31 / 53
第四章 ベルフェゴールの世界
ネゴシエーション
しおりを挟む
『ケンジさん』
「はい?」
『私今、めっちゃムカついてます』
「はい……」
『一人の人間が、神に逆らったからです』
「はい……すいません」
「また女神と話をしているのか?」
独り言をぶつぶつと言っている俺にバスカマリアが顔を覗き込んで訪ねてきた。ああっ、やっぱ綺麗、この人。癒されるわ。
結局俺は魔王バスカマリアに連れられて魔王軍の本拠地にお邪魔することになった。魔王の本拠地と言えば聞こえはいいが、ぶっちゃけただのログハウスだ。この周辺が今、人間に住処を奪われた、非人間種族の寄り合い所になっている。
『にしても、ちょっと美女に微笑まれたら簡単に転んじゃって……チョロいですね、ケンジさんは』
ぶっちゃけて言って返す言葉もない。でも、人間も悪いと思うよ?
「ところでさっき女神と話しているとき『ベアリス』と言っていたか?」
「え? そうだけど、バスカマリア、ベアリスの事知ってんの? 俺をこの世界に送り込んだ女神なんだけど」
「ああ、もちろんだ。夜の森と狩りの女神ベアリスだろう。我らの信ずる神のうちの一柱だ。なんという幸運だ。勇者ガチャSSRキタコレ」
……ベアリスさん?
『…………』
ベアリスさんを信仰してるらしいっすよ?
『いい人ですよね、バスカマリアさんって。美人だし』
チョロいなこの女神。
『いやダメ! でもダメです! ダークエルフは邪神に連なる種族!』
くっそぅ、意外と頑なだな、この女神。
「で、どうなんだ? 女神様の御助力は得られそうなのか?」
バスカマリアは半笑いでもじもじしながら俺に尋ねてくる。この人こんな表情もするんだな。美人なだけじゃなくて可愛い。
「そこなんだよなぁ……なあベアリス、コ・シュー王国はメタル神シグサゲアルとか言うの信じてるんだぜ? こいつ邪神じゃないの? メタル神とかいかにも邪神っぽいじゃん」
話の途中で失礼かとも思ったが、俺はベアリスに話しかける。もうどうせ女神と話してるのは知られてるし。
『メタル神は人間に冶金の技術を教えた善神です。メタルとサウナの神として知られています。私達の味方ですよ?』
それは違うメタルなのでは……フィンランドの守護女神なの?
「ケンジ、人間は我らの森を焼き払う。自然を破壊するのだ。このままでは世界は滅びてしまう」
「そうなんだよ、ベアリス! 人間は自然の環境を破壊してるんだよ! これは『悪』だろう?」
『自然って何ですか?』
何、って……
え? 自然だよ?
「その……人間が、自然を破壊して、自分達の……都合の、いいように……」
『なるほど、つまり人間は自然ではないと』
ええええ?
『確かに人間は森を焼き、他種族を攻撃し、版図を広げています。でもそれはただの生存競争でしょう? それが何か問題でも?』
そう言われると、そうだけど……でもいいのか? 自然が……破壊……自然って? このままじゃ、いずれは惑星が破壊されちゃうよ?
「ち、地球がもたん時が来ているのだ! このままでは星が病んで……」
『はぁ……ちょっと待ってくださいね』
ため息をついた後、何やらゴソゴソと物音が聞こえた。少し時間をおいてベアリスは話し出す。
『いいですか? これをよく見てください』
「見えねーよ」
女神との通話は音声しか伝えない。
『これがあなた達が今いる星だとします。あなた達が住んでいるのは、この木の球のほんの表面、ニスの塗っている範囲くらいなんですよ?』
何をやっているのかは見えないが、しかしなんとなくは分かる。これは多分、ゴア元副大統領の『不都合な真実』の冒頭だ。しかしあれは環境保全を訴える内容だったはず。
『このニス程度の部分がちょっと雰囲気が変わるだけで星が病むぅ? 笑わせますねッ!! ガシャン! フギャーー!!』
なんだ今の音。ガラスの割れる音と猫の鳴き声? 木のボールをどっかに投げつけたのか?
