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誰と生きる
106.消えた生徒
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一週間以上も学園で過ごした真紘と重盛だったが、未だに調査の進展はない。
風寮の一部の生徒以外は〝消えた生徒〟を知らないようであったし、夜中に白い女の幽霊が徘徊しているだとか、立ち入り禁止の古い実験塔から金切り声が聞こえただとか、別の七不思議も調査してほしいと依頼されるほど、この学園には小さな謎がたくさん眠っているようであった。
今日も学園のどこを見て回っても、平穏そのもの。
このまま学園を離れたら後悔することになるのではないか――そんな焦りばかりが募る。
幸か不幸か、真紘と重盛が学園に来た日から、ジャンは得体の知れない不快な視線を感じなくなったという。犯人は、救世主である真紘たちを警戒しているのか、中々尻尾を掴めずにいた。
学園内を自由に捜査できるタイムリミットは残り数日。
マイ・サンと消えた生徒の事件は関係がなく、自分たちの考えすぎだったのではないかと思い始めた頃、風寮で再び事件が発生した。
ジャンが消えてしまった、と血相を変えたルノが、真紘と重盛が夕食を摂っていた食堂に飛び込んで来たのだ。
三人は、すぐに校舎内や校庭、スタジアムの中まで探して回ったが、ジャンは見つけられなかった。
唯一の手掛かりは、実験塔付近の原っぱに落ちていたジャンに持たせたネックレスだけ。防御魔法が発動した形跡がないため、単純にジャンが落としてしまった可能性も捨てきれない。
いつもよりも遅い時間帯にマイ・サンの活動があると告げられたルノとジャンは、夕食後に寮の入口で合流してから学園長室へと向かう予定だったという。
約束通り、ルノは寮の入口でジャンが来るのを待った。いつもはジャンの方が先に来ているので、おかしいなと思いながら十分待った。約束の時間を過ぎても現れないジャンを心配して彼の自室の戸を叩いてみたが、応答はなかった。
ルノは、真紘たちから学園長が怪しい、不審な女性に気を付けろと忠告されていたので、すぐにジャンの身に何かあったのだと思い、真紘たちの元へ駈け込んで来たのであった。
途中からウィリアムを筆頭に風寮生たちも捜索を手伝ってくれたが、状況が変わった。
一斉に建物の周りに集まった風寮生を見た真紘は、風寮は他寮に比べて、金髪にブラウンの瞳の生徒が多いことに気付き、背筋が凍った。これはホリツェットの趣味とかいう範疇を超えて、何か陰謀めいた事案が裏にある――そんな予感がした。
発信機とガードの役割も果たすネックレスを携帯していなければ、追跡できない。
真紘は、ネックレスの他にも何か予備に持たせておくべきだったと後悔している。
大捜索の結果、探していない場所は、古い実験塔のみとなった。
危険だとホリツェットから警告されている場所に生徒たちを連れて行くことはできないし、消えた生徒の特徴に一致する生徒らをわざわざ敵地へと連れて行くなんてことはできない。
教師陣にも事情を説明し、生徒が待機する各寮を守ってもらえることになった。
最も危険が及びそうな風寮には、フィンリスが来てくれることになった。
「では、行ってきます。フィンリス校長先生、ルノ君をよろしくお願いいたします」
「お任せください。こんな時に学園長も行方不明だなんて、この学園を統べる者としてお恥ずかしい限りですの……。救世主様方、この学園に蔓延る闇を、どうか取り除いてくださいませ」
フィリンスは頭を下げるが、犯人候補の筆頭であるホリツェットがこのタイミングで行方を晦ませたことで、疑惑は確信に変わった。
「はい。力を尽くします。では、行って来ます、ルノ君」
黙り込んでいたルノは真紘に縋りついた。
「僕も……僕も連れていってください!」
「ごめんなさい。どんなことが起きるかわからないし、元々立ち入り禁止になるほど古くて危ない場所だから……。それにルノ君には、フィンリス校長先生やウィリアム君たちと、ジャン君がいつ帰って来てもいいように準備していてほしいんです。レオン先輩のように喉が渇いているかもしれないし、うんと疲れて帰ってくるかもしれません」
