出逢えた幸せ

ずーちゃ

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第四章:想う心と○○な味の……

(5)*

 だから……、

『直くんは、男の俺にこんな事されるの、嫌?』

 そう訊かれて、透さんとならいいって思った。

 甘い生クリームの味のするキスをして、それから……もっともっと、透さんのことを知りたいと思った。

 クリスマスイブのあの夜からまだ1ヶ月しか経っていないのに、もう随分前の事のように思えるし、逆につい昨日の事のようにも思える。

『直くんは? どう思ってる? 俺のこと』

 ……あの時そう訊かれて、ちゃんと答えていなかったけど……、俺は……透さんのこと……。

 
「おーい、直?」

「……あ、……あっ、ごめん、ボーっとしてた」

 今、完全に頭の中が透さんでいっぱいになってた……みっきーと話をしていたのに。

「今……何考えてた?」

「……何も……」

 ばつが悪くて目を逸らせば、みっきーの両手に頬を挟むように固定されて、強制的に視線を合わされた。

「透さんのことでも思い出した?」

「……そんな事……」

 ないって言いかけた俺の唇に、みっきーの唇が軽く触れる。

「ちょっ」

 俺は、慌ててみっきーの手から逃れようと首を横に振った。だけどみっきーは手を離してくれなくて、強引に引き寄せられて、また唇を重ねられてしまう。

「や、め……ッんぅ……」

 抗議の声をあげると、唇の隙間から舌をするりと挿し入れられた。熱の籠った舌先が、咥内をねっとりと快感を誘うように蠢く。

 力が抜けそうになるけど、俺は渾身の力を振り絞り、みっきーの身体をはね除けた。

「みっきー! 無理やりにはしないって言ったじゃないかっ!」

 反動で床へと転がった俺に、すかさずみっきーが覆いかぶさってくる。

「ちょっ、ふっざけんなって!」

 バタバタと暴れる腕を掴まれて、床に縫いとめられた。

「ふざけてなんかないよ、直」

 やけに冷静な声で耳元に囁かれ、耳朶を甘噛みされて背中が粟立った。

「……あっ、ん、も……やめろって!」

 いったいどうしちゃったんだ。こんな無理やりやるような事は、今までなかったのに。

 体重をかけられて身じろぐ事すら出来ずに、また唇を塞がれて咥内を深く侵される。

 舌を吸い上げて、上顎をなぞり、唾液が混じり合う水音が立つ。俺のニットとシャツをたくし上げ、みっきーの手が強引に服の下へ入ってくる。

「……っ、ん――ッ!」

 力では抗えないもどかしさと、なんで急にこんな事という思いで、目尻に涙が溜まっていた。
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