『結局あなた達人間が言ってる”環境がもたない”は、人間にとって都合のいい環境がもたない、ってことです。地球がもたん時がきている、んじゃなくて、人間がもたん時がきているんです。この程度、星にとっては屁でもありません』
俺は頭を抱えてその場にしゃがみこんだ。
……口では勝てない……
「だ、大丈夫か? ダメだったのか?」
心配そうな表情でバスカマリアが俺の肩を抱いてくれる。本当にこの人の印象は180°変わった。いい人だなあ。コートの鋲がちくちくするのが玉に瑕だけど。
「何とかならないだろうか。人間は私達と話し合いの場すら持とうとしてくれない。このままでは我ら魔族は滅んでしまう」
バスカマリアの言葉を受けて俺は粘り強く交渉する。
「ねえ、滅んじゃうんだよ? そんなの可哀そうじゃん。この世界に人間以外の種族がいなくなっちゃうよ? 寂しくない?」
『森がなくなるなら平地で生きればいいんです。ケンジさんの世界でも町に適応した種族はたくましく生きてるでしょう? カラスとかゴキブリとか、たぬきとかハクビシンとか。適者生存の原則ですよ』
「ひ……人の世界に適応しろって……」
俺がベアリスの言葉を端的に伝えるとバスカマリアは泣きそうな顔を見せる。そんな表情も儚げで美しい。
「そんな! 人間は我らを敵視しているのだ。共存などできない。駆逐されてしまう!」
「ねえなんとかならない? ベアリス。人間はもう魔族を敵として見てるんだよ。誰かが仲介してやらないと」
ベアリスはまた小さくため息をついてから答えた。
『ツバメって知ってます? 彼らは人の家に巣をつくります。なんでか分かりますか?』
「な、なんで?」
『人間の住宅はヘビやカラスなど他の害獣に襲われにくいからです。ツバメにとって人間は”益獣”なんです。ツバメ程度に出来る適応が魔族には出来ないんですか? ならもう生存競争の敗者でしょう』
俺は再びベアリスの言葉をバスカマリアに伝える。
「て、適応しろの一点張りで……」
なんだか俺も泣きそうになってきた。
というか、俺を挟んで議論するのやめて欲しい。なんで俺は異世界まで来て通訳なんてやってんだ。この伝言ゲームいつまで続くんだよ。
「そんな……滅びるしかないの……?」
バスカマリアは床にぺたん座りして泣き出してしまった。俺も罪悪感に泣き出しそうだ。
『別に滅びろとは言ってませんよ、バスカマリアさん。適応しろ、と言ってるんです』
「私に街娼にでもなれというのか!?」
「イヤお前ら直接会話できるなら最初っからしろよ!!」
なんだよ、普通に会話できるじゃないか、バスカマリアとベアリス。とにかく二人は直接交渉に入った。というかベアリスが一方的に攻撃してるだけのようにも聞こえるが。
『街娼も奴隷も立派なお仕事です。職業に貴賎なし、ですよ』
「私には、魔族の誇りがある……人間相手に春をひさぐなど!」
『それにですね。もう魔族の中にも人間に取り入って仕えてる方もいますよ?』
ベアリスの言葉は爆弾発言だった。あのレイシストのコ・シュー王国に、魔族が仕えているだと?
国民でないものには一切の容赦がない冷酷な国。そこに取り入った、裏切り者がいるだなんて……
「はい?」
『私今、めっちゃムカついてます』
「はい……」
『一人の人間が、神に逆らったからです』
「はい……すいません」
「また女神と話をしているのか?」
独り言をぶつぶつと言っている俺にバスカマリアが顔を覗き込んで訪ねてきた。ああっ、やっぱ綺麗、この人。癒されるわ。
結局俺は魔王バスカマリアに連れられて魔王軍の本拠地にお邪魔することになった。魔王の本拠地と言えば聞こえはいいが、ぶっちゃけただのログハウスだ。この周辺が今、人間に住処を奪われた、非人間種族の寄り合い所になっている。
『にしても、ちょっと美女に微笑まれたら簡単に転んじゃって……チョロいですね、ケンジさんは』
ぶっちゃけて言って返す言葉もない。でも、人間も悪いと思うよ?
「ところでさっき女神と話しているとき『ベアリス』と言っていたか?」
「え? そうだけど、バスカマリア、ベアリスの事知ってんの? 俺をこの世界に送り込んだ女神なんだけど」
「ああ、もちろんだ。夜の森と狩りの女神ベアリスだろう。我らの信ずる神のうちの一柱だ。なんという幸運だ。勇者ガチャSSRキタコレ」
……ベアリスさん?
『…………』
ベアリスさんを信仰してるらしいっすよ?
『いい人ですよね、バスカマリアさんって。美人だし』
チョロいなこの女神。
『いやダメ! でもダメです! ダークエルフは邪神に連なる種族!』
くっそぅ、意外と頑なだな、この女神。
「で、どうなんだ? 女神様の御助力は得られそうなのか?」
バスカマリアは半笑いでもじもじしながら俺に尋ねてくる。この人こんな表情もするんだな。美人なだけじゃなくて可愛い。
「そこなんだよなぁ……なあベアリス、コ・シュー王国はメタル神シグサゲアルとか言うの信じてるんだぜ? こいつ邪神じゃないの? メタル神とかいかにも邪神っぽいじゃん」
話の途中で失礼かとも思ったが、俺はベアリスに話しかける。もうどうせ女神と話してるのは知られてるし。
『メタル神は人間に冶金の技術を教えた善神です。メタルとサウナの神として知られています。私達の味方ですよ?』
それは違うメタルなのでは……フィンランドの守護女神なの?
