薔薇の間に挟まる腐女子

月江堂

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顔射感激

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 とうとう俺はボクサーパンツ一丁だけになった。

 ソラに言われた通り、パンツを痛いくらいに押し上げている突起物の先端はすでに布の上に水たまりのようにゲル状の染みを作っている。

 それに引き寄せられてか、またもやマミヤが鼻息がかかりそうなほど近くまで来て、パンツの上から観察している。

「うわっ……スゴ……」

 うう、恥ずかしい。異性にこんな間近で、いや、間近でもなくとも、たとえパンツ越しであろうとも、ペニスを凝視されるのなんて初めてだ。そして、もはや俺にもマミヤを追い返す気力はない。

 なぜなら、この女のせいで、俺はこんなにも興奮している側面もあるからだ。

「じゃあ……脱がすよ?」

 そう言ってソラは俺のパンツのゴムをぐい、と引っ張る。パンツは俺の亀頭に引っかかって抵抗となった後、ビタンッと張りつめた弓の弦のようにペニスを俺のへそに打ち付けた。

「んんっ」

 亀頭がパンツとこすれて思わず変な声が出てしまった。

「わあああ……」

 マミヤはショーウィンドウの中のトランペットを眺める黒人少年の如く目をキラキラと輝かせて俺のペニスを凝視している。なんかもう、これだけでイキそうなくらい興奮してる自分が恥ずかしい。

 というか、マミヤの鼻息がさっきから亀頭を刺激してて、それだけでもうヤバい。

「す、スゴ……これ、相当大きいスよね……」

 そう言いながらペニスに手を伸ばそうとするマミヤの手の甲をパチン、とソラが叩いた。

「ダメだよ? 見るだけって約束でしょう? それに……」

 ソラが俺のペニスをぎゅっと握りながら言葉を続ける。

「コレは、ボクのだから!」

 あっ、ただでさえ興奮してるところに……そんな刺激を……

 ビュクン、ビュクン、という脈動と共にペニスの先からゼリーのように濃い精子が飛び出てしまった。

「んぶっ!?」

 マミヤはペニスの真正面にいたのでその液体をもろに顔に被る。それでもまだペニスの脈動は止まらず、さらに2回、3回とマミヤの眼鏡に精子を叩きつける。

「あ……ごっ、ごめん……」

 思わず謝ったが、マミヤはゆっくりと眼鏡をはずし、指でレンズについた精液を救い取って、くんくんと匂いを嗅ぎ……それをそのままぺろりと舐めとった。しばらくゆっくりと味わう様に震えながら天を仰いでから眼鏡をかけなおし、俺に向けてビッとサムズアップしながら言った。

「望むところッスよ!!」

 この女、ちょっと怖い。

 しばらく俺とソラはぽかんと呆けていたが、気を取り直してソラが俺の方を向いて話しかけてきた。

「まだ、できるよね? 硬いままだし」

 はい、できます。硬いまま、というか、むしろギンギンのビヨンビヨンです。

 ソラは握ったままの俺のペニスを優しく上下にしごきながら、鈴口に付着したままの精液を舐めとるべく舌を這わせる。

「ふわわ……すごい、フェラ……これがモノホンのフェラッスか……」

 マミヤはやはりキラキラと目を輝かせながら、口からだらしなく舌を垂らしたまま荒い息を吐く。この性欲モンスターめ。

 クポッ、ちゅぷ、と水音をさせてソラが俺の亀頭を口に含む。初めてシてからもう1か月くらいだけど、お掃除フェラも大分板についてきた。

「す……すご……男が、男のちんぽを……しゃぶってる……」

 実況解説付きのフェラとかさすがの俺も初めての経験だ。そしてすごく近い。眼鏡のずれを直して、一心不乱に亀頭をねぶるソラのほんの数センチ離れた場所でフェラを観察するマミヤ。なんか、こう……集中できない。

 というかなんかだんだん感覚がマヒしてきたけど、女の子に間近でちんちんを観察されるとか、冷静に考えるととんでもないシチュエーションだ。冷静になれば冷静になるほど興奮してくる。

「っぷはぁ……ね、アキラ……」

 亀頭から口を離したソラが自分のシャツのボタンを外しながら顔を寄せてくる。幼馴染で、小さい頃から一緒に遊んでたこいつにこんな一面があるなんて、ちょっと前まで本当に思いもよらなかったな。

 俺はソラの頬に手を添えて、優しく口づけをし、目を閉じて、そして舌を絡ませる。

 ソラの唾液を吸い取り、舌で綺麗に並んでいる歯の形を一つ一つ確認するように口の中を蹂躙する。

 それと同時に薄桃色の乳首を爪で弾くように刺激すると、キスをしながらもくぐもった声をソラはうめくように漏らす。

「うおびっくりした!」

 目を開けると二人の顔のすぐそばにマミヤの双眼があった。この女ホントに怖いんだけど。そして鼻息が荒い。

 だが俺はもうこの女の事は無視することにした。脅迫されている以上、見られるのは仕方ない。それに何より、実を言うとソラと二人で出来る機会もなかなかないからもう楽しむことにする。

 俺はゆっくりとソラの乳首に口を寄せ、乳輪の周りを撫でるようにゆっくりと、舐める。

「はぁッ……」

 ソラの熱い声が漏れ聞こえてくると、今度はぴったりと唇をつけて、少し強めに乳首を吸う。

「んんッ♡」

 相変わらず感度はいい。そんなに回数してないし、開発してるようなつもりはないんだけど、もしかして自分で慰めたりしてるんだろうか。そう思うと俺は余計に興奮してきて、ソラの胸を吸いながらベルトを緩めてズボンをずらした。

「あっ……」

 少しソラが抵抗するようなリアクションをする。やっぱりマミヤに見られてるから少し恥ずかしいんだろうか。だが俺は抗議しようとするソラの唇を自分の口でふさいで、ボクサーブリーフをずりおろした。

「でッ……!?」

 すぐ傍で見ていたマミヤが言葉を失う。

 まあ、仕方あるまい。

 色素薄目でうっすら茶色い柔らかい髪の毛、低い身長にキラキラとしたつぶらな瞳、少女と間違いそうなはかなげな表情に柔らかい体の線。

 それに反し、『ボロン』という効果音がまさに似合いそうな日本人離れどころか外国でもちょっとないだろうレベルの超巨根。俺もちょっと大きさには自信があるが、ソラの前では爪楊枝みたいなもんだ。

「す……すご……」

 こいつホント語彙力ないな。まあ、見た感じオタク、って感じだし、実際腐女子だし、多分ちんちんを見たこと自体初めてなんだろうな。そんな状態で初めて見るのがよりによってソラの鬼こん棒とは。

「は……恥ずかしいよ……」

 口ではそう言うがソラは抵抗はしない。俺はまだ半勃ちのソラのペニスを軽くしごいて、皮の被っている先端に口をつける。

「わ……アキラくんまでフェラを……!!」

 マミヤはすぐ傍で見ながらずっとぶつぶつ何かつぶやいている。

 本当に……鬱陶しい……鬱陶しいけど、まあ、サービスしてやろうかな、という気持ちも同時に湧き上がってくる。
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