43 / 53
最終章 ヤクザが来たでござる
飯テロ
しおりを挟む
~ ハーフタイム (4時間経過) ~
「だから言ったのに……陛下の話に合わせちゃダメって」
「聞いてないぞそんな話」
「笑えるぅ♡ ケンジのクソザコ脳みそじゃ馬車の中で言われたことなんか一日経ったら忘れちゃうのぉ?」
また馬車の中か……翻訳が機能する前の事なんか言われても困る。というか馬車の中で重要な話しすぎだろ、このメスガキ。
エイヤレーレ陛下の魔族に関する話はすでに4時間に及んでいた。陛下に聞いたところまだまだかかりそうな感じなので、現在はハーフタイムを設けて給水や、補給食をとって体力の回復に努めているところである。
エイヤレーレ陛下もこの4時間喋り続けで大分体力を消耗したようで、現在ペカと俺とは反対側の部屋のコーナーに座って補給をし、セコンドと思しきメイドが肩をもんだり状態のチェックをしている。
「ちょっと聞きたいんだが、ペカ」
ペカは補給食のチーズを齧りながら「何?」と聞き返してくる。なんかハムスターみたいでかわいい。
「陛下が言ってることは、どこまで確かなの?」
「こっちが聞きたいわよ」
なんだと。
「たとえば……聖剣……エメラルドソードとかは、存在するの?」
「ある訳ないじゃない」
カーン!
タイムオーバーだ。ゴングが鳴らされて、エイヤレーレが立ち上がる。後半戦の始まりに備えて俺は自分の両頬をきつめに叩いた。
~ さらに4時間後 ~
「つ……疲れた……」
ようやく俺達は解放された。
というか陛下がとうとう倒れてしまって、それと同時にメイドがタオルを投げ込んでTKO判定である。よほど自分の言葉に興味を示してもらえたのが嬉しかったのか、力尽きるまで話し続けたのだ。
ぐうぅ、と俺の腹が鳴る。
「とりあえず、何かちゃんとした物を食べよう。真夜中だけど、厨房に行けばなんかあるだろ」
ペカの方もよほど疲れたのかいつもの軽口も鳴りを潜め、とぼとぼと俺の後をついてくる。これは相当まずいな。何か精のつくもの、いや、甘いものでも作って食わせてやろう。
しかし食堂と併設された厨房についてみると、パントリーに鍵がかけられており、ほとんどの食材が使えない状態だった。
「あるのは、調味料と、卵と……あと、このソースパンに入ってるのは? む……これだけあれば、アレがつくれそうだ!」
「ねえ、何でもいいから早く作ってよ! ペカ、スイーツが食べたいし♡」
ここが男の見せ所だ。現代日本のメシウマチートで異世界人を魅了してやる。
先ずは卵を卵黄と卵白に分けて、卵白の方を泡立ててメレンゲ状にする!
