指揮者に恋した元吹奏楽部員の後味悪い話

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中学

まずは手始めに打楽器の先輩に恋する

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私のいた中学吹奏楽部の男女比は1:9~2:8で圧倒的に女子多い。高校もそう。共学の学校ではだいたいどこもこんなもんだと思う。

そんな女子多い環境での貴重な男子部員はモテる。同期の吹奏楽部男子は中学のときも高校のときも部内でカップルになっていた。私の狭い観察対象で申し訳ないが、中学同期3名中2人、高校同期2名中2名が部内に彼女がいた。中には部内に、元カノ現カノを作った者も。

****

中学2年生になり、演奏技術も上がり演奏できる曲も徐々に増えた。クラスより居心地が良いことから、私の思考の過半が吹奏楽に向けられた。

恋愛も。

同期の男子には魅力を感じなかったから、挨拶程度しかしない打楽器パートの先輩を好きになった。打楽器のことをパーカスと言っていた(英語のパーカッションより)ので、その先輩のことをここではパー先輩とする。

なんで好きになったかは全く思い出せない。けれど、思い込みの激しい私のことだ。

挨拶程度でも
⇒パー先輩は私のことを気に入っている。だって練習も頑張っているし
⇒パー先輩はきっと私のことが好き
になったんだろう。

あぁぁぁもぉぉぉぉ!!!

男子部員はモテるが女子部員はそうではない環境で、同じ吹奏楽部の人を好きになるのは「賢く」ない。でもまぁそんなの関係ないわけで。
別に告白をしたわけでもなく、パー先輩の周りを無駄にうろつくというアピールに終止し、何の進展も事件もなく収束した。

****

けれど今思えば、このパー先輩のことはスタートだったんだ。吹奏楽部の中で好きな人を見つけては終わるのスタートだったんだ。

しかもこの、何の事件もなく収束は、タチが悪い。パー先輩には迷惑な話だが、ちゃんと告白でもしてフィードバックを得ていればよかったのに。

勝手な思い込みをして自分の中だけで恋愛ストーリーを展開するんじゃなくて、外に出していればもっと面白い10代を過ごせたのに。安易に自己完結できる楽さを選んだ。


つづく~
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