「そうかもしれませんが……」
「意地悪で言ってるわけじゃねーぞ。俺も真紘ちゃんもお前が大事だから言ってんだ」
重盛は、真紘にしがみついたルノの頭を撫でる。
今にも泣き出しそうなルノは、中々頷かない。
「だけどジャンは……」
「うん。聞かせてください、ルノ君」
「真紘兄様と重盛様がジャンと話してくれてから、ジャンは少しだけ優しくなりました。僕らを観察してる不審者がいるって教えてくれて、俺がお前を守るって言ってくれた。今までもずっと守ってくれていたのに、僕はジャンを助けてあげられなかった、何もしてあげられませんでした……。僕はいつも肝心な時に役立たずです……。やっぱりこんなんだから、ジャンにも呆れられるんだ……」
魔暴走を起こしそうな量の魔力が、ルノの胸元のネックレスに吸い込まれて行く。
こんな形でネックレスが正常に働いていることなど知りたくはなかった。
真紘は、そっとルノを抱きしめる。
「自分を責めないで。君もジャン君も、僕たちに事前に相談してくれたのに、事件を未然に防げなかった大人の責任です。本当に申し訳ない。必ず僕らがジャン君を見つけ出すと約束します」
「ああ、約束だ。それに、ジャンは呆れたりしないし、見限ったりしねーよ。ただルノを大事にしたいんだよ。口は悪いけど、根はいいやつだ。ルノもわかってんだろ?」
久しぶりに重盛に抱き上げられたルノは、まだまだ小さな十二歳の子ども。小さく頷くと「ジャンにごめんって、もっと優しく話してって、いっぱい仲良くなりたいって、伝えたいです……。ここに来てから、僕と真正面から向き合ってくれたのは、ジャンだけだから……」と涙と本音をこぼした。
「そうだね。お互いの気持ちをしっかり言い合えたら、きっともっと仲良くなれるよ」
「ああ、ジャンはそれ以上を求めてるかもし――」
「重盛……?」
笑みを濃くした真紘の圧に負けて、重盛はアハハとわざとらしく笑って視線をそらした。
「なんつーか、意外とジャンも勉強熱心なタイプだし、仲良くなる第一歩として、今度一緒に勉強してみたらいい――あっ!」
いきなり叫び出す重盛。真紘、ルノ、フィンリスは、驚いてビクッと震えた。
「そうじゃん、あるじゃん! 勉強熱心なやつなら、今もアレ持ってるかも! マイ・サンの活動に行こうとしてたなら尚更!」
「あれ……?」
「真紘ちゃん、ガラスペン作ったのは職人だけど、その後に自分でシリアルナンバーを一本ずつペンに彫ってたじゃん! 魔法でビビビーッてさ!」
「う、うん」
「もしかしたら、今も真紘ちゃんからもらったガラスペン持ち歩いてんじゃねーの?」
「……確かに! 自分の魔法で印したものなら、追跡できるかも……。でも、ジャン君が何番のペンを持っているのかわからない……」
「ジャンのガラスペンは、七百五十一番です! 集会の時は寮の部屋順に座っていたので、僕の一つ前の番号なはず」
「さすがルノ君! それなら追跡できるかもしれない」
ふわっと白い光に包まれた真紘は、ジャンのガラスペンの在処を探る。
ところが反応を示したのは、意外な場所だった。
「そんな……」
「どうした、真紘ちゃん」
「反応したのは、風寮のエントランスホール……。ここだ」
「マジか……。なんだ? ペンだけ落ちてるとか?」
「風寮生総出で探し回ったから、ペンが落ちていれば既に誰かが見つけているだと思うんだけど……」
「僕のペンケースに入っている七百五十二番に反応しているとか……?」
そうかもしれないとルノの番号を探してみるが、ぽわっとルノのペンケースが光った。
「私もいただいたペンが入っておりますの!」
フィンリスが革のポーチからガラスペンを取り出す。刻まれた一番の文字を思い浮かべると、目が眩むほど煌々とそれは光始めた。
ジャンの番号を探そうと意識を切り替えると、ルノとフィンリスのガラスペンは光を失って元の状態に戻った。どうやら探知に失敗しているわけではないようだ。
まさかジャンのガラスペンが粉々になって、寮の入口に散らばっているというのか――。
いいや、それならば反応すらしないだろう。
