5 / 18
高校
心のよりどころ
しおりを挟む
中学を卒業し、高校へ入学。当たり前のように吹奏楽部へ入部。クラリネット経験者ということで希望通りクラリネットパートになれた。
出身中学の吹奏楽部は、学区内では1位2位を争うほど活動が盛んだった。その環境で練習できたおかげで、高校では他の同期よりも上手かったと思う。
下手な先輩よりは上手かったと思うし、実際、先輩をさし置いて、ソロ(目立つ。通常そのパートで上手い人が吹く)も貰えたりしてウハウハだった。
居心地よすぎて、あーん困っちゃう!状態。
****
さて、そこで不安になるのは人間関係。
中学のとき強烈ないじめはないものの、部活内には陰口を聞いたり言ったりの習慣があった。私もそれに参加してた。
高校でも、陰口の一つも言われるだろうと思っていた。けれどそんな雰囲気は全くなく、とにかく心地よい。
調子にのって浮ついてる私についてもだし、練習休みがちな部員についても(中学の頃なら絶対に悪口対象だ)、みんな悪口言ったりしない。
むしろ私が言おうかなと思ったら、
他の子が「あの子最近休みがちだね。体調とか大丈夫なのかな」
と心底心配しているという口調で言うもんだから、悪口を言える雰囲気でもなく、「そうだね、心配だね」と答えた。
みんな良い人だなー。
そして中学の頃の悪口文化から高校同期たちのおかげで私は浄化された。
吹奏楽部ではクラリネットの技術的にもマウントがとれて、そして人間関係も心地よい。天国か!?
****
けれども上手くいかないのは勉学。
中学のときとは比べものにならない勉強量に、それまで暗記で対応していたやり方が通じず、高一の初めてのテストは散々。その後も巻き返せない。
中学のときは、クラスで目立たないけど、部活での副部長やらパートリーダーとしての居心地良さが私を救っていた。そして勉学もちゃんとやっていた。部活に励んでいてもなんとかなる難易度と量だった。
けれど高校になり追いつかなくなった。生活の中心は吹奏楽部で、授業に身も入らないし、復習なんてしない。テスト期間中はさすがに吹奏楽部も休みになるが、その期間だけ勉強したって追いつけるような量でもなかったし、その器量は私には無かった。
勉学が楽しくなかったことが、「じゃあもっと勉強頑張る」にはならずに余計に部活にのめり込ませた。
わたしには吹奏楽部がある。クラリネットがある。
もうちょっとこの高校1年のときに、依存ではなく、熱中しているという程度にしておくべきだった。
つづく~
出身中学の吹奏楽部は、学区内では1位2位を争うほど活動が盛んだった。その環境で練習できたおかげで、高校では他の同期よりも上手かったと思う。
下手な先輩よりは上手かったと思うし、実際、先輩をさし置いて、ソロ(目立つ。通常そのパートで上手い人が吹く)も貰えたりしてウハウハだった。
居心地よすぎて、あーん困っちゃう!状態。
****
さて、そこで不安になるのは人間関係。
中学のとき強烈ないじめはないものの、部活内には陰口を聞いたり言ったりの習慣があった。私もそれに参加してた。
高校でも、陰口の一つも言われるだろうと思っていた。けれどそんな雰囲気は全くなく、とにかく心地よい。
調子にのって浮ついてる私についてもだし、練習休みがちな部員についても(中学の頃なら絶対に悪口対象だ)、みんな悪口言ったりしない。
むしろ私が言おうかなと思ったら、
他の子が「あの子最近休みがちだね。体調とか大丈夫なのかな」
と心底心配しているという口調で言うもんだから、悪口を言える雰囲気でもなく、「そうだね、心配だね」と答えた。
みんな良い人だなー。
そして中学の頃の悪口文化から高校同期たちのおかげで私は浄化された。
吹奏楽部ではクラリネットの技術的にもマウントがとれて、そして人間関係も心地よい。天国か!?
****
けれども上手くいかないのは勉学。
中学のときとは比べものにならない勉強量に、それまで暗記で対応していたやり方が通じず、高一の初めてのテストは散々。その後も巻き返せない。
中学のときは、クラスで目立たないけど、部活での副部長やらパートリーダーとしての居心地良さが私を救っていた。そして勉学もちゃんとやっていた。部活に励んでいてもなんとかなる難易度と量だった。
けれど高校になり追いつかなくなった。生活の中心は吹奏楽部で、授業に身も入らないし、復習なんてしない。テスト期間中はさすがに吹奏楽部も休みになるが、その期間だけ勉強したって追いつけるような量でもなかったし、その器量は私には無かった。
勉学が楽しくなかったことが、「じゃあもっと勉強頑張る」にはならずに余計に部活にのめり込ませた。
わたしには吹奏楽部がある。クラリネットがある。
もうちょっとこの高校1年のときに、依存ではなく、熱中しているという程度にしておくべきだった。
つづく~
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
島猫たちのエピソード2025
BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。
石垣島は野良猫がとても多い島。
2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。
「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。
でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。
もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。
本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。
スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる