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アルファとオメガ-2
翌日の朝、営業開始時刻ぴったりに不動産屋へ電話をかけた多都希は、恵が契約していたアパートの解約をした。
恵が世話になった不動産屋は、街の小さな一角にある個人経営の店だった。アパートの大家も兼任していた不動産屋の老夫婦は、恵の引越し前の住所を見て、番と喧嘩した末の突発的な行動ではないかと心配していたらしく、多都希はいたたまれない気持ちになった。高級住宅街から低家賃のアパートに引っ越すオメガなど、訳アリですと宣言しているようなものだ。
仲直りして良かった、まだ入居前だから違約金は不要だ、と一銭も請求されず、敷金すら受け取ってもらえなかったため、すぐに菓子折りを持って二人で謝罪しに行った。
不動産屋の帰りは、ショッピングバッグが特徴的な老舗百貨店に立ち寄った。
エスカレーター横の木製ベンチに腰かけ、手元の館内案内図を覗き込む恵は、いつもと違う格好をしている。
アイボリー色のサマーニットは襟だけチョコレート色で、焦げ茶色のカラーは恵の細い首をより美しく際立たせていた。
カラーは素材や形状など様々あるが、恵がつけているのはかなりの高級品だった。これは多都希が贈ったものではなく、恵の母が貯金を切り崩して購入してくれた宝物なのだという。
母親のために必死になる息子だ。その母が息子を大切に育てて来たからこその絆なのだろう。
多都希が肩からかけているのは、恵が午前中に着用していたいつものパーカーが入ったショッピングバッグ。
百貨店に到着して早々に恵を連れ込んだのは洋服屋だった。
朝から晩まで着用していたパーカーは、うなじに貼っているベージュの抑制剤シートをフードで隠すために着ていたと聞かされていたため、もう必要ないと考えた。
仕事の作業服は清掃業務のためタオルを首に巻いているので、よほど相性が良いアルファでなければ、匂いでオメガだと気付かれることはないが、恵に体のラインを拾うタイトな洋服を着せて、初めて分かったことがある。
自分はオメガらしくないと嘆いていたが、どこからどう見てもオメガ男性特有の体付きをしていたということだ。
これまでの恵は、普通の抑制剤と貼るタイプの抑制剤シートのみでトラブルは防げていたようだが、着飾った状態でもあっけらかんとしている恵を前にした多都希は、今までよく無事だったものだ冷や汗をかいた。
恵は体力があるというだけあって、全体的に筋肉がしっかりついていて肉感がある。細くないと自称しているのは、おそらく細い腰に対して尻が少々大きいからだろう。明け透けに言えば、男の情欲を誘うような腰つきだ。綺麗にくびれた曲線美は、すれ違う者の視線を容易く奪っていた。
「塩谷さん? さっきからこっち見てばっかじゃない……?」
鼻の下を伸ばしていたのがバレたのか、恵は口を尖らせてこちらを睨む。
「綺麗だと思ってな」
「百貨店の大理石みたいな床ってすごいよね」
「床じゃない、お前のことだ」
素直な気持ちを伝えてみたが、ここまであからさまに好意を口にしては気持ち悪かっただろうか。多都希の心配をよそに、恵はぶわっと顔を赤く染めた。
「ほんとぉ……? こんな服、自分じゃ買わないから心配だったんだ……。ちゃんと似合ってる?」
「見立ててくれた店員も言ってただろ? お前のために作られた服みたいだって。俺も似合っていると思う」
「店員さんはお客さんに対して似合ってますよってお世辞を言うしかないじゃん! 塩谷さんがそう思ってくれたのが嬉しいの!」
「そ、そうか……」
「うん……」
見つめ合って微笑むと、多都希は「そろそろ行くか」と立ち上がった。
二人の甘酸っぱい空気に、偶然近くに居合わせた客たちは、たじたじだ。
しかしながら多都希と恵は同居の継続を約束しただけであって、恋人になったわけではない。
多都希は今すぐにでも告白してしまいたかったが、もうすぐヒートだという相手に対して告白するのは、下心を咎められそうで気が引ける上、恵の気持ちがこちらと同じとも限らないため、告白したことで再び同居がご破算になる可能性だってある。やっとのことでこぎ着けた同居継続だ。そんなリスクは負いたくない。
「ほら、行くぞ」
スッと恵に手を差し伸べると、ぎゅっと握り返された。多都希は、この少しかさついた働き者の手が好きだ。
「あとは地下のお惣菜だけだね」
高級店がひしめき合う店内はアルファの客も多い。つい先ほども目を離した隙にナンパされていたため、多都希と恵は手を繋いで買い物することにした。
役得とご機嫌な多都希は、肩の位置で揺れる恵のつむじに鼻を埋める。媚を売るために発する胃もたれしそうなフェロモンとは違い、どこにいても爽やかな香りのする恵のフェロモンが、大のお気に入りだ。
それに気づかない恵は「何してんの? アホ毛でも立ってる?」と怪訝な顔をする。
「いいや。お前の金髪は目立つから、見つけやすくていいなと思ってただけ。でも迷子になるなよ」
「はーい。ア・ナ・タ」
「お前……!」
「焦り過ぎ、冗談じゃん」
「な……っ!」
焦り出す多都希を見て、恵はイヒヒと笑う。
心臓が口から飛び出しそうだ。
結婚したら多都希さんと名前で呼んでもらいたいと思っていたが、あなた、と呼ばれるのもいいかもしれない――。
多都希の妄想が結婚生活七年目に突入したところで、恵がレトルト食品専門店の前で足を止めた。
レトルト商品一色の店内には、お粥、カレー、ビーフシチュー、牛丼に中華丼といったオーソドックスなラインナップから、冷静ポタージュにミートボール、豚の角煮といったスープやおかずまで棚にずらりと並んでいる。
「買っていくか?」
多都希が尋ねると、恵は背伸びして耳打ちしてきた。
一瞬、恵の唇が耳に触れて心臓が跳ね上がる。
「美味しそうだけど、ここじゃなくてもいいよ」
吐息交じりのなんてことのない言葉にすらドキドキする。多都希は冷静を装うために眉間に皺を寄せた。
「なんで」
「ヒートの時に簡単に食べられるから、スーパーでレトルトを買い溜めしておかないとな~って思っただけ。こんな高級なお店のものを、わけわかんない時に食べるのはもったいないじゃん」
「そういう時だからこそ美味いもんを食って精をつけるべきだろ」
「精をつけろって……それが原因で困ることになるのに……」
頬を染めた恵は口を尖らせる。ヒート中に精をつけろと言ったこちらが悪いのか。ただの慣用句として使用しただけで、他意はないのに、余計な思惑が芽吹く。
「そういう意味じゃねえ! 来い、買うぞ!」
「ええ! ちょ、あーもう! いつも強引なんだから」
渋る恵を引きずっていくと、すかさず店員が声をかけてきた。おすすめは一週間分のお得なセットらしい。それには湯煎する必要のない商品ばかりが入っていた。災害用や、テレワークで自宅にいる時間が長い方にもおすすめと謳っているが、明らかにヒートの巣籠用だった。
値札を見て困惑している恵のあごを掴んでこちらに向けると、口がにゅっと突き出されたまま見つめ返された。
「なにゅ?」
「好きなだけ――いや、十個選べ」
好きなだけと言っても、恵は遠慮して一つ、二つしか選ばないだろうと思ったため、多都希はあえて数を指定する。
「十個……? もったいなくない?」
「俺も食べる。味は任せる」
「わかった。塩谷さんも食べるなら真剣に選ぶ」
ぶつぶつと何か呟きながら店内を回る恵を見ていると、店員は「可愛らしい方ですね」と呟いた。気分よく買い物させるための言葉ではなく、素直な言葉が零れただけのようだ。
「ええ、とても」
多都希がそう答えると、ご馳走様ですと微笑まれた。
選んだ商品の会計をするため、レジカウンター前の椅子を案内される。
「えっと……こちら、単品の商品が十点、一週間セットが一点でお間違いないでしょうか?」
恵が選んだものと店員から勧められたセット商品を見比べた多都希は「ええ、こちらで」と頷く。
「セット商品の内約はお一人分ですが、本当にお一つでよろしいですか?」
「……なるほど、やはりセット商品は二つで」
多都希は一瞬固まったが、店員の言う通り訂正した。
恵は不思議そうな顔をしていたが、店員からすれば、共に来店した二人はぴったりと寄り添う仲睦まじいアルファとオメガだ。二人でヒートを乗り切るには、一人分では足りないだろうという配慮からの確認だったらしい。実際に番関係のアルファとオメガは共に巣籠するのだから、二セットで購入していくのだろう。
改めて第三者から恵とそういう深い関係に見えていると証言されたようなもので、気恥ずかしくもあり、何も知らぬ恵に対して罪悪感も覚えた。
恵が世話になった不動産屋は、街の小さな一角にある個人経営の店だった。アパートの大家も兼任していた不動産屋の老夫婦は、恵の引越し前の住所を見て、番と喧嘩した末の突発的な行動ではないかと心配していたらしく、多都希はいたたまれない気持ちになった。高級住宅街から低家賃のアパートに引っ越すオメガなど、訳アリですと宣言しているようなものだ。
仲直りして良かった、まだ入居前だから違約金は不要だ、と一銭も請求されず、敷金すら受け取ってもらえなかったため、すぐに菓子折りを持って二人で謝罪しに行った。
不動産屋の帰りは、ショッピングバッグが特徴的な老舗百貨店に立ち寄った。
エスカレーター横の木製ベンチに腰かけ、手元の館内案内図を覗き込む恵は、いつもと違う格好をしている。
アイボリー色のサマーニットは襟だけチョコレート色で、焦げ茶色のカラーは恵の細い首をより美しく際立たせていた。
カラーは素材や形状など様々あるが、恵がつけているのはかなりの高級品だった。これは多都希が贈ったものではなく、恵の母が貯金を切り崩して購入してくれた宝物なのだという。
母親のために必死になる息子だ。その母が息子を大切に育てて来たからこその絆なのだろう。
多都希が肩からかけているのは、恵が午前中に着用していたいつものパーカーが入ったショッピングバッグ。
百貨店に到着して早々に恵を連れ込んだのは洋服屋だった。
朝から晩まで着用していたパーカーは、うなじに貼っているベージュの抑制剤シートをフードで隠すために着ていたと聞かされていたため、もう必要ないと考えた。
仕事の作業服は清掃業務のためタオルを首に巻いているので、よほど相性が良いアルファでなければ、匂いでオメガだと気付かれることはないが、恵に体のラインを拾うタイトな洋服を着せて、初めて分かったことがある。
自分はオメガらしくないと嘆いていたが、どこからどう見てもオメガ男性特有の体付きをしていたということだ。
これまでの恵は、普通の抑制剤と貼るタイプの抑制剤シートのみでトラブルは防げていたようだが、着飾った状態でもあっけらかんとしている恵を前にした多都希は、今までよく無事だったものだ冷や汗をかいた。
恵は体力があるというだけあって、全体的に筋肉がしっかりついていて肉感がある。細くないと自称しているのは、おそらく細い腰に対して尻が少々大きいからだろう。明け透けに言えば、男の情欲を誘うような腰つきだ。綺麗にくびれた曲線美は、すれ違う者の視線を容易く奪っていた。
「塩谷さん? さっきからこっち見てばっかじゃない……?」
鼻の下を伸ばしていたのがバレたのか、恵は口を尖らせてこちらを睨む。
「綺麗だと思ってな」
「百貨店の大理石みたいな床ってすごいよね」
「床じゃない、お前のことだ」
素直な気持ちを伝えてみたが、ここまであからさまに好意を口にしては気持ち悪かっただろうか。多都希の心配をよそに、恵はぶわっと顔を赤く染めた。
「ほんとぉ……? こんな服、自分じゃ買わないから心配だったんだ……。ちゃんと似合ってる?」
「見立ててくれた店員も言ってただろ? お前のために作られた服みたいだって。俺も似合っていると思う」
「店員さんはお客さんに対して似合ってますよってお世辞を言うしかないじゃん! 塩谷さんがそう思ってくれたのが嬉しいの!」
「そ、そうか……」
「うん……」
見つめ合って微笑むと、多都希は「そろそろ行くか」と立ち上がった。
二人の甘酸っぱい空気に、偶然近くに居合わせた客たちは、たじたじだ。
しかしながら多都希と恵は同居の継続を約束しただけであって、恋人になったわけではない。
多都希は今すぐにでも告白してしまいたかったが、もうすぐヒートだという相手に対して告白するのは、下心を咎められそうで気が引ける上、恵の気持ちがこちらと同じとも限らないため、告白したことで再び同居がご破算になる可能性だってある。やっとのことでこぎ着けた同居継続だ。そんなリスクは負いたくない。
「ほら、行くぞ」
スッと恵に手を差し伸べると、ぎゅっと握り返された。多都希は、この少しかさついた働き者の手が好きだ。
「あとは地下のお惣菜だけだね」
高級店がひしめき合う店内はアルファの客も多い。つい先ほども目を離した隙にナンパされていたため、多都希と恵は手を繋いで買い物することにした。
役得とご機嫌な多都希は、肩の位置で揺れる恵のつむじに鼻を埋める。媚を売るために発する胃もたれしそうなフェロモンとは違い、どこにいても爽やかな香りのする恵のフェロモンが、大のお気に入りだ。
それに気づかない恵は「何してんの? アホ毛でも立ってる?」と怪訝な顔をする。
「いいや。お前の金髪は目立つから、見つけやすくていいなと思ってただけ。でも迷子になるなよ」
「はーい。ア・ナ・タ」
「お前……!」
「焦り過ぎ、冗談じゃん」
「な……っ!」
焦り出す多都希を見て、恵はイヒヒと笑う。
心臓が口から飛び出しそうだ。
結婚したら多都希さんと名前で呼んでもらいたいと思っていたが、あなた、と呼ばれるのもいいかもしれない――。
多都希の妄想が結婚生活七年目に突入したところで、恵がレトルト食品専門店の前で足を止めた。
レトルト商品一色の店内には、お粥、カレー、ビーフシチュー、牛丼に中華丼といったオーソドックスなラインナップから、冷静ポタージュにミートボール、豚の角煮といったスープやおかずまで棚にずらりと並んでいる。
「買っていくか?」
多都希が尋ねると、恵は背伸びして耳打ちしてきた。
一瞬、恵の唇が耳に触れて心臓が跳ね上がる。
「美味しそうだけど、ここじゃなくてもいいよ」
吐息交じりのなんてことのない言葉にすらドキドキする。多都希は冷静を装うために眉間に皺を寄せた。
「なんで」
「ヒートの時に簡単に食べられるから、スーパーでレトルトを買い溜めしておかないとな~って思っただけ。こんな高級なお店のものを、わけわかんない時に食べるのはもったいないじゃん」
「そういう時だからこそ美味いもんを食って精をつけるべきだろ」
「精をつけろって……それが原因で困ることになるのに……」
頬を染めた恵は口を尖らせる。ヒート中に精をつけろと言ったこちらが悪いのか。ただの慣用句として使用しただけで、他意はないのに、余計な思惑が芽吹く。
「そういう意味じゃねえ! 来い、買うぞ!」
「ええ! ちょ、あーもう! いつも強引なんだから」
渋る恵を引きずっていくと、すかさず店員が声をかけてきた。おすすめは一週間分のお得なセットらしい。それには湯煎する必要のない商品ばかりが入っていた。災害用や、テレワークで自宅にいる時間が長い方にもおすすめと謳っているが、明らかにヒートの巣籠用だった。
値札を見て困惑している恵のあごを掴んでこちらに向けると、口がにゅっと突き出されたまま見つめ返された。
「なにゅ?」
「好きなだけ――いや、十個選べ」
好きなだけと言っても、恵は遠慮して一つ、二つしか選ばないだろうと思ったため、多都希はあえて数を指定する。
「十個……? もったいなくない?」
「俺も食べる。味は任せる」
「わかった。塩谷さんも食べるなら真剣に選ぶ」
ぶつぶつと何か呟きながら店内を回る恵を見ていると、店員は「可愛らしい方ですね」と呟いた。気分よく買い物させるための言葉ではなく、素直な言葉が零れただけのようだ。
「ええ、とても」
多都希がそう答えると、ご馳走様ですと微笑まれた。
選んだ商品の会計をするため、レジカウンター前の椅子を案内される。
「えっと……こちら、単品の商品が十点、一週間セットが一点でお間違いないでしょうか?」
恵が選んだものと店員から勧められたセット商品を見比べた多都希は「ええ、こちらで」と頷く。
「セット商品の内約はお一人分ですが、本当にお一つでよろしいですか?」
「……なるほど、やはりセット商品は二つで」
多都希は一瞬固まったが、店員の言う通り訂正した。
恵は不思議そうな顔をしていたが、店員からすれば、共に来店した二人はぴったりと寄り添う仲睦まじいアルファとオメガだ。二人でヒートを乗り切るには、一人分では足りないだろうという配慮からの確認だったらしい。実際に番関係のアルファとオメガは共に巣籠するのだから、二セットで購入していくのだろう。
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★『小説家になろう』さんでも掲載しています。