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マデイラの子は成長すると美しくなっていった。肢体はもちろん厭らしくなっていきフェロモンで男が近寄ってくるようになった。
そこから数人選び少しずつ精液を貰いなんとか生活をしていた。
そんなある日、マデイラの子はとある伯爵の男から告白をされたのだ。当時、伯爵とはかなり偉い人物であったためマデイラの子は困ってしまった。
自分は淫魔だということ、平民で釣り合わないということ、令嬢のような教えはされていないし学校でも成績は良くない。そのため男に断りの返事をした。
しかし男は諦めなかった。何日も何ヶ月もマデイラの子の元へ通い告白し続けた。そしてそのたびマデイラの子は断り続けた。
そんなある日事件は起こった。マデイラの子が他人の精液を吸い取っている所を男に見られたのだ。
マデイラの子は焦った。魔族と知られてしまったため殺されるのではないかということはもちろん、男に魔族とバレてしまったため嫌われてしまったのではないかと思った。
マデイラの子は気づいた。男に惹かれている自分がいることを。しかし魔族の血が混じった自分など男に相応しくないと思い遠くに引っ越そうとした。
その翌日、男が突然家にやって来て言った。
「君がどんな人でもいい。それでも君が好きなんだ。結婚してほしい」
マデイラの子は泣いた。全てを知った上で結婚したいと男は言ってくれたのだ。
その後2人は結婚し3人の子を産んだ。
2人は純粋な人間、1人は魔族の血が混じった美しい男児を産んだ。
そこからだ。その家系に生まれた子1人に淫魔の血が遺伝するようになってしまったのは。
何百年と経った今では愛液、精液を摂取しないと魔力に変換できないということはなくなり、普通に大地からの力を体内で魔力に変換する人間と同じ変換方法で魔法を使える。
ただ見た目が美しく肢体が厭らしいという身体的特徴のみを子孫の1人が受け継ぐようになった。
そんな重大すぎる秘密を抱えた家系の名はユナイデル。
そう、マデイラとは私の遠い先祖であり、今回淫魔の血を受け継いだのがこの私エメルネス・ユナイデルだった。
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