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本編
スキルの説明と合成
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〈…これで付与スキルについての説明を終わります。〉
[付与スキルの名前と効果を知った事により、ギフト〔スキル学習〕の効果で付与スキルLv1を覚えました。]
あ~、入ってくるぅ~…… ふぅ、これも慣れたもんだな。まぁ、加工スキルの時に比べれば、大体の奔流?は楽になるだろうな。
…ん?なんか、経験の方に違和感が…ああ、付与だけは魔法を使うから感覚が掴めないのか。後で魔力のスキルも覚えないとな。
〈これで、鍛冶、鋳造、織物、木工、薬剤、加工、付与の初期生産系スキルをコンプリート致しました。マスター、お疲れ様でした。〉
くぁー、やっと終わったか…なんか、長いようで短かったな。しかも、初期生産系スキルって事は、上位スキルとか、また違う生産系のスキルとかあるのかな!
俄然、楽しみになってきた。まぁ、それは手に入れた時を楽しみにしておこう。
とりあえず、今覚えた生産系スキルについて説明しておこう。
生産系スキルには、〔鍛冶〕、〔鋳造〕、〔織物〕、〔木工〕、〔薬剤〕、〔加工〕、〔付与〕の七つある。
まずは〔鍛冶〕スキルについてだが、これはさっきハクさんが説明した通りだ。
簡単に言えば、鉱石のインゴットから武器と防具が作れる様になる。
レベルが上がったら作ったアイテムのグレードが上がって、作成の失敗をしにくくなる。
武器防具の耐久値を回復させる事が出来る、っていう感じかな。
そんで、インゴットはどうやって作るのかというと、〔鋳造〕スキルで作る事が出来る。もちろん鉱石は自分で手に入れなければならないが、作ること自体は簡単だ。前の世界では、かなり面倒くさそうだったけど、こちらの世界では、
不思議な力(魔法)で超高温に燃えている溶鉱炉の中に入れて溶かし、鉱石が磁石の様に反応する魔道具を使って、石だけと鉱石分だけに分けて、その鉱石分をインゴットの型の中に流し込んで固めれば完成だからな。実質3ステップで出来る。そして出来たインゴットを〔鍛冶〕スキルで使うって訳だ。
…まぁ、鉱石を入手出来るスキル持ってないから、まだ作れないんだけどね…
後で教えてもらおう。
〔織物〕は、その名の通り、布を作るスキルだ。前の世界にもあったから、工程は省く!
〔木工〕は、原木を角材にして加工しやすくするスキルだ。これも前の世界にもあったから工程を省く!
そして薬剤スキルは、その名の通り、薬草などから薬を作るためのスキルだ。
ファンタジーでお馴染みのポーションを初め、軟膏や飲み薬など、大体の薬なら作れるようになった。
そして、問題の〔加工〕なのだが…このスキル、制作の幅が広過ぎるんだ。服を作るのもこのスキル、ネックレスなどの飾りを作るのもこのスキル、角材から家具をつくるのもこのスキルなのだ。だからなのか、ハクさんの時と同じとまではいかないが、奔流とやらが結構きつかった。
しかし、このスキルを身に付けないと、制作出来るアイテムの幅が急激に狭くなってしまうから、取らないという手はないんだけどね。
最後の〔付与〕だが、これは魔道具を作るためのスキルだ。好きなアイテムに、好きな効果を付与する事が出来て、そのアイテムに使った素材によって付けられる効果の数が違うらしい。
例えば、木の剣には一つしか効果を付けられないけど、鉄の剣だと二つ付けられる。
これだけを見れば、ただ単に便利なスキルに見えるが、一
回に使う魔力量が300もあり、自分では一回使うと、魔力が溜まるまで待たないといけない。
魔力の回復速度は、1分間に1しか回復しないので、一回使うと5時間待たないといけない。魔力回復ポーションを飲めば回復するが、魔力を回復するポーションは希少らしい。しかも、熟練度の上がり方が遅く、スキルを手に入れるのに5ヶ月もかかるらしい。まぁ、自分には関係ないけどね。
っと、これで全部説明し終わったかな?まぁ、大体こんな感じの事を勉強していた。
そしてその甲斐あって、今の所覚えられる生産系スキルを覚えられた訳だ。
〔マスター、今回覚えた生産系スキルを全て纏めて〔スキルの合成・進化〕で合成する事をお勧めします。〕
ん?スキルの合成?したらどうなるのかな?
〔ある条件を満たしている事から進化をする事が出来ると思われます。〕
おー、そうなのか。何がどうなるかがよく分からないが、ハクさんがそうしたらいいって言っているなら、そうした方がいいんだろう。…多分。
それじゃあ、早速〔スキルの合成・進化〕を発動させてみると、さっき習った生産系スキルが並んでいた。多分これが自分のスキルなのかな?
それで、全部のスキルを一斉に合成したらいいんだっけ?
〈はい、それで問題ありません。〉
よし、それじゃあ全部選んで、合成っと。
(ピコーン)おっ?
[以下の条件を満たしています。「初期生産系スキルを全て選択する」そのため、〔真の生産者〕に進化出来ます。進化しますか?。はい/いいえ]
えっ?じゃあはい。
[是の意思を確認致しました。スキルは上位スキル、〔真の生産者〕に進化致しました。]
…………ちょっと状況が分からなくなってきた。
………ハクさん、これは?
〈スキルは別々でも問題は無いのですが、スキルの効果がマスターに必要だと思考致しましたので進言させて頂きました。〉
……説明と効果お願い。
〈[〔真の生産者〕
全ての初期生産系スキルを合成した際に進化出来る様になるスキル。数多の経験をして来たその腕は、どんな道具でも軽々と操る。Lvは上がりにくくなっているが、その分上がった時の効果は高い。
効果 全ての初期生産スキルを行使できる。生産道具の性能によるグレードの減少が行われなくなる。このスキルのLvが上がる度に制作アイテムのグレードが上がる。使用出来なかった鉱石のグレードの物を使用できるようになる。]となっております。〉
うん…なんか、色々凄いね。というか、このスキルはかなり有難い。
これからは、神様から貰った生産道具で作るようになるのだが、小さくなってるとか言ってたから、その道具の使用感が地味に心配だった。しかし、このスキルがあれば、小さくても大きくても軽々と使えるようになるのだろう。しかも、鉱石のグレードが上の物を使用出来るのは嬉しい。純粋に制作アイテムのグレードが上がるからな。
はぁ…なんか驚く気力すら無くなって来た。普通に評価しちゃってたよ。まぁ、これからも驚く事が多々あるだろうから、慣れるしかないな…
…んで、ハクさん。次は何すればいいかな?
〈生産系以外のスキルを身に付けることをお勧めします。〉
うわぁ、かなり大変な事になりそうだなぁ…
それから、本当の地獄が始まった…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ネタが尽きた。更新ペースが遅れるかもです。
この話もノリで書いているのでおかしい所があると思います。
真の生産者の説明を少しだけ変更しました。
[付与スキルの名前と効果を知った事により、ギフト〔スキル学習〕の効果で付与スキルLv1を覚えました。]
あ~、入ってくるぅ~…… ふぅ、これも慣れたもんだな。まぁ、加工スキルの時に比べれば、大体の奔流?は楽になるだろうな。
…ん?なんか、経験の方に違和感が…ああ、付与だけは魔法を使うから感覚が掴めないのか。後で魔力のスキルも覚えないとな。
〈これで、鍛冶、鋳造、織物、木工、薬剤、加工、付与の初期生産系スキルをコンプリート致しました。マスター、お疲れ様でした。〉
くぁー、やっと終わったか…なんか、長いようで短かったな。しかも、初期生産系スキルって事は、上位スキルとか、また違う生産系のスキルとかあるのかな!
俄然、楽しみになってきた。まぁ、それは手に入れた時を楽しみにしておこう。
とりあえず、今覚えた生産系スキルについて説明しておこう。
生産系スキルには、〔鍛冶〕、〔鋳造〕、〔織物〕、〔木工〕、〔薬剤〕、〔加工〕、〔付与〕の七つある。
まずは〔鍛冶〕スキルについてだが、これはさっきハクさんが説明した通りだ。
簡単に言えば、鉱石のインゴットから武器と防具が作れる様になる。
レベルが上がったら作ったアイテムのグレードが上がって、作成の失敗をしにくくなる。
武器防具の耐久値を回復させる事が出来る、っていう感じかな。
そんで、インゴットはどうやって作るのかというと、〔鋳造〕スキルで作る事が出来る。もちろん鉱石は自分で手に入れなければならないが、作ること自体は簡単だ。前の世界では、かなり面倒くさそうだったけど、こちらの世界では、
不思議な力(魔法)で超高温に燃えている溶鉱炉の中に入れて溶かし、鉱石が磁石の様に反応する魔道具を使って、石だけと鉱石分だけに分けて、その鉱石分をインゴットの型の中に流し込んで固めれば完成だからな。実質3ステップで出来る。そして出来たインゴットを〔鍛冶〕スキルで使うって訳だ。
…まぁ、鉱石を入手出来るスキル持ってないから、まだ作れないんだけどね…
後で教えてもらおう。
〔織物〕は、その名の通り、布を作るスキルだ。前の世界にもあったから、工程は省く!
