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6章 決戦! 正義の鉄槌
46話 アルフォス、メルティナ、リーシャ
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ラミーネルのクラッツェルンから南西にある人気のない渓谷。
「けっこうな数がいるな。さすがは正義の鉄槌のアジトってところか」
俺は岩陰に身を潜め、索敵魔術で周辺を警戒している。
「あの、アルフォス様」
隣に控えていた重鎧騎士リーシャが小声で話し掛けてくる。
「どうした? 不安か?」
短く訊く。
「あっ……はい。不安がないと言えば嘘になります。でも、違うんです。私が言いたいのは、本当に6人だけで落とせるのかと……」
グリーンの瞳を伏せながらリーシャが呟く。無理もない。自ら望んで騎士になり、実戦経験も積んできたとはいえ騎士というには幼い。まして、今回の作戦は数の上では圧倒的に不利だ。きっと多くの者をその手にかけなければならない。相手の命を断つことにも心を痛めているに違いない。
「そうだな。ラミーネルの軍を出せば確実に勝利することができるだろう。しかし、なるべく犠牲者の数は減らしたい。それに、今回の作戦に参加する仲間を信頼している。全員でアルスフェルト城に必ず帰れる。それができる者たちだ。セラもメルティナもルットもウィナーも……もちろんリーシャもだ」
安心させるように軽く頭を撫でる。
「むぅ……なんだか私のことを半分子供扱いしてませんか?」
頭を撫でられたことをそう感じたのか、リーシャが頬を膨らませる。
「ちょっと、アルフォス?」
俺の反対側にいた少女が耳元で囁いてくる。その声に振り向くとメルティナもまた頬を膨らませていた。
「ど、どうしたんだ、メルティナ?」
抗議の視線を投げ掛けてくるメルティナに訊く。
「リーシャちゃんにだけ優しくされると妬いちゃうんだけどなぁ……」
胸の前で腕を組んで外方を向く元王女様にため息を漏らす。
「わかった、わかった……」
ため息をつきながらもメルティナの頭を撫でてやる。
「フフフ……」
嬉しそうに笑顔を見せるメルティナ。状況を理解しているのかと不安を抱きたくなる。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
事の始まりは1週間前。クラッツェルンのアルスフェルト城の執務室で執務に追われていた俺の元に【正義の鉄槌のアジト発見】の報告が届いた。
魔族と人間の共存を目指すラミーネルにとって、魔族を徹底排除して人間のみの国造りを掲げる正義の鉄槌は放置できるものではない。いつかは決着をつけなければならない組織だ。
そこで、奴らの戦力を入念に調査し、それを踏まえた上で今回の掃討作戦に参加するメンバーを決めた。
俺とメルティナとリーシャが渓谷の南から、セラとウィナーとルットが北から、それぞれ同時に正義の鉄槌のアジトに攻め込む。この二班には遠距離戦を得意とする者と接近戦を得意とする者が割り振っている。
狙うは正義の鉄槌の首領ジュベックの首だ!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「そろそろ作戦開始の時間だな。準備はいいか?」
懐中時計で時間を確認し、メルティナとリーシャに視線を送る。二人とも静かに頷く。
「いくぞ!」
俺の言葉を合図に一斉に岩陰から身を躍らせた。
背中の鞘から聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグを抜く。地面を強く蹴って両脇の崖の下で警備にあたっていた5人の男たちに近付く。
「なっ!?」
至近距離まで接近され、ようやく俺たちの存在に気付いたようだ。しかし遅い。俺は聖剣と魔剣を揮って次々に息の根を止めていく。
「上は任せた!」
メルティナに目配せして指示を飛ばす。
「任せて! 氷属性初級魔術!!」
メルティナが魔力を練りつつ魔杖ヒヒイロカネスタッフを構え、魔術名を詠唱する。現れた氷塊を連続発射し、弓矢や杖を持ったターゲットを的確に倒していく。
「侵入者か!? 殺っちまえ!!」
すぐに新手が大勢現れる。
「いくぞ、リーシャ! メルティナは後方から支援を頼む!」
「「はい!」」
次の指示を出すと二人は声を揃える。
「やぁ!」
リーシャは大槍を横に一閃する。その一撃で複数の敵が戦闘不能に陥る。
それを見て、リーシャなら大丈夫だと判断した俺はエクスカリバーとカラドボルグを手に敵の群れへと斬り込んでいく。