「なにこれ? 白くてふわふわ、おいしそー♡」
ふふふ、待ってろペカ。さすがになにも味付けしてない卵白だから美味しくとも何ともないぞ。
角が立つ程度にメレンゲができたら卵黄の方には砂糖とシナモンパウダーを入れて、メレンゲとざっくり混ぜ合わせ、バターを溶かしたフライパンで一気にオムレツにする。
「ふわー、いい匂い♡ ケンジ料理なんてできたのね! こっちの小さい鍋は使うの?」
ペカが火をかけたソースパンを不思議そうにのぞき込む。そう。このソースパンの中身こそがこのスイーツのキモだ。俺もまさか異世界でこんな食材に会うとは思わなかった。
「ソースパンの中身は小豆を砂糖で煮込んだもの。すなわちアンコだ。これをフライパンで作ったメレンゲオムレツで包んでメスガキわからせスイーツの完成! 名付けてオムァンコだ! 熱いうちにどうぞ!!」
辺りに甘い匂いが充満する。フッ、深夜だってのに罪な男だぜ、俺は。
「わあ、美味しい! ふわふわ柔らかくてほんのり甘いオムレツ生地にシナモンの香りがいいアクセントになってて、中のアンコは小豆の柔らかい甘さが引き立ってて、その……とにかく甘いばっかりで。甘くて甘い。こう、なんだろう? 一口目はいいんだけどそれ以降はちょっとくどくなってくるかな……もう少しこう、味にメリハリが欲しいっていうか」
どうやらメスガキにも好評のようだ。俺も腹が減っていたので一緒に食べながら今日の事について話をする。なんやこれ甘っ。
「今日、女王が言ってたことなんだけど、ホリムランドが魔族の攻撃を受けてるってところまではいいんだよね?」
「それは間違いないわ。実際国境じゃ魔王軍とバチバチやってるしぃ」
「この国に、魔王のしもべが入り込んでるってのは?」
「…………」
ペカは目を伏せて答えない。正直俺も全てが正しいとは思っていなかった。城壁近くの食堂で魔族を見つけはしたが、あれは「食堂に魔族がいた」だけで、「魔族がスパイ行為を働いていた」証拠にはならない。極論を言うとたまたま鳥の形態の魔族がその辺ぶらぶらしてただけの可能性だってある。
「じゃあ、聖剣がどうとか前世がどうとか言ってたのは?」
「嘘……と言い切れないけど、かなり怪しいとは思う。でも実際フーリエン王家は元々この地を治めてた巫女の家系だから、全部が嘘かって言われると……」
先祖がどうとか前世がどうとかずっと言っていたが、普段の俺なら「妄想だ」と一笑に付す。だが、そう言い切れない気持ちも分かる。なぜならここに世界を救うために神様に遣わされたとかいう胡散臭い少年が実在するからだ。
「魔族から集団ストーキングを受けてるってのは?」
ペカは再び黙る。
そうだ。やはりこれが現代日本であったら、俺も一笑に付して終わりだろう。だがここはファンタジー世界。実際俺は自分の転移先にストーキングしてくる魔族を毎回燃やしている。
日本ならそんな労力をかけて集団でストーキングして何の得がある。と一言で終わるが、実際エイヤレーレはこの国の女王で、人々の希望で、魔族と敵対している。
なんというか、こう……ファンタジー世界と妄想の親和性が高すぎて、どこまでが真実でどこからが妄想なのかが、全く区別がつかない、という。
「実際、ペカはどう思うんだ? というか俺はこの世界で何をすればいい?」
ペカは食べ終わったスイーツのスプーンを口にくわえてしばらく考え事をしていたが、やがて考えがまとまったのか、俺に答えた。
「とりあえず陛下の気が済むようにやってほしい」
気が済むように……
「ペカはねぇ、神託によって選ばれて、教会の認定を受けて勇者となって魔族からこの世界を救う様に陛下にお願いされたんだけどぉ……」
どうもはっきりとしない。いつもは歯に衣着せぬ……というか不必要に煽ってくるペカが言い淀んでいる。
「正直言って陛下の言ってることは全然分かんないしぃ……」
「もういい。大丈夫だ。陛下の事は俺に任せろ」
思わずそう言ってしまった。あの勝気なペカが泣きそうな表情でしょんぼりと俯いてるのが見てられなかった。
