覚えた魔法は異世界召喚魔法!?

もぐら

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第1章

72話 見えてきた再会

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72話

「あー、落ちる落ちる」

「そんなにしがみつかないでくれタリア」

 俺たちはステホールに向けて空を飛んでいた。タリアは今だにテス君の上が慣れないらしい。

「見えてきたなの!」

 ステホールまですぐに着いた。徒歩だと2日間かかるがナノのテス君を使えば半日で着いた。俺たちは街外れで降りテス君をナノの元へと戻した。

「ここに沙知さんはいらっしゃるのでしょうか?」

「どうだろうな。田口の話が本当だとしてももう1か月以上前の話だ。他の街に移動してる可能性だって十分ある」

「強そうな人がいっぱいなの」

 ステホールとはダンジョンを中心に街が形成されていた。そのため、ダンジョンに潜る冒険者が多くそこから取れる物資でこの街が潤っていた。

「まずは情報収集だ。冒険者が集まる酒場へ行こう」

「何か情報があればいいんですけど......」

「そうだな。後、タリアの父親の情報もな」

「そうでした!」

「タリア、自分の目的忘れていただろう?」

「最近、色々あったせいかすっかり忘れてました」

 タリアの親父さんも悲しむだろうな...。

「情報収集には俺1人で行くよ。2人は宿でも探しておいてくれ」

「了解なの!」

 2人と分かれた俺は近くの酒場へと足を踏み入れた。中は昼間なのにどんちゃん騒ぎだった。俺は端にあったバーカウンターに座った。

「すまんマスター、聞きたいことがあるんだがいいか?」

「注文は?」

 この場で注文もせずに一方的に質問は失礼だよな。

「おすすめで頼む」

 マスターはゆっくりと聞き入れると会話をしてくれた。

「聞きたいこととは?」

「1か月前にこの街のダンジョンで暴れ回っている3人組いると聞いたんだが本当なのか?」

「えぇ、確かにいましたよ。この酒場にもたまにやってきていましたし」

「今もいるのか?」

「どうですかね。ここ1、2週間見てないですね」

 他の街に移動でもしたのではと思ったが。

「なんだ、なんだ兄ちゃん。あの3人組のこと話しているのか?」

 少し離れた隣に座っていた。中年冒険者が話しかけてきた。

「そうだが何か知っているのか?」

「俺も詳しく知らないがあいつらはダンジョンの深部によく潜っていたらしい。
 そして1週間前に大量の荷物を持っていたのが目撃されたがそれが最後だった。もしかしたらテレポートに引っかかってどっかに行っちまったのかもな」

 普通に考えればテレポートしたと思うが沙知は既に一回経験しているのだ、またテレポートに引っかかるとは到底思えない。
 まさか、テレポートの抜け方を知っていてさらに最深部に向かったのか?
 俺もテレポートの回避の仕方は内田に聞いておいた。

「その3人の特徴とか知らないか?」

 中年冒険者は思い出すように応えた。

「1人は大人の男だったな。残り2人は君と同じくらいの女の子だな」

「他には?」

「悪いがそんなにまじまじ見たわけじゃないんだ」

 この、中年冒険者はこれ以上の情報は持っていなかった。しかし、次の目的地が決まった。
 この街のダンジョンの深部だ。

続く
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