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ユナイデル家にはとある秘密がある。当事者しか知らない、絶対他人にバレてはいけない重大な秘密が。
この秘密は大昔、魔族がいた頃にまで遡る──。
魔族は人間の生命力や魂を吸い取り魔力に変え魔法を使う種族だった。今では空想上の生き物とされているが実在したのだ。
そんな魔族の中で〝淫魔〟と呼ばれる種族がいた。男の淫魔は女を襲い愛液を魔力に変換し魔法を使う。女の淫魔は男を襲い精液を魔力に変換し魔法を使う。
主に力の弱い淫魔は夜人間の家に忍び込み愛液、精液を吸い取り帰るだけで他の魔族よりは命の危険はない種族だった。
しかし、力の強いインキュバスは女性を孕ませ子孫を残すことができたのだ。24時間以内に浄化魔法を受けなければ子が宿ってしまう。浄化魔法を受けられない人は魔族を産むくらいならと自害する女性が多かった。
特徴としては見た目は人間と同じ。しかし美しい見た目と妖艶な肢体、溢れ出るフェロモンで異性を誘い襲うのだ。
そんな淫魔に襲われた1人の女がいた。女の名はマデイラ。
マデイラはインキュバスに襲われ子種を中に出された。
普通は浄化魔法を受けるか死ぬかだったがマデイラは自分を襲ったインキュバスに一目惚れをした。
頭のおかしい話だ。いくら人間と同じ見た目だからといって魔族に恋をした。あげく腹に宿った子を産むことを決意したのだ。
もちろん両親になんか告げられるはずもない。マデイラは1人田舎に移り住みひっそりと子を産み育てることを決意した。
その頃魔界では魔王と勇者の戦いに決着がつき魔王が消滅した。それに伴い魔族も消え、淫魔も消え失せた。
普通、淫魔の子は1ヶ月で生まれる。しかしマデイラの子は人間と同じように10月10日かけて育ち産まれてきた。
魔王が消え瘴気を聖女が浄化したためか、マデイラの産んだ女児は淫魔の血100%ではなかった。人間と淫魔のハーフで産まれたのだ。
人間と魔族のハーフなんて前例のない子ども。マデイラは必死に育てた。
人間のハーフであったため食事をし睡眠をとればすくすく育った。しかし、淫魔の血混じりであったため男の精液を摂取しなければ魔力に変換することができなかった。
今は子どもだからマデイラが育てればいい。しかしこの子が大きくなった時、結婚する時、魔力がないと困る、マデイラはそう考え淫魔の生態を文献で調べた。
そして子どもが15歳になる時全てを告げた。
淫魔のこと、魔力を変換するために異性の精液を摂取しなければならないことなど全て説明した。
子どもは本能的なのか、自分が淫魔だということを知っていた。そして絞り尽くさぬ程度に精液を吸い取り魔力に変換することを覚え翌年には学校に通えるまでになった。
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