「ケンジ、人間は我らの森を焼き払う。自然を破壊するのだ。このままでは世界は滅びてしまう」
「そうなんだよ、ベアリス! 人間は自然の環境を破壊してるんだよ! これは『悪』だろう?」
『自然って何ですか?』
何、って……
え? 自然だよ?
「その……人間が、自然を破壊して、自分達の……都合の、いいように……」
『なるほど、つまり人間は自然ではないと』
ええええ?
『確かに人間は森を焼き、他種族を攻撃し、版図を広げています。でもそれはただの生存競争でしょう? それが何か問題でも?』
そう言われると、そうだけど……でもいいのか? 自然が……破壊……自然って? このままじゃ、いずれは惑星が破壊されちゃうよ?
「ち、地球がもたん時が来ているのだ! このままでは星が病んで……」
『はぁ……ちょっと待ってくださいね』
ため息をついた後、何やらゴソゴソと物音が聞こえた。少し時間をおいてベアリスは話し出す。
『いいですか? これをよく見てください』
「見えねーよ」
女神との通話は音声しか伝えない。
『これがあなた達が今いる星だとします。あなた達が住んでいるのは、この木の球のほんの表面、ニスの塗っている範囲くらいなんですよ?』
何をやっているのかは見えないが、しかしなんとなくは分かる。これは多分、ゴア元副大統領の『不都合な真実』の冒頭だ。しかしあれは環境保全を訴える内容だったはず。
『このニス程度の部分がちょっと雰囲気が変わるだけで星が病むぅ? 笑わせますねッ!! ガシャン! フギャーー!!』
なんだ今の音。ガラスの割れる音と猫の鳴き声? 木のボールをどっかに投げつけたのか?
『結局あなた達人間が言ってる”環境がもたない”は、人間にとって都合のいい環境がもたない、ってことです。地球がもたん時がきている、んじゃなくて、人間がもたん時がきているんです。この程度、星にとっては屁でもありません』
俺は頭を抱えてその場にしゃがみこんだ。
……口では勝てない……
「だ、大丈夫か? ダメだったのか?」
心配そうな表情でバスカマリアが俺の肩を抱いてくれる。本当にこの人の印象は180°変わった。いい人だなあ。コートの鋲がちくちくするのが玉に瑕だけど。
「何とかならないだろうか。人間は私達と話し合いの場すら持とうとしてくれない。このままでは我ら魔族は滅んでしまう」
バスカマリアの言葉を受けて俺は粘り強く交渉する。
「ねえ、滅んじゃうんだよ? そんなの可哀そうじゃん。この世界に人間以外の種族がいなくなっちゃうよ? 寂しくない?」
『森がなくなるなら平地で生きればいいんです。ケンジさんの世界でも町に適応した種族はたくましく生きてるでしょう? カラスとかゴキブリとか、たぬきとかハクビシンとか。適者生存の原則ですよ』
「ひ……人の世界に適応しろって……」
俺がベアリスの言葉を端的に伝えるとバスカマリアは泣きそうな顔を見せる。そんな表情も儚げで美しい。
「そんな! 人間は我らを敵視しているのだ。共存などできない。駆逐されてしまう!」
「ねえなんとかならない? ベアリス。人間はもう魔族を敵として見てるんだよ。誰かが仲介してやらないと」
ベアリスはまた小さくため息をついてから答えた。
『ツバメって知ってます? 彼らは人の家に巣をつくります。なんでか分かりますか?』
「な、なんで?」
『人間の住宅はヘビやカラスなど他の害獣に襲われにくいからです。ツバメにとって人間は”益獣”なんです。ツバメ程度に出来る適応が魔族には出来ないんですか? ならもう生存競争の敗者でしょう』
俺は再びベアリスの言葉をバスカマリアに伝える。
「て、適応しろの一点張りで……」
なんだか俺も泣きそうになってきた。
というか、俺を挟んで議論するのやめて欲しい。なんで俺は異世界まで来て通訳なんてやってんだ。この伝言ゲームいつまで続くんだよ。
「そんな……滅びるしかないの……?」
バスカマリアは床にぺたん座りして泣き出してしまった。俺も罪悪感に泣き出しそうだ。
『別に滅びろとは言ってませんよ、バスカマリアさん。適応しろ、と言ってるんです』
「私に街娼にでもなれというのか!?」
「イヤお前ら直接会話できるなら最初っからしろよ!!」
なんだよ、普通に会話できるじゃないか、バスカマリアとベアリス。とにかく二人は直接交渉に入った。というかベアリスが一方的に攻撃してるだけのようにも聞こえるが。
『街娼も奴隷も立派なお仕事です。職業に貴賎なし、ですよ』
「私には、魔族の誇りがある……人間相手に春をひさぐなど!」
『それにですね。もう魔族の中にも人間に取り入って仕えてる方もいますよ?』
ベアリスの言葉は爆弾発言だった。あのレイシストのコ・シュー王国に、魔族が仕えているだと?
国民でないものには一切の容赦がない冷酷な国。そこに取り入った、裏切り者がいるだなんて……
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる