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ネク村へ
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「おーい。すいません。誰かいませんか?」
俺たちは、今晩の宿を探すために、一軒一軒、ドアを叩きながら、村人を探していた。先程から、このネク村という村には、村人が一人もいない。
「どうしたんでしょうね。人間、獣人、ドワーフ、いないですね」
俺は、その言葉に注目した。
「獣人?獣人?と言ったのか?」
ミカンさんの両肩を大きく揺する俺。ミカンさんは目を回しながら、「イ~イ~マ~シ~タ」と言った。昔から思い描いていた猫耳の女の子とイチャイチャする夢が、かなうかもしれない。俺は急に、やる気になって、駆け出した。次のお宅へ訪問しにいった。
しかし、次の宅も、次の宅も、いなかった。
「ここは本当に村なのか?ミカンさん」
ミカンさんは、考えるしぐさをしながら、黙ったままだ。役に立たない勇者は早々にあきらめ、次の家に行った。
先程と同様にノックをして、「誰かいませんか?」と声をかける。すると、家にわずかながらに明かりがついた。やっと、希望が見えたんだ。「はーい」という女性のような声が聞こえた。俺は、後ろにいるミカンさんにガッツポーズをあげた。
「どなたですか?」
開けた瞬間、わずかな明かりで猫耳が見えた。とっさに俺は、猫耳の美少女がくると、俺は期待に胸を膨らました。心臓がばくばくしてる。
「おちつけ俺」
目をつぶり、平静を取り戻した俺。
そこには、女性は猫耳をした可愛らしい少女・・・
・・・・・・ではなかった。
「すいません。間違えました」
いかにもガテン系の猫耳の男がそこにはいた。とっさに俺は開けられたドアを閉めてしまった。うん見なかったことにしよう。
「ちょっと待ってください。何で、ドアを閉めたんですか?」
ガテン系の猫耳男が可愛らしい女の子声で、呼びかけてくる。詐欺だ。詐欺だ。あんな美声で筋肉が隆々したやつは見たこともない。俺は、ドアを押さえながら、ミカンに呼び掛けた。
「ミカンさん、ここもダメそうだ。他を探そう❗️」
「えっ、まだ何も、話してないじゃないですか」
「いいや、ここは駄目だ」
俺の後ろでは、ガテン系の猫耳男とのドアでの攻防が、続いている。何とか、ミカンさんを説得して、この猫耳男とおさらばしたい。俺の夢を返せ。
「そうですか。ダメそうですか。それなら、他を......」
ミカンさんが言いかけたのもつかの間、猫耳男は、俺が押さえていたドアをタックルで突破した。
「ドアを開けさせてくだサーイ」
俺はドアとともに、道に吹っ飛ばされた。
「もう、ドアを壊しちゃったじゃないですか」
猫耳男はテヘペロをして、いかつい全身をさらけ出した。今世紀に残りそうな残虐なテヘペロを見た。後ろの岩に頭をうってしまい、意識が朦朧としながら、倒れてしまった。
俺たちは、今晩の宿を探すために、一軒一軒、ドアを叩きながら、村人を探していた。先程から、このネク村という村には、村人が一人もいない。
「どうしたんでしょうね。人間、獣人、ドワーフ、いないですね」
俺は、その言葉に注目した。
「獣人?獣人?と言ったのか?」
ミカンさんの両肩を大きく揺する俺。ミカンさんは目を回しながら、「イ~イ~マ~シ~タ」と言った。昔から思い描いていた猫耳の女の子とイチャイチャする夢が、かなうかもしれない。俺は急に、やる気になって、駆け出した。次のお宅へ訪問しにいった。
しかし、次の宅も、次の宅も、いなかった。
「ここは本当に村なのか?ミカンさん」
ミカンさんは、考えるしぐさをしながら、黙ったままだ。役に立たない勇者は早々にあきらめ、次の家に行った。
先程と同様にノックをして、「誰かいませんか?」と声をかける。すると、家にわずかながらに明かりがついた。やっと、希望が見えたんだ。「はーい」という女性のような声が聞こえた。俺は、後ろにいるミカンさんにガッツポーズをあげた。
「どなたですか?」
開けた瞬間、わずかな明かりで猫耳が見えた。とっさに俺は、猫耳の美少女がくると、俺は期待に胸を膨らました。心臓がばくばくしてる。
「おちつけ俺」
目をつぶり、平静を取り戻した俺。
そこには、女性は猫耳をした可愛らしい少女・・・
・・・・・・ではなかった。
「すいません。間違えました」
いかにもガテン系の猫耳の男がそこにはいた。とっさに俺は開けられたドアを閉めてしまった。うん見なかったことにしよう。
「ちょっと待ってください。何で、ドアを閉めたんですか?」
ガテン系の猫耳男が可愛らしい女の子声で、呼びかけてくる。詐欺だ。詐欺だ。あんな美声で筋肉が隆々したやつは見たこともない。俺は、ドアを押さえながら、ミカンに呼び掛けた。
「ミカンさん、ここもダメそうだ。他を探そう❗️」
「えっ、まだ何も、話してないじゃないですか」
「いいや、ここは駄目だ」
俺の後ろでは、ガテン系の猫耳男とのドアでの攻防が、続いている。何とか、ミカンさんを説得して、この猫耳男とおさらばしたい。俺の夢を返せ。
「そうですか。ダメそうですか。それなら、他を......」
ミカンさんが言いかけたのもつかの間、猫耳男は、俺が押さえていたドアをタックルで突破した。
「ドアを開けさせてくだサーイ」
俺はドアとともに、道に吹っ飛ばされた。
「もう、ドアを壊しちゃったじゃないですか」
猫耳男はテヘペロをして、いかつい全身をさらけ出した。今世紀に残りそうな残虐なテヘペロを見た。後ろの岩に頭をうってしまい、意識が朦朧としながら、倒れてしまった。
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