真紘は「風寮に地下室のようなものは、ありませんか?」とフィンリスに尋ねる。
「地下室があるなんて聞いたことがありませんの……」
「そうですか……。この学園――というか、メロウズ全体がそもそも魔力含量の多い土地なので、魔力探知で地下空間の有無を探るのは難しいですね……」
「んじゃあ、どっかに隠し扉とかあんじゃね? 普段から誰も近寄らないような場所に……」
重盛が喋り終わらぬうちに、四人は顔を見合わせて「実験塔!」と叫んだ。
風寮の一部の生徒以外は〝消えた生徒〟を知らないようであったし、夜中に白い女の幽霊が徘徊しているだとか、立ち入り禁止の古い実験塔から金切り声が聞こえただとか、別の七不思議も調査してほしいと依頼されるほど、この学園には小さな謎がたくさん眠っているようであった。
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三人は、すぐに校舎内や校庭、スタジアムの中まで探して回ったが、ジャンは見つけられなかった。
唯一の手掛かりは、実験塔付近の原っぱに落ちていたジャンに持たせたネックレスだけ。防御魔法が発動した形跡がないため、単純にジャンが落としてしまった可能性も捨てきれない。
いつもよりも遅い時間帯にマイ・サンの活動があると告げられたルノとジャンは、夕食後に寮の入口で合流してから学園長室へと向かう予定だったという。
約束通り、ルノは寮の入口でジャンが来るのを待った。いつもはジャンの方が先に来ているので、おかしいなと思いながら十分待った。約束の時間を過ぎても現れないジャンを心配して彼の自室の戸を叩いてみたが、応答はなかった。
ルノは、真紘たちから学園長が怪しい、不審な女性に気を付けろと忠告されていたので、すぐにジャンの身に何かあったのだと思い、真紘たちの元へ駈け込んで来たのであった。
途中からウィリアムを筆頭に風寮生たちも捜索を手伝ってくれたが、状況が変わった。
一斉に建物の周りに集まった風寮生を見た真紘は、風寮は他寮に比べて、金髪にブラウンの瞳の生徒が多いことに気付き、背筋が凍った。これはホリツェットの趣味とかいう範疇を超えて、何か陰謀めいた事案が裏にある――そんな予感がした。
発信機とガードの役割も果たすネックレスを携帯していなければ、追跡できない。
真紘は、ネックレスの他にも何か予備に持たせておくべきだったと後悔している。
大捜索の結果、探していない場所は、古い実験塔のみとなった。
危険だとホリツェットから警告されている場所に生徒たちを連れて行くことはできないし、消えた生徒の特徴に一致する生徒らをわざわざ敵地へと連れて行くなんてことはできない。
教師陣にも事情を説明し、生徒が待機する各寮を守ってもらえることになった。
最も危険が及びそうな風寮には、フィンリスが来てくれることになった。
「では、行ってきます。フィンリス校長先生、ルノ君をよろしくお願いいたします」
「お任せください。こんな時に学園長も行方不明だなんて、この学園を統べる者としてお恥ずかしい限りですの……。救世主様方、この学園に蔓延る闇を、どうか取り除いてくださいませ」
フィリンスは頭を下げるが、犯人候補の筆頭であるホリツェットがこのタイミングで行方を晦ませたことで、疑惑は確信に変わった。
「はい。力を尽くします。では、行って来ます、ルノ君」
黙り込んでいたルノは真紘に縋りついた。
「僕も……僕も連れていってください!」
「ごめんなさい。どんなことが起きるかわからないし、元々立ち入り禁止になるほど古くて危ない場所だから……。それにルノ君には、フィンリス校長先生やウィリアム君たちと、ジャン君がいつ帰って来てもいいように準備していてほしいんです。レオン先輩のように喉が渇いているかもしれないし、うんと疲れて帰ってくるかもしれません」
「そうかもしれませんが……」
「意地悪で言ってるわけじゃねーぞ。俺も真紘ちゃんもお前が大事だから言ってんだ」
重盛は、真紘にしがみついたルノの頭を撫でる。
今にも泣き出しそうなルノは、中々頷かない。
「だけどジャンは……」
「うん。聞かせてください、ルノ君」
