かえって恐縮するガリアン。
「そなたたちもすまぬな……」
ラグーナは今度は暁の渡り鳥とゼルアルに視線をうつす。
「お任せください」
リアーナは緊張した固い表情のまま精一杯の笑顔を見せる。
「しかし、ほんとに5人だけで行くのかよ?」
「ああ。人数がいればいいというもんでもないだろ。むしろ、犠牲が増えるだけだ」
ガリアンの疑問にウラボスが答える。
「ふむ。各国にも連絡をとってみたのだがな……。女神が世界を滅ぼそうとしておるなど信じられぬそうだ」
「いいさ。最初から期待はしていない」
ウラボスが言い捨てる。
「……まぁ、しょうがねぇ! 俺たちだけで派手に乗り込んでやろうや!」
ガリアンが重い空気を払うかのように努めて明るく言う。
「おぅ、そうだな。さっさと片付けて帰らねぇとリュアードが拗ねちまうぜ」
「ニャハハハ! ゼルアルもすっかりパパになってるニャ」
「あん!? そんなんじゃねぇよ!」
「あら、照れなくてもいいじゃない」
「おいおい、リアーナまでか。勘弁してくれよ……」
「ゼルアルさんがリュアード君を大切に思ってくれてることが、僕はすごく嬉しいです。人間と魔族が手を取り合える日がくるかもしれないって希望が持てる気がします」
グランザがしみじみと言う。
「ほんとにいいのか? タレク島はグランザの故郷なんだろ?」
「お気遣い、ありがとうございます。でも、大丈夫です。もしも、タレク島が間違った方向に進みそうになってるのなら止めたいです」
「よし、そんじゃあ乗ってくんな!」
ガリアンが一同を飛空艇に乗るように促す。
「全員、乗ったな! バロン号、タレク島に向けて発進!!」
ガリアンの号令により、飛空艇バロン号は一路タレク島に向けて飛び立った。
エンダイク城には最新鋭の飛空艇バロン号が停められていた。
「タレク島に行くのはこの5人ですかい?」
バロン号のキャプテンを務めるガリアンが暁の渡り鳥とゼルアルを一瞥する。
「そうだ。この者たちがこの世界の希望といえよう。しかとタレク島へ送り届けてもらわねば困るぞ!」
ラグーナは語気を強くしてガリアンに念を押す。
「わかってまさぁ。けど、目的地があのタレク島となると100%の保証はできませんぜ。ほんとなら、あまり近付きたくないような、おっかねぇ場所なんですからね」
ガリアンの表情からはいかに困難な任務であるかをうかがい知ることができる。
「わかっておるよ。このような無茶な依頼を引き受けてくれただけでも感謝しておる」
ラグーナはガリアンに頭を下げる。
「よしてくださいよ。国王様ともあろうお方がそんな簡単に頭を下げるもんじゃありやせんぜ。それに、俺たちがやらなきゃ、その、なんとかって女神が人間を滅ぼすかもしれねぇんですよね? だったら、こっちから殴り込んでいったほうがいいってもんですよ」
ラグーナに頭を下げられ、かえって恐縮するガリアン。
「そなたたちもすまぬな……」
ラグーナは今度は暁の渡り鳥とゼルアルに視線をうつす。
「お任せください」
リアーナは緊張した固い表情のまま精一杯の笑顔を見せる。
「しかし、ほんとに5人だけで行くのかよ?」
「ああ。人数がいればいいというもんでもないだろ。むしろ、犠牲が増えるだけだ」
ガリアンの疑問にウラボスが答える。
「ふむ。各国にも連絡をとってみたのだがな……。女神が世界を滅ぼそうとしておるなど信じられぬそうだ」
「いいさ。最初から期待はしていない」
ウラボスが言い捨てる。
「……まぁ、しょうがねぇ! 俺たちだけで派手に乗り込んでやろうや!」
ガリアンが重い空気を払うかのように努めて明るく言う。
「おぅ、そうだな。さっさと片付けて帰らねぇとリュアードが拗ねちまうぜ」
「ニャハハハ! ゼルアルもすっかりパパになってるニャ」
「あん!? そんなんじゃねぇよ!」
「あら、照れなくてもいいじゃない」
「おいおい、リアーナまでか。勘弁してくれよ……」
「ゼルアルさんがリュアード君を大切に思ってくれてることが、僕はすごく嬉しいです。人間と魔族が手を取り合える日がくるかもしれないって希望が持てる気がします」
グランザがしみじみと言う。
「ほんとにいいのか? タレク島はグランザの故郷なんだろ?」
「お気遣い、ありがとうございます。でも、大丈夫です。もしも、タレク島が間違った方向に進みそうになってるのなら止めたいです」
「よし、そんじゃあ乗ってくんな!」
ガリアンが一同を飛空艇に乗るように促す。
「全員、乗ったな! バロン号、タレク島に向けて発進!!」
ガリアンの号令により、飛空艇バロン号は一路タレク島に向けて飛び立った。
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