エクスカリバーもカラドボルグもどちらかと言えば大振りの剣だ。しかし、魔力によって身体能力を強化すれば問題なく扱うことができる。
「こいつ、七星大将軍アルフォスだぞ! こいつを殺れば俺たちの勝ちだぁ!!」
俺の事に気付いた正義の鉄槌の構成員たちが躍起になって襲い掛かってくる。
「アルフォスに手を出させないんだから! 氷属性初級広域魔術!!」
メルティナの広域魔術が炸裂する。頭上から降り注ぐ氷塊に打たれて構成員たちはバタバタと倒れる。
「私だってお役に立ってみせます!」
叫びながら、リーシャは大槍で群がる敵を薙ぎ倒していく。小柄な身体とは裏腹になんとも豪快な戦闘スタイルだ。
(さすがはセラとウィナーといったところか。師匠として二人をよく育成してくれている。メルティナもリーシャも戦力として十分だ)
俺は別動隊として奮戦しているはずの仲間に感謝する。
「メルティナ、リーシャ、隠れろ!」
両サイドの崖の上に敵の気配を察知した俺は二人に叫ぶ。それに反応し、メルティナとリーシャは近くの岩陰に身を潜ませる。
その直後だった。様々な 属性の攻撃魔術が降りかかる。
(魔術の集中砲火か。こんな所でいつまでも足止めされるわけにはいかないよな)
「メルティナ、頼む!」
「わかった!」
俺からの要請に応えてメルティナは岩陰から飛び出す。それと同時に魔杖ヒヒイロカネスタッフを掲げる。
「魔力反射魔術!」
メルティナが魔力を高めて魔術名を詠唱したことにより、魔力の鏡が造り出された。そして、それは放たれた魔術をそのまま術者の元へと反射する。
「ぎゃあ!」
崖の上から悲鳴をあげて落下する構成員たちが見える。
「っの#女_アマ__#!」
メルティナの前方から敵が大挙して押し寄せる。
「リーシャは、メルティナの側で護衛を頼む!」
「はい!」
リーシャはメルティナの側に駆け寄って大槍を構える。
俺はそれを横目に見て敵に突っ込んでいく。
「水刃・6連!」
まずはエクスカリバーの魔力を解放し、水の刃を6発続けて飛ばして牽制する。
(よし、いける!)
水刃の効果に手応えを感じる。俺はさらにカラドボルグの魔力も解放することにした。
「紅雷!」
揮った魔剣の軌跡に紅い雷が迸り、敵を感電死させていく。
「うおぉぉぉっ!!」
俺は咆哮をあげて、立ちはだかる構成員たちを容赦なく斬り捨てる。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その後も正義の鉄槌の構成員を倒しつつ、アジトの入り口となっている洞窟の前までたどり着くのだった。
「けっこうな数がいるな。さすがは正義の鉄槌のアジトってところか」
俺は岩陰に身を潜め、索敵魔術で周辺を警戒している。
「あの、アルフォス様」
隣に控えていた重鎧騎士リーシャが小声で話し掛けてくる。
「どうした? 不安か?」
短く訊く。
「あっ……はい。不安がないと言えば嘘になります。でも、違うんです。私が言いたいのは、本当に6人だけで落とせるのかと……」
グリーンの瞳を伏せながらリーシャが呟く。無理もない。自ら望んで騎士になり、実戦経験も積んできたとはいえ騎士というには幼い。まして、今回の作戦は数の上では圧倒的に不利だ。きっと多くの者をその手にかけなければならない。相手の命を断つことにも心を痛めているに違いない。
「そうだな。ラミーネルの軍を出せば確実に勝利することができるだろう。しかし、なるべく犠牲者の数は減らしたい。それに、今回の作戦に参加する仲間を信頼している。全員でアルスフェルト城に必ず帰れる。それができる者たちだ。セラもメルティナもルットもウィナーも……もちろんリーシャもだ」
安心させるように軽く頭を撫でる。
「むぅ……なんだか私のことを半分子供扱いしてませんか?」
頭を撫でられたことをそう感じたのか、リーシャが頬を膨らませる。
「ちょっと、アルフォス?」
俺の反対側にいた少女が耳元で囁いてくる。その声に振り向くとメルティナもまた頬を膨らませていた。
「ど、どうしたんだ、メルティナ?」
抗議の視線を投げ掛けてくるメルティナに訊く。
「リーシャちゃんにだけ優しくされると妬いちゃうんだけどなぁ……」
胸の前で腕を組んで外方を向く元王女様にため息を漏らす。
「わかった、わかった……」
ため息をつきながらもメルティナの頭を撫でてやる。
「フフフ……」
嬉しそうに笑顔を見せるメルティナ。状況を理解しているのかと不安を抱きたくなる。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
