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11章 タレク島の決戦!!

STORY175 タレク島の異変

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 「皆さん、村に到着しました!」

 タレク島は多くのモンスターが徘徊していた。ここにたどり着くまでに一行は幾度もモンスターの襲撃を受けてきた。

 「やれやれニャ。やっと着いたかニャ……」

 リャッカが疲れたような表情を見せながら言う。

 「タレク島はいつもこんなにモンスターが多い場所なの?」

 リアーナが訊くと、グランザは首を横に振った。

 「いいえ。たしかに他の土地に比べれば多いほうかもしれません。しかし、これほど頻繁に遭遇するなんてことは……」

 グランザも疑問を口にする。

 「タレク島にも何らかの異変が起きてたとしても不思議はないだろ」

 「だな! 敵は俺たちが乗り込んでくるのを知ってたわけだから、それなりに対策してたってことか」

 ゼルアルはウラボスの発言を肯定する。

 「でも、ほとんど二人だけで倒しちゃったね」

 「それはウラボスの武器がチートだからニャ!」

 「ウラボスさんももちろんすごかったですけど、ゼルアルさんも同じくらいすごいですよ。魔術と剣術を融合したような技ですね」

 グランザが感心したように言う。

 「ああ。俺のあふれる才能が編み出した必殺剣だ。本来はウラボスこいつを倒すためのものなんだがな!」

 「おいおい、随分と物騒なことを言ってくれるじゃないか」

 ゼルアルの言葉にウラボスが突っ込む。

 「るせぇ! 俺はおまえを倒して世界最強になる男だ」

 ゼルアルは鼻息を荒くする。

 「そうかそうか。それならいつでも世界最強を名乗ってもらってもかまわないぞ。俺はそんなもんに興味ないからな」

 「バカ野郎! 俺の話を聞いてなかったろ。おまえを倒さねば意味がないんだよ!」

 「いいじゃないか、べつに……」

 面倒くさそうに話すウラボスの前にゼルアルが立ちはだかる。

 「いいか。この戦いが終わったら次は俺との一騎討ちだからな!」

 「はいはい、わかったわかった……」

 ウラボスはため息混じりに了解する。

 「と……とにかくアリムル様の所へご案内します!」

 グランザは半ば強引に話を打ちきり、一同を連れて村へと足を踏み入れた。
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