「真紘兄様と重盛様がジャンと話してくれてから、ジャンは少しだけ優しくなりました。僕らを観察してる不審者がいるって教えてくれて、俺がお前を守るって言ってくれた。今までもずっと守ってくれていたのに、僕はジャンを助けてあげられなかった、何もしてあげられませんでした……。僕はいつも肝心な時に役立たずです……。やっぱりこんなんだから、ジャンにも呆れられるんだ……」
魔暴走を起こしそうな量の魔力が、ルノの胸元のネックレスに吸い込まれて行く。
こんな形でネックレスが正常に働いていることなど知りたくはなかった。
真紘は、そっとルノを抱きしめる。
「自分を責めないで。君もジャン君も、僕たちに事前に相談してくれたのに、事件を未然に防げなかった大人の責任です。本当に申し訳ない。必ず僕らがジャン君を見つけ出すと約束します」
「ああ、約束だ。それに、ジャンは呆れたりしないし、見限ったりしねーよ。ただルノを大事にしたいんだよ。口は悪いけど、根はいいやつだ。ルノもわかってんだろ?」
久しぶりに重盛に抱き上げられたルノは、まだまだ小さな十二歳の子ども。小さく頷くと「ジャンにごめんって、もっと優しく話してって、いっぱい仲良くなりたいって、伝えたいです……。ここに来てから、僕と真正面から向き合ってくれたのは、ジャンだけだから……」と涙と本音をこぼした。
「そうだね。お互いの気持ちをしっかり言い合えたら、きっともっと仲良くなれるよ」
「ああ、ジャンはそれ以上を求めてるかもし――」
「重盛……?」
笑みを濃くした真紘の圧に負けて、重盛はアハハとわざとらしく笑って視線をそらした。
「なんつーか、意外とジャンも勉強熱心なタイプだし、仲良くなる第一歩として、今度一緒に勉強してみたらいい――あっ!」
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「そうじゃん、あるじゃん! 勉強熱心なやつなら、今もアレ持ってるかも! マイ・サンの活動に行こうとしてたなら尚更!」
「あれ……?」
「真紘ちゃん、ガラスペン作ったのは職人だけど、その後に自分でシリアルナンバーを一本ずつペンに彫ってたじゃん! 魔法でビビビーッてさ!」
「う、うん」
「もしかしたら、今も真紘ちゃんからもらったガラスペン持ち歩いてんじゃねーの?」
「……確かに! 自分の魔法で印したものなら、追跡できるかも……。でも、ジャン君が何番のペンを持っているのかわからない……」
「ジャンのガラスペンは、七百五十一番です! 集会の時は寮の部屋順に座っていたので、僕の一つ前の番号なはず」
「さすがルノ君! それなら追跡できるかもしれない」
ふわっと白い光に包まれた真紘は、ジャンのガラスペンの在処を探る。
ところが反応を示したのは、意外な場所だった。
「そんな……」
「どうした、真紘ちゃん」
「反応したのは、風寮のエントランスホール……。ここだ」
「マジか……。なんだ? ペンだけ落ちてるとか?」
「風寮生総出で探し回ったから、ペンが落ちていれば既に誰かが見つけているだと思うんだけど……」
「僕のペンケースに入っている七百五十二番に反応しているとか……?」
そうかもしれないとルノの番号を探してみるが、ぽわっとルノのペンケースが光った。
「私もいただいたペンが入っておりますの!」
フィンリスが革のポーチからガラスペンを取り出す。刻まれた一番の文字を思い浮かべると、目が眩むほど煌々とそれは光始めた。
ジャンの番号を探そうと意識を切り替えると、ルノとフィンリスのガラスペンは光を失って元の状態に戻った。どうやら探知に失敗しているわけではないようだ。
まさかジャンのガラスペンが粉々になって、寮の入口に散らばっているというのか――。
いいや、それならば反応すらしないだろう。
真紘は「風寮に地下室のようなものは、ありませんか?」とフィンリスに尋ねる。
「地下室があるなんて聞いたことがありませんの……」
「そうですか……。この学園――というか、メロウズ全体がそもそも魔力含量の多い土地なので、魔力探知で地下空間の有無を探るのは難しいですね……」
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