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僕の心臓が激しく鼓動を打っている。
脈が速いのも感じ取れる。
僕の目の前には同じクラスメイトの優がいる。
「あなたの事が好き…」
そんな言葉を投げかけてきた。
僕は心の中で大きなため息をついた。
「好き」
この言葉は僕にとって1番言われたくない言葉、大嫌いな言葉だ。
嫌いな理由も言いたくないくらい…
「天野さんさ、こんなブサイクで陰キャの僕じゃなくてさ、周りにもっといい男子がいるからさ、」
こんな言葉を何回言ってきたか分からない。
僕は中性的な顔や声が馴染みやすいと思われたのかよく女子に話しかけられる。
僕はもちろんそれが嬉しい。
だけど好きと僕に言う人は嫌いだ…
だいたいこの言葉で断れば女子はみんな泣き出す。
その方がいい…近づいて欲しくないから…
だけど彼女は違った。
「私は有馬さんの秘密を知っています。」
「へぇ秘密か、いったいなんだい。」
「それは…」
僕は背筋が凍った。
なんで彼女はそれを知っているんだ…
「この秘密をバラされたくなかったら私と付き合ってくれますよね?」
脈が速いのも感じ取れる。
僕の目の前には同じクラスメイトの優がいる。
「あなたの事が好き…」
そんな言葉を投げかけてきた。
僕は心の中で大きなため息をついた。
「好き」
この言葉は僕にとって1番言われたくない言葉、大嫌いな言葉だ。
嫌いな理由も言いたくないくらい…
「天野さんさ、こんなブサイクで陰キャの僕じゃなくてさ、周りにもっといい男子がいるからさ、」
こんな言葉を何回言ってきたか分からない。
僕は中性的な顔や声が馴染みやすいと思われたのかよく女子に話しかけられる。
僕はもちろんそれが嬉しい。
だけど好きと僕に言う人は嫌いだ…
だいたいこの言葉で断れば女子はみんな泣き出す。
その方がいい…近づいて欲しくないから…
だけど彼女は違った。
「私は有馬さんの秘密を知っています。」
「へぇ秘密か、いったいなんだい。」
「それは…」
僕は背筋が凍った。
なんで彼女はそれを知っているんだ…
「この秘密をバラされたくなかったら私と付き合ってくれますよね?」
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