〔木工〕は、原木を角材にして加工しやすくするスキルだ。これも前の世界にもあったから工程を省く!
そして薬剤スキルは、その名の通り、薬草などから薬を作るためのスキルだ。
ファンタジーでお馴染みのポーションを初め、軟膏や飲み薬など、大体の薬なら作れるようになった。
そして、問題の〔加工〕なのだが…このスキル、制作の幅が広過ぎるんだ。服を作るのもこのスキル、ネックレスなどの飾りを作るのもこのスキル、角材から家具をつくるのもこのスキルなのだ。だからなのか、ハクさんの時と同じとまではいかないが、奔流とやらが結構きつかった。
しかし、このスキルを身に付けないと、制作出来るアイテムの幅が急激に狭くなってしまうから、取らないという手はないんだけどね。
最後の〔付与〕だが、これは魔道具を作るためのスキルだ。好きなアイテムに、好きな効果を付与する事が出来て、そのアイテムに使った素材によって付けられる効果の数が違うらしい。
例えば、木の剣には一つしか効果を付けられないけど、鉄の剣だと二つ付けられる。
これだけを見れば、ただ単に便利なスキルに見えるが、一
回に使う魔力量が300もあり、自分では一回使うと、魔力が溜まるまで待たないといけない。
魔力の回復速度は、1分間に1しか回復しないので、一回使うと5時間待たないといけない。魔力回復ポーションを飲めば回復するが、魔力を回復するポーションは希少らしい。しかも、熟練度の上がり方が遅く、スキルを手に入れるのに5ヶ月もかかるらしい。まぁ、自分には関係ないけどね。
っと、これで全部説明し終わったかな?まぁ、大体こんな感じの事を勉強していた。
そしてその甲斐あって、今の所覚えられる生産系スキルを覚えられた訳だ。
〔マスター、今回覚えた生産系スキルを全て纏めて〔スキルの合成・進化〕で合成する事をお勧めします。〕
ん?スキルの合成?したらどうなるのかな?
〔ある条件を満たしている事から進化をする事が出来ると思われます。〕
おー、そうなのか。何がどうなるかがよく分からないが、ハクさんがそうしたらいいって言っているなら、そうした方がいいんだろう。…多分。
それじゃあ、早速〔スキルの合成・進化〕を発動させてみると、さっき習った生産系スキルが並んでいた。多分これが自分のスキルなのかな?
それで、全部のスキルを一斉に合成したらいいんだっけ?
〈はい、それで問題ありません。〉
よし、それじゃあ全部選んで、合成っと。
(ピコーン)おっ?
[以下の条件を満たしています。「初期生産系スキルを全て選択する」そのため、〔真の生産者〕に進化出来ます。進化しますか?。はい/いいえ]
えっ?じゃあはい。
[是の意思を確認致しました。スキルは上位スキル、〔真の生産者〕に進化致しました。]
…………ちょっと状況が分からなくなってきた。
………ハクさん、これは?
〈スキルは別々でも問題は無いのですが、スキルの効果がマスターに必要だと思考致しましたので進言させて頂きました。〉
……説明と効果お願い。
〈[〔真の生産者〕
全ての初期生産系スキルを合成した際に進化出来る様になるスキル。数多の経験をして来たその腕は、どんな道具でも軽々と操る。Lvは上がりにくくなっているが、その分上がった時の効果は高い。
効果 全ての初期生産スキルを行使できる。生産道具の性能によるグレードの減少が行われなくなる。このスキルのLvが上がる度に制作アイテムのグレードが上がる。使用出来なかった鉱石のグレードの物を使用できるようになる。]となっております。〉
うん…なんか、色々凄いね。というか、このスキルはかなり有難い。
これからは、神様から貰った生産道具で作るようになるのだが、小さくなってるとか言ってたから、その道具の使用感が地味に心配だった。しかし、このスキルがあれば、小さくても大きくても軽々と使えるようになるのだろう。しかも、鉱石のグレードが上の物を使用出来るのは嬉しい。純粋に制作アイテムのグレードが上がるからな。
はぁ…なんか驚く気力すら無くなって来た。普通に評価しちゃってたよ。まぁ、これからも驚く事が多々あるだろうから、慣れるしかないな…
…んで、ハクさん。次は何すればいいかな?
〈生産系以外のスキルを身に付けることをお勧めします。〉
うわぁ、かなり大変な事になりそうだなぁ…
それから、本当の地獄が始まった…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ネタが尽きた。更新ペースが遅れるかもです。
この話もノリで書いているのでおかしい所があると思います。
真の生産者の説明を少しだけ変更しました。
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しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
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