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本編
鉱石採掘
しおりを挟むよし、無事に弓も作れた事だし、次は矢を作るか。
やっぱり先になにか付けた方がいいの?
〈そうですね。たまたま近くに隠れ採掘場がありますので、そこに行かれる事をお勧めします。〉
…本当にたまたまなの?
〈本当です。〉
…ちょっと信じられないけど、近くにあるのなら採掘しようかな。というか、採掘する気しかない。なんか、新しい素材ってワクワクするよね。
そこって鉄しか取れないの?
〈いいえ、他にも採れる鉱石はありますが、説明はマスターが手に入れてから、という我が神との約束がありますので。〉
へー、ってそれなら何でスキル教えてくれたの?
〈スキルについては、基本的なものだけは教えてもいい、と言うよりも教えないといけない、との事です。〉
なるほど、そうしないと自分も生産が出来なかったんだから、それは有難かったな。
それじゃあ、これからスキルは自分で身に付けないといけないのか。
〈いえ、名前を知れば教えても良いそうです。我が神曰く「そこまで制約したら、〔スキル学習〕があんまり活躍しなさそうだからねぇ」との事です。〉
お、それは有難いな。これからも充分に活用させて貰おう。
それじゃあ、採掘をしに行こうかな…って危ねぇ、片付けること忘れてた!
でも結構ゴミが多いんだよな。木の上の方だったり、葉っぱだったり、制作中に出たおがくずだったり。製作するのが楽しすぎて、片付けることを完全に忘れていた。
片付け方どうしようかな…
〈マスター、魔法を使う事をお勧めします。〉
ん?どんな感じに?
〈風の魔法を回りに吹かせ、ゴミが一箇所に集まった所で空中に浮かすように制御し、最後に火の魔法で燃やします。〉
おぅ、なんか大変そうだな。まぁ、魔法の発動は簡単そうだったし、そのぐらいなら出来るかな。やってみるか。
えーっと、魔法を発動する方法は、まず何の魔法が、どのように作用するかをイメージする。そして、そこに流し込む様に魔力を流せば…
おお!ちゃんと風が起こってる!しかも思った通りだ!
そして、その風をどんどん真ん中に寄せていって…よし、ゴミが溜まったな。
それじゃあそれを空中に浮くように、風の球体が出来るようにイメージして…おお、完璧だ!そして、風を制御しながら、そこが燃えるようにイメージをしたら…
大炎上し始めた。なんか想像以上に簡単だったな。
〈マスター、普通の人ではそんな簡単には出来ません。まず物を浮かす事から難しいですし、そのような制御をしながらもう一つの魔法を使う事なんて出来ません。それが出来るのは器用なマスターか相当な上級者のみ、とお考え下さい。〉
え、今の事がそんなに難しいことなの?っていうかなんでそんな事をいきなりさせるの!?
〈マスターなら出来ると信じていたからです。〉
お、おう。…それで、次は何するんだっけ?
〈鉱石の採掘をしに行きます。〉
ああ、そうだった。
じゃあハクさん、採掘場までナビゲートよろしく!
〈了解しました。〉
ーーーーーー十分後ーーーーーー
よし、着いた!採掘場ってこんな所なのか。
場所は洞窟の中にあって、そこの壁の所に鉱石が付いているらしい。しかも、まだここは一回も見つけられてないから鉱石の量が多いらしい。ちなみに、コンは外で自由にさせている。
でも、洞窟の中って暗くてよく分かんないんだよな。あ、魔法で光って出せるかな?ちょっとイメージして、魔力を流し込んで…お、出来た。
でも、明るくなっても鉱石と壁との見分けが付かないな。
あ、いい事思いついた。ハクさん、〈神の視点〉の応用で、目を開けている状態でも見たい物が光るってこと出来る?
〈可能です。少々お待ち下さい。…出来ました。〉
早っ。やっぱりハクさんは仕事が早いな。
それじゃあ早速その機能を使うとしますか。
それじゃあ、鉱石!…うわっ、眩しっ!ハクさん光量落として!
〈了解しました。〉
ふう、やっとまともに見られるようになったな…ってか、こんなに沢山あったのか。そこかしこが淡く光っている。…やばい、ワクワクしてきた。それじゃあ、早速採掘を始めるか。
ハクさん、ツルハシ。
〈了解しました。〉
よし、それじゃあ一番手前のを!
カキンッ!
うおっ、ボロボロ崩れる!何これ楽しい!
カキンッ!カキンッ!カキンッ!……
…ふう、取り尽くしたか。それで、今のアイテムは…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鉄鉱石×8
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おお、鉄鉱石だったか!鉄は使うと思うから、この量は嬉しい。ちゃんとアイテムボックスの中に入れてっと。
さて、次の鉱石だ。
ーーーーーー15分後ーーーーーー
ふう、取った取った。結構な数の鉱石とったな。まだ一応残りはあるけど、ここら辺にしとこうかな。
途中から無我夢中で取ってて、名前も説明も見てないから今確認してみるか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鉄鉱石×45 ソムル鉱石×26 イルダー鉱石×23
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お、自分が知らない鉱石があるな。ハクさん、ソムル鉱石とイルダー鉱石の説明を簡単にお願い。
〈了解しました。ソムル鉱石は形を作って固めるとある程度のしなりを持つ、マスターの世界の形状記憶合金と似た様な鉱石です。
イルダー鉱石は、金属と混ぜると、単純に金属が強化される鉱石です。合金にして使う事をお勧めします。〉
ほうほう、なるほど。ソムル鉱石が形状記憶合金で、イルダー鉱石が合金製作専用と。どっちもよく使いそうな鉱石だな。もっと取っておきたい所だけど…必要になった時に取りに来よう。
それじゃあ、地上に戻るか!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
すいません!また変な所で切ります!
鉱石の名前かなり悩みました。おかしかったら報告下さい。鉱石の名前と共にね!
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