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悪夢は覚めてくれない 3
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領都ファティニールのクナイツァー本邸
本邸は高台にあり領都を一望できるロケーションに、来訪する客人はその絶景に溜息を漏らす。
そして、その高台から見える鉄の城がある。
城塞都市顎門だ。
顎門とファティニールを結ぶ一本の街道と線路。
ファシベル街道と呼ばれる整備された道が続く。
顎門が余りにも巨大な為、見る者の多くが距離感を見間違える。
今でこそ、石畳の街道が整備され所々に見張り塔が作られているが昔はここはちょっとした丘陵地帯だったのだ。
クナイツァー家の土木技術がここを平野に変えた。
農地転換作業を進め食料の充足率改善を視野に整備を進めているところだ。
本邸に目をやると、周囲を3メートルほどの鉄製の格子状の外壁が囲む。
シュバリエを外周の警護にあたらせることが出来るのは、帝家とクナイツァー家か…恨みを買い過ぎている者ぐらいだ。
まぁ、せざる得ないと言うべきか。
外周から見る限り、5階建ての帝国の建築様式美で飾られた観る者を圧倒する建物であるが、この建物は外壁に過ぎないことを知っている者は少ない。
建物の内側に6階建ての建物がある。
それこそが、クナイツァー本邸である。
外周の建物は、客人用の宿泊設備を備え舞踏会や食事会をする大広間でもある。
顎門騎士団の要人護衛隊が待機する屋敷に偽装した詰所であるのが真実だ。
外周面には一切の窓がなく、内周側に窓とバルコニーがつけられた重要区画がある。
その区画の中にレインの部屋である。
アブローラは屋敷に戻ると、まずレインの寝室に行った。
スヤスヤと眠る我が子の顔をみて安心するのだ。
声が聞きたかったが、起こすわけにもいかず…そっと頭を撫でた。
差し込む月の明かりにキラキラ銀髪が光る。
魔煌色に輝く…幼い魔力持ちによくある症状だが、魔力をうまく体内循環できずお漏らしをしてしまうのだ。
これが、足の麻痺の原因の一つになっている。
眼帯は、サイドテーブルに置かれていた。
忌々しく思うが、物に当たってもしょうがない。
アブローラは、頬に口付けをし部屋を後にした。
「おやすみ、レイン」
ちらっと足元にいるコロ助に目をやった。
寝ているのか、反応もない。
仮に起きていたとしても、誰にも尾っぽをするワンコだ…狼だ。
「あの子の役に立てないなら、ファーにしてしまおうかしら?」
と、こぼすと身の危険を感じ逃げる賢さもある。
「…役に立たない番犬ね。」
と、毒吐いた。
物音を立てないよう、そっとドアが閉めた。
コロ助の目が開く。
アブローラの帰宅時から、目を覚まし警戒していた。
そんな状況にアブローラが気づくはずもなかった。
寝ているフリをする…知能がある、アブローラはもっと警戒しておくべきだったと後悔する事になるのだ。
アブローラは、コロ助が”愛玩犬のフリ”をしているなど考えてもいなかった。
コロ助の正体…魔獣というより精霊獣という言葉の方がしっくりくる。
精霊獣フェンリル。
大半の魔獣は、フェンリルより格下なので、側にいるだけで魔獣避けになるだろう、それを考えれば損はないか程度の考えだったのだ。
もし、伝承通りのフェンリルなら…自分の息子はどうなると言うのか?
考えるだけで、胸が締め付けられる。
アブローラは、好い顔をしない。
片目、両足が不自由な我が子が、召喚士のはずがない。
シュバリエとしてなら、魔力はそこそこあるが、独り立ちは難しいだろうと思うのが本音だ。
能力的には、我が子は中の上のシュバリエにしか過ぎない。
だが、世間一般の貴族子弟して、子爵家レベルのの跡取りとしては申し分ない。
だが、レインが生まれた時…フェンリルは現れた。
レインに潜む天使を撃退した事実を目の当たりにしたのだ。
アブローラに、ある考えが過ぎる。
お祖父様は、何か隠している…この子の魔力が安定しないと言うので、魔導封印を認めたが…本当にそうなのか?
どうして、ダブルAの自分から、ダブルBの子が産まれたのだろうか?
絶対何か隠している…きっと、我が子にとって良くないことだろう。
そう考えると心が引き裂かれそうになる
息子の属性門を感じてみると…確かに、その通りなのだ。
特に何か異常を感じるわけでもないが…ふと思った。
「あいつにも、属性門を見させてみるか?」
本邸は高台にあり領都を一望できるロケーションに、来訪する客人はその絶景に溜息を漏らす。
そして、その高台から見える鉄の城がある。
城塞都市顎門だ。
顎門とファティニールを結ぶ一本の街道と線路。
ファシベル街道と呼ばれる整備された道が続く。
顎門が余りにも巨大な為、見る者の多くが距離感を見間違える。
今でこそ、石畳の街道が整備され所々に見張り塔が作られているが昔はここはちょっとした丘陵地帯だったのだ。
クナイツァー家の土木技術がここを平野に変えた。
農地転換作業を進め食料の充足率改善を視野に整備を進めているところだ。
本邸に目をやると、周囲を3メートルほどの鉄製の格子状の外壁が囲む。
シュバリエを外周の警護にあたらせることが出来るのは、帝家とクナイツァー家か…恨みを買い過ぎている者ぐらいだ。
まぁ、せざる得ないと言うべきか。
外周から見る限り、5階建ての帝国の建築様式美で飾られた観る者を圧倒する建物であるが、この建物は外壁に過ぎないことを知っている者は少ない。
建物の内側に6階建ての建物がある。
それこそが、クナイツァー本邸である。
外周の建物は、客人用の宿泊設備を備え舞踏会や食事会をする大広間でもある。
顎門騎士団の要人護衛隊が待機する屋敷に偽装した詰所であるのが真実だ。
外周面には一切の窓がなく、内周側に窓とバルコニーがつけられた重要区画がある。
その区画の中にレインの部屋である。
アブローラは屋敷に戻ると、まずレインの寝室に行った。
スヤスヤと眠る我が子の顔をみて安心するのだ。
声が聞きたかったが、起こすわけにもいかず…そっと頭を撫でた。
差し込む月の明かりにキラキラ銀髪が光る。
魔煌色に輝く…幼い魔力持ちによくある症状だが、魔力をうまく体内循環できずお漏らしをしてしまうのだ。
これが、足の麻痺の原因の一つになっている。
眼帯は、サイドテーブルに置かれていた。
忌々しく思うが、物に当たってもしょうがない。
アブローラは、頬に口付けをし部屋を後にした。
「おやすみ、レイン」
ちらっと足元にいるコロ助に目をやった。
寝ているのか、反応もない。
仮に起きていたとしても、誰にも尾っぽをするワンコだ…狼だ。
「あの子の役に立てないなら、ファーにしてしまおうかしら?」
と、こぼすと身の危険を感じ逃げる賢さもある。
「…役に立たない番犬ね。」
と、毒吐いた。
物音を立てないよう、そっとドアが閉めた。
コロ助の目が開く。
アブローラの帰宅時から、目を覚まし警戒していた。
そんな状況にアブローラが気づくはずもなかった。
寝ているフリをする…知能がある、アブローラはもっと警戒しておくべきだったと後悔する事になるのだ。
アブローラは、コロ助が”愛玩犬のフリ”をしているなど考えてもいなかった。
コロ助の正体…魔獣というより精霊獣という言葉の方がしっくりくる。
精霊獣フェンリル。
大半の魔獣は、フェンリルより格下なので、側にいるだけで魔獣避けになるだろう、それを考えれば損はないか程度の考えだったのだ。
もし、伝承通りのフェンリルなら…自分の息子はどうなると言うのか?
考えるだけで、胸が締め付けられる。
アブローラは、好い顔をしない。
片目、両足が不自由な我が子が、召喚士のはずがない。
シュバリエとしてなら、魔力はそこそこあるが、独り立ちは難しいだろうと思うのが本音だ。
能力的には、我が子は中の上のシュバリエにしか過ぎない。
だが、世間一般の貴族子弟して、子爵家レベルのの跡取りとしては申し分ない。
だが、レインが生まれた時…フェンリルは現れた。
レインに潜む天使を撃退した事実を目の当たりにしたのだ。
アブローラに、ある考えが過ぎる。
お祖父様は、何か隠している…この子の魔力が安定しないと言うので、魔導封印を認めたが…本当にそうなのか?
どうして、ダブルAの自分から、ダブルBの子が産まれたのだろうか?
絶対何か隠している…きっと、我が子にとって良くないことだろう。
そう考えると心が引き裂かれそうになる
息子の属性門を感じてみると…確かに、その通りなのだ。
特に何か異常を感じるわけでもないが…ふと思った。
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