覚えた魔法は異世界召喚魔法!?

もぐら

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第1章

63話 終戦

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63話

ベリアルは不思議そうな顔で女神を見ていた。

「あんたね、私の机と椅子を燃やしたのは?」

「手応えのありそうなやつが出てきたな」

ベリアルは先程より大きなブレスを女神に向けて吐いた。

「女神の話くらいちゃんと聞きなさいよ」

女神は再び魔法陣に手を向けると今度は浮遊する盾が現れた。盾はブレスを全て吸収してしまった。

「今度は私の番ね」

女神の周りに浮遊していた剣がベリアルを刻みつけ始めた。女神は他にも魔法の杖みたいのを使い攻撃をしようとしていた。
俺は女神を止めた。

「女神!あいつは魔法を吸収することができるんだ!魔法は効かない」

「ふーん、でも制限はあるでしょ」

女神が振るった杖は天空から閃光弾が落ちてきたような激しい雷をベリアルを撃ち落とした。

「がはっ」

まだ女神の追撃は続く無数の剣を1つにまとめベリアルに振り落とした。

「くそ!貴様は何者なんだー!」

ベリアルは叫びながら女神の前で倒れた。

「よし、終わり」

俺や周りにいたタリア達はもちろん門の方で見ていた兵士やクラスメイトも唖然としていた。

「ねぇ、鏡?どうして黙ってんのよ」

「いや、お前ってこんなに強かったんだな」

「当然じゃない、忘れているかも知れないけど一応は神なのよ」

女神と話していると門の方で歓声が上がった。

「あの神器の数間違いなく神だ」

「神だ!女神様が降臨なされたぞ」

クラスメイト達も女神がいきなり現れたことに戸惑いながらも一緒になって歓声を上げた。

「あらら、あんまり目立つとまずいんだよね。今回は鏡のせいじゃないと分かったしそろそろ帰るね」

「ちょっと待ってくれ女神」

「何よ、手柄横取りされたから怒ってるの?」

「いや、ただありがとうを言いたいだけだ。ありがとうな女神」

俺は、微笑むような笑顔で心のそこから感謝した。

「なっ何よ、似合わない笑顔しないでよ」

女神は少し頬を赤らめながら魔法陣の中に帰っていった。

「とりあえずはこれで一件落着だな」

元気を取り戻した内田が言った。

「そうだな、2体のうちの1体を倒したんだ大きな進歩だ。さて、ベリアルはどうするか」

ベリアルに近づこうとしたその時、ベリアルの姿は忽然と消えてしまった。

「くそ!まさかあいつか!アンドロマリウス」

「まずいぞ鏡ベリアルなんて吸収されたら俺達ではあいつを倒すことはたぶんできなくなるぞ」

1つの問題が解決した直後また大きな問題が現れた。


続く
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