王宮で見ている感じ、ペカの立ち位置はかなり微妙だ。宰相をはじめ、国の中枢を担う高級官僚は陛下の言葉には我関せずといった感じだった。
「こう言っちゃなんだが、宰相たちはペカにエイヤレーレを押し付けようとしてるんじゃないのか?」
「今日見ただけで……そこまで分かったの?」
ペカは瞳に涙を溜め、上目遣いで俺を見つめて来る。やっぱりそうだったのか。この広い王宮の中で、一人で苦労してたんだな、このメスガキも。
「正直国境の魔王軍の対処は正規軍でできてるけど、陛下はそれ以上に魔王への警戒を強く説いて来るし……もうどうしたらいいのか……」
「いいんだ。俺に任せろ」
俺はペカを抱きしめて諭すように言った。
「エイヤレーレは、統合失調症だ」
「だから言ったのに……陛下の話に合わせちゃダメって」
「聞いてないぞそんな話」
「笑えるぅ♡ ケンジのクソザコ脳みそじゃ馬車の中で言われたことなんか一日経ったら忘れちゃうのぉ?」
また馬車の中か……翻訳が機能する前の事なんか言われても困る。というか馬車の中で重要な話しすぎだろ、このメスガキ。
エイヤレーレ陛下の魔族に関する話はすでに4時間に及んでいた。陛下に聞いたところまだまだかかりそうな感じなので、現在はハーフタイムを設けて給水や、補給食をとって体力の回復に努めているところである。
エイヤレーレ陛下もこの4時間喋り続けで大分体力を消耗したようで、現在ペカと俺とは反対側の部屋のコーナーに座って補給をし、セコンドと思しきメイドが肩をもんだり状態のチェックをしている。
「ちょっと聞きたいんだが、ペカ」
ペカは補給食のチーズを齧りながら「何?」と聞き返してくる。なんかハムスターみたいでかわいい。
「陛下が言ってることは、どこまで確かなの?」
「こっちが聞きたいわよ」
なんだと。
「たとえば……聖剣……エメラルドソードとかは、存在するの?」
「ある訳ないじゃない」
カーン!
タイムオーバーだ。ゴングが鳴らされて、エイヤレーレが立ち上がる。後半戦の始まりに備えて俺は自分の両頬をきつめに叩いた。
~ さらに4時間後 ~
「つ……疲れた……」
ようやく俺達は解放された。
というか陛下がとうとう倒れてしまって、それと同時にメイドがタオルを投げ込んでTKO判定である。よほど自分の言葉に興味を示してもらえたのが嬉しかったのか、力尽きるまで話し続けたのだ。
ぐうぅ、と俺の腹が鳴る。
「とりあえず、何かちゃんとした物を食べよう。真夜中だけど、厨房に行けばなんかあるだろ」
ペカの方もよほど疲れたのかいつもの軽口も鳴りを潜め、とぼとぼと俺の後をついてくる。これは相当まずいな。何か精のつくもの、いや、甘いものでも作って食わせてやろう。
しかし食堂と併設された厨房についてみると、パントリーに鍵がかけられており、ほとんどの食材が使えない状態だった。
「あるのは、調味料と、卵と……あと、このソースパンに入ってるのは? む……これだけあれば、アレがつくれそうだ!」
「ねえ、何でもいいから早く作ってよ! ペカ、スイーツが食べたいし♡」
ここが男の見せ所だ。現代日本のメシウマチートで異世界人を魅了してやる。
先ずは卵を卵黄と卵白に分けて、卵白の方を泡立ててメレンゲ状にする!
「なにこれ? 白くてふわふわ、おいしそー♡」
ふふふ、待ってろペカ。さすがになにも味付けしてない卵白だから美味しくとも何ともないぞ。
角が立つ程度にメレンゲができたら卵黄の方には砂糖とシナモンパウダーを入れて、メレンゲとざっくり混ぜ合わせ、バターを溶かしたフライパンで一気にオムレツにする。
「ふわー、いい匂い♡ ケンジ料理なんてできたのね! こっちの小さい鍋は使うの?」
ペカが火をかけたソースパンを不思議そうにのぞき込む。そう。このソースパンの中身こそがこのスイーツのキモだ。俺もまさか異世界でこんな食材に会うとは思わなかった。
「ソースパンの中身は小豆を砂糖で煮込んだもの。すなわちアンコだ。これをフライパンで作ったメレンゲオムレツで包んでメスガキわからせスイーツの完成! 名付けてオムァンコだ! 熱いうちにどうぞ!!」