事の始まりは1週間前。クラッツェルンのアルスフェルト城の執務室で執務に追われていた俺の元に【正義の鉄槌のアジト発見】の報告が届いた。
魔族と人間の共存を目指すラミーネルにとって、魔族を徹底排除して人間のみの国造りを掲げる正義の鉄槌は放置できるものではない。いつかは決着をつけなければならない組織だ。
そこで、奴らの戦力を入念に調査し、それを踏まえた上で今回の掃討作戦に参加するメンバーを決めた。
俺とメルティナとリーシャが渓谷の南から、セラとウィナーとルットが北から、それぞれ同時に正義の鉄槌のアジトに攻め込む。この二班には遠距離戦を得意とする者と接近戦を得意とする者が割り振っている。
狙うは正義の鉄槌の首領ジュベックの首だ!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「そろそろ作戦開始の時間だな。準備はいいか?」
懐中時計で時間を確認し、メルティナとリーシャに視線を送る。二人とも静かに頷く。
「いくぞ!」
俺の言葉を合図に一斉に岩陰から身を躍らせた。
背中の鞘から聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグを抜く。地面を強く蹴って両脇の崖の下で警備にあたっていた5人の男たちに近付く。
「なっ!?」
至近距離まで接近され、ようやく俺たちの存在に気付いたようだ。しかし遅い。俺は聖剣と魔剣を揮って次々に息の根を止めていく。
「上は任せた!」
メルティナに目配せして指示を飛ばす。
「任せて! 氷属性初級魔術!!」
メルティナが魔力を練りつつ魔杖ヒヒイロカネスタッフを構え、魔術名を詠唱する。現れた氷塊を連続発射し、弓矢や杖を持ったターゲットを的確に倒していく。
「侵入者か!? 殺っちまえ!!」
すぐに新手が大勢現れる。
「いくぞ、リーシャ! メルティナは後方から支援を頼む!」
「「はい!」」
次の指示を出すと二人は声を揃える。
「やぁ!」
リーシャは大槍を横に一閃する。その一撃で複数の敵が戦闘不能に陥る。
それを見て、リーシャなら大丈夫だと判断した俺はエクスカリバーとカラドボルグを手に敵の群れへと斬り込んでいく。
エクスカリバーもカラドボルグもどちらかと言えば大振りの剣だ。しかし、魔力によって身体能力を強化すれば問題なく扱うことができる。
「こいつ、七星大将軍アルフォスだぞ! こいつを殺れば俺たちの勝ちだぁ!!」
俺の事に気付いた正義の鉄槌の構成員たちが躍起になって襲い掛かってくる。
「アルフォスに手を出させないんだから! 氷属性初級広域魔術!!」
メルティナの広域魔術が炸裂する。頭上から降り注ぐ氷塊に打たれて構成員たちはバタバタと倒れる。
「私だってお役に立ってみせます!」
叫びながら、リーシャは大槍で群がる敵を薙ぎ倒していく。小柄な身体とは裏腹になんとも豪快な戦闘スタイルだ。
(さすがはセラとウィナーといったところか。師匠として二人をよく育成してくれている。メルティナもリーシャも戦力として十分だ)
俺は別動隊として奮戦しているはずの仲間に感謝する。
「メルティナ、リーシャ、隠れろ!」
両サイドの崖の上に敵の気配を察知した俺は二人に叫ぶ。それに反応し、メルティナとリーシャは近くの岩陰に身を潜ませる。
その直後だった。様々な 属性の攻撃魔術が降りかかる。
(魔術の集中砲火か。こんな所でいつまでも足止めされるわけにはいかないよな)
「メルティナ、頼む!」
「わかった!」
俺からの要請に応えてメルティナは岩陰から飛び出す。それと同時に魔杖ヒヒイロカネスタッフを掲げる。
「魔力反射魔術!」
メルティナが魔力を高めて魔術名を詠唱したことにより、魔力の鏡が造り出された。そして、それは放たれた魔術をそのまま術者の元へと反射する。
「ぎゃあ!」
崖の上から悲鳴をあげて落下する構成員たちが見える。
「っの#女_アマ__#!」
メルティナの前方から敵が大挙して押し寄せる。
「リーシャは、メルティナの側で護衛を頼む!」
「はい!」
リーシャはメルティナの側に駆け寄って大槍を構える。
俺はそれを横目に見て敵に突っ込んでいく。
「水刃・6連!」
まずはエクスカリバーの魔力を解放し、水の刃を6発続けて飛ばして牽制する。
(よし、いける!)
水刃の効果に手応えを感じる。俺はさらにカラドボルグの魔力も解放することにした。
「紅雷!」
揮った魔剣の軌跡に紅い雷が迸り、敵を感電死させていく。
「うおぉぉぉっ!!」
俺は咆哮をあげて、立ちはだかる構成員たちを容赦なく斬り捨てる。
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