辺りに甘い匂いが充満する。フッ、深夜だってのに罪な男だぜ、俺は。
「わあ、美味しい! ふわふわ柔らかくてほんのり甘いオムレツ生地にシナモンの香りがいいアクセントになってて、中のアンコは小豆の柔らかい甘さが引き立ってて、その……とにかく甘いばっかりで。甘くて甘い。こう、なんだろう? 一口目はいいんだけどそれ以降はちょっとくどくなってくるかな……もう少しこう、味にメリハリが欲しいっていうか」
どうやらメスガキにも好評のようだ。俺も腹が減っていたので一緒に食べながら今日の事について話をする。なんやこれ甘っ。
「今日、女王が言ってたことなんだけど、ホリムランドが魔族の攻撃を受けてるってところまではいいんだよね?」
「それは間違いないわ。実際国境じゃ魔王軍とバチバチやってるしぃ」
「この国に、魔王のしもべが入り込んでるってのは?」
「…………」
ペカは目を伏せて答えない。正直俺も全てが正しいとは思っていなかった。城壁近くの食堂で魔族を見つけはしたが、あれは「食堂に魔族がいた」だけで、「魔族がスパイ行為を働いていた」証拠にはならない。極論を言うとたまたま鳥の形態の魔族がその辺ぶらぶらしてただけの可能性だってある。
「じゃあ、聖剣がどうとか前世がどうとか言ってたのは?」
「嘘……と言い切れないけど、かなり怪しいとは思う。でも実際フーリエン王家は元々この地を治めてた巫女の家系だから、全部が嘘かって言われると……」
先祖がどうとか前世がどうとかずっと言っていたが、普段の俺なら「妄想だ」と一笑に付す。だが、そう言い切れない気持ちも分かる。なぜならここに世界を救うために神様に遣わされたとかいう胡散臭い少年が実在するからだ。
「魔族から集団ストーキングを受けてるってのは?」
ペカは再び黙る。
そうだ。やはりこれが現代日本であったら、俺も一笑に付して終わりだろう。だがここはファンタジー世界。実際俺は自分の転移先にストーキングしてくる魔族を毎回燃やしている。
日本ならそんな労力をかけて集団でストーキングして何の得がある。と一言で終わるが、実際エイヤレーレはこの国の女王で、人々の希望で、魔族と敵対している。
なんというか、こう……ファンタジー世界と妄想の親和性が高すぎて、どこまでが真実でどこからが妄想なのかが、全く区別がつかない、という。
「実際、ペカはどう思うんだ? というか俺はこの世界で何をすればいい?」
ペカは食べ終わったスイーツのスプーンを口にくわえてしばらく考え事をしていたが、やがて考えがまとまったのか、俺に答えた。
「とりあえず陛下の気が済むようにやってほしい」
気が済むように……
「ペカはねぇ、神託によって選ばれて、教会の認定を受けて勇者となって魔族からこの世界を救う様に陛下にお願いされたんだけどぉ……」
どうもはっきりとしない。いつもは歯に衣着せぬ……というか不必要に煽ってくるペカが言い淀んでいる。
「正直言って陛下の言ってることは全然分かんないしぃ……」
「もういい。大丈夫だ。陛下の事は俺に任せろ」
思わずそう言ってしまった。あの勝気なペカが泣きそうな表情でしょんぼりと俯いてるのが見てられなかった。
王宮で見ている感じ、ペカの立ち位置はかなり微妙だ。宰相をはじめ、国の中枢を担う高級官僚は陛下の言葉には我関せずといった感じだった。
「こう言っちゃなんだが、宰相たちはペカにエイヤレーレを押し付けようとしてるんじゃないのか?」
「今日見ただけで……そこまで分かったの?」
ペカは瞳に涙を溜め、上目遣いで俺を見つめて来る。やっぱりそうだったのか。この広い王宮の中で、一人で苦労してたんだな、このメスガキも。
「正直国境の魔王軍の対処は正規軍でできてるけど、陛下はそれ以上に魔王への警戒を強く説いて来るし……もうどうしたらいいのか……」
「いいんだ。俺に任せろ」
俺はペカを抱きしめて諭すように言った。
「エイヤレーレは、